ボストン・ブレーブス(Boston Braves)とは…
- MLBナショナルリーグに所属するチーム、アトランタ・ブレーブスの前身。
- NFLのチーム、ワシントン・コマンダーズが創設時に名乗っていたチーム名。
MLBのボストン・ブレーブス
1871年1月に創設された『ボストン・レッドストッキングス』は『ボストン・レッドキャップス』『ボストン・ビーンイーターズ』『ボストン・ダヴス』『ボストン・ラスラーズ』などと度々チーム名を変えていた(またはニックネームが定まっていなかった)が、1912年から『ボストン・ブレーブス』を名乗った。
1914年には開幕当初に4勝18敗と散々な成績だったのが、68勝19敗という驚異的な勝率で勝ち上がり、終わってみれば94勝59敗で、首位であるニューヨーク・ジャイアンツとの差は15ゲームをひっくり返して2位ジャイアンツに10.5ゲーム差という大差をつけてナショナル・リーグ優勝した。初出場したワールドシリーズでも、フィラデルフィア・アスレチックスを相手に4連勝で初のワールドチャンピオンに輝いた。
しかし以後は低迷。
1935年にはニューヨーク・ヤンキースを退団したベーブ・ルースを獲得。ルースは在籍中に通算714号本塁打を記録したが、シーズン途中の6月限りで引退している。
1935年のシーズン途中で当時のオーナーも退任、1936年には球団名を一般公募し、『ボストン・ビーズ』と名前を変えたが低迷のまま5年後の1941年には再び『ブレーブス』に名前を戻した。
1948年に91勝62敗という成績で、24年ぶりとなるリーグ優勝。ワールドシリーズではクリーヴランド・インディアンスと対戦するも、2勝4敗で敗退。
その後は優勝から遠ざかり、1952年に観客数が28万人まで減少したところで、ウィスコンシン州ミルウォーキーへの移転が決定し、ボストンから離れた。
NFLのボストン・ブレーブス
アメリカンフットボールチームのボストン・ブレーブスは1932年に創設され、NFLに参入した。MLBのブレーブスが当時使用していたブレーブス・フィールドをホームスタジアムにしたことが理由で、チーム名も野球のチームと同じ『ボストン・ブレーブス』となった。
しかしチームは低迷し、創設に関わったメンバーは1人を残して経営から手を引いた。オーナーは翌1933年からホームスタジアムを同じボストンに在るフェンウェイ・パークに変更し、チーム名をブレーブスが持つ先住民の雰囲気と、フェンウェイパークを本拠地とするレッドソックスと関連を持たせる意味合いで『ボストン・レッドスキンズ』に改め、1936年シーズン終了後にワシントンD.C.へ移転するまで使用した。