概要
ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のチームの1つで、アメリカのカリフォルニア州のサンフランシスコベイエリアを拠点としてNFC西地区に所属する。現在、球団本部とホームスタジアムはサンタクララに置かれている。
チームカラーは金色と赤(各々49ersゴールド、49ersレッドとしている)。
日本人選手の在籍こそ未だ無いが、NFL加盟前には日系人選手が在籍していたことがある。また、NFLで最も多く日本人チアリーダーが在籍したチアリーディングチームを持っている。
チーム名
1848年にサクラメントで砂金が見つかったことを発端としたゴールドラッシュにより、翌1849年を中心にカリフォルニアに殺到した採掘者が49erと呼ばれたことに由来している。チームカラーの金色、およびチアリーディングチームの名前もこのゴールドラッシュが由来である。
本拠地球場
- キーザー・スタジアム(1946-1970)
- キャンドルスティック・パーク(1971-2013)
- リーバイス・スタジアム(2014-現在)
歴史
創設
NFLに対抗して1946年に設立されたAAFC(オールアメリカ・フットボール・カンファレンス)のチームとして創設された。AAFCでの4年間はクリーブランド・ブラウンズの後塵を拝し続け、2位が定位置のようになっていた。
AAFCは1949年シーズンを持って消滅したが、49ersはブラウンズ、初代コルツ(現在のコルツとは直接的に繋がっていない)と共にNFLへの加盟が認められ、存続した。
なお、1947年には日系人選手の与那嶺要(ウォーリー与那嶺)が在籍していたが、手首の故障により1シーズン限りで退団。与那嶺はその後野球選手として日本プロ野球の巨人軍に入団することになる。
NFL時代
NFL入りした後はプレイオフへ進出できないシーズンが続き、1957年に初進出したプレイオフではデトロイト・ライオンズに敗戦。その後はNFLが第4次AFLと統合するまでプレイオフから遠ざかり、スーパーボウル導入前のNFLで優勝は無かった。
ジョー・モンタナ(1979年ドラフト3巡目)が入団した辺りからチームはプレイオフ進出の常連となり、1981年シーズンにシンシナティ・ベンガルズとの共に初出場初優勝を賭けたスーパーボウルを制覇する。これを合わせて1980年代は4回進出したスーパーボウル全てで勝利した。さらに1994年シーズンのスーパーボウルにも勝ち、連勝を「5」まで伸ばした。
2012年シーズンでボルティモア・レイヴンズに敗れてスーパーボウルでの連勝が途切れると、2019年シーズンと2023年シーズンはカンザスシティ・チーフスに敗れて通算3連敗となっている。
スーパーボウルの戦績
49ersはこれまでに8度出場して、通算5勝3敗としている。
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 |
---|---|---|---|
1981年(第16回) | 1982年1月24日 | シンシナティ・ベンガルズ | 優勝(26対21) |
1984年(第19回) | 1985年1月20日 | マイアミ・ドルフィンズ | 優勝(38対16) |
1988年(第23回) | 1989年1月22日 | シンシナティ・ベンガルズ | 優勝(20対16) |
1989年(第24回) | 1990年1月28日 | デンバー・ブロンコス | 優勝(55対10) |
1994年(第29回) | 1995年1月29日 | サンディエゴ・チャージャーズ | 優勝(49対26) |
2012年(第47回) | 2013年2月3日 | ボルティモア・レイヴンズ | 敗退(31対34) |
2019年(第54回) | 2020年2月2日 | カンザスシティ・チーフス | 敗退(20対31) |
2023年(第58回) | 2024年2月11日 | カンザスシティ・チーフス | 敗退(22 OT 25) |
主な球団関係者
永久欠番
番号 | 人物名 | ポジション |
---|---|---|
8 | スティーヴ・ヤング | クォーターバック |
12 ※ | ジョン・ブロディ | クォーターバック |
16 | ジョー・モンタナ | クォーターバック |
34 | ジョー・ペリー | フルバック |
37 | ジミー・ジョンソン | コーナーバック/ワイドレシーバー |
39 | ヒュー・マケレニー | ランニングバック |
42 | ロニー・ロット | セイフティ/コーナーバック |
70 | チャーリー・クルーガー | ディフェンシブライン |
73 | レオ・ノメリーニ | デイフェンシブタックル/オフェンシブタックル |
79 | ボブ・セントクレア | オフェンシブタックル |
80 | ジェリー・ライス | ワイドレシーバー |
87 | ドワイト・クラーク | ワイドレシーバー |
BW | ビル・ウォルシュ | ヘッドコーチ |
※)2006年から2シーズン在籍したトレント・ディルファーは、ブロディの許可を得て背番号12を使用していた。
日本人チアリーダー
- 安田愛(2001-2003)
- 杉谷季子(2001)
- 齋藤佳子(2004)
- 石田真紀(2006-2008)
- 佐竹美帆(2011)
- 石阪愛理(2014-2015)
- 中野友理(2014-2015)
その他
与那嶺要(1947年シーズンにランニングバックとして在籍)
関連項目
サンフランシスコベイエリアを本拠地としているチーム