概要
アメリカのオハイオ州シンシナティを本拠地としているNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のチーム。AFC北地区所属。
球団の創設者ポール・ブラウンの息子であるマイク・ブラウンが現在のオーナー(GMを兼任)となっている。
黒とオレンジ色と白をチームカラーとしており、橙色と黒で虎の縞模様になったヘルメットが特徴的。
AFL(アメリカン・フットボール・リーグ)で創設された10チームで唯一、AFL・NFLを通じてリーグ優勝をしたことが無い(※1)。
チーム名
1937年から1941年まで活動していた過去のチームの名称を使用している。元々は全米屈指の歴史を誇るシンシナティ動物園にて飼われていたホワイトタイガーに因むものであったが、チームカラーやチームマスコットのフー・デイ(Who Dey)にホワイトタイガーの意匠は無い。
本拠地球場
- ニッパート・スタジアム(1968-1969)
- リバーフロント・スタジアム(1970-1999)※2
- ペイコー・スタジアム(2000-現在)
※1)NFL加盟後の優勝が無い(スーパーボウルを制覇していない)元AFL球団のうち、ベンガルズを除くビルズ、タイタンズ(AFL当時はヒューストン・オイラーズ)、チャージャーズの3チームは、スーパーボウル開始(1966年)以前のAFLで優勝経験がある。
※2)ネーミングライツにより1996年からの球場名はシナジー・フィールド。
歴史
AFL時代
NFLのクリーブランド・ブラウンズを解雇されたポール・ブラウンと、新たなプロフットボール球団を欲していた当時のオハイオ州知事が中心となり、AFLのエクスパンションチームとしてオハイオ州シンシナティに創設され、1968年シーズンより加入した。
AFLでの2シーズンは成績奮わず、どちらも西地区5チーム中の最下位であった。
NFL時代
AFLは1970年にNFLと統合され、ベンガルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)中地区所属となった。NFL1年目のシーズンは1勝6敗から7連勝して、最終的に8勝6敗で球団創設以来初となる地区優勝。ディヴィジョナルプレイオフではボルチモア・コルツに0対17で敗れたものの、ポール・ブラウンはこの年のNFL年間最優秀コーチに選出された。
チームは1981年と1988年にAFCを制してスーパーボウルへ進出したが、どちらの年もサンフランシスコ・49ersに敗れている。
1990年シーズンのワイルドカードゲーム(ヒューストン・オイラーズに勝利)以降はポストシーズンでの勝利から遠ざかり、この間にポストシーズン8連敗を喫した。
2021年シーズンは31シーズンぶりにポストシーズンで勝利し、33年ぶりのスーパーボウル進出を果たすもロサンゼルス・ラムズに敗れ、初優勝はまたも叶わなかった。
2023年シーズンは9勝8敗で勝ち越したもののAFC北地区の最下位に沈み、NFLでは1935年のシカゴ・ベアーズ以来88年ぶりとなる『レギュラーシーズンを勝ち越して地区最下位』(※)の珍記録を作った。
※)北米4大プロスポーツリーグの他の競技では、NBAでロサンゼルス・レイカーズが2022-23シーズンに、ゴールデンステート・ウォリアーズが1977-78シーズンに勝ち越しながらも地区最下位を記録している。
スーパーボウルの戦績
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 |
---|---|---|---|
1981年(第16回) | 1982/1/24 | サンフランシスコ・49ers | 敗退(21対26) |
1988年(第23回) | 1989/1/22 | サンフランシスコ・49ers | 敗退(16対20) |
2021年(第56回) | 2022/2/13 | ロサンゼルス・ラムズ | 敗退(20対23) |
主な球団関係者
永久欠番
- 54 ボブ・ジョンソン(センター)
日本人チアリーダー
- 山口紗貴子(2018-)
- 猿田彩(2021)
ライバルチーム
ベンガルズと同じAFC北地区に所属するチーム。どちらもポール・ブラウンが球団創設に関わっている。
同じくAFC北地区に所属するチーム。ポール・ブラウンをブラウンズから追い出したアート・モデルが創設した球団である。