概要
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)を構成する32球団の1つで、アメリカのフロリダ州マイアミガーデンズを本拠地としてAFC東地区に所属する。
愛称はフィンズ(「Fins」と「Phins」2通りの綴りがある)。
チームカラーはフロリダの海と太陽をイメージしたようなアクア、オレンジ、白、マリンブルー。
チーム名
球団創設に際してチーム名を募集したところ、1000を超える候補が来た(その中には現在他競技のチームが採用しているサンズやシャークス、マリナーズなどもあった)と云う。
それら候補の中より、スピード感や知性的なイメージからドルフィンズ(イルカ)が選ばれた。
本拠地球場
- マイアミ・オレンジボウル(1966-1986)
- ドルフィン・スタジアム(1984-現在)※1
※1)ネーミングライツの取引先が何度か変わっており、その都度球場名も変更されている。2017年からの名称はハードロック・スタジアム。
歴史
AFL時代
1966年のエクスパンション(リーグ拡張)でAFL(アメリカン・フットボール・リーグ)に参入。以降、リーグやカンファレンスの変更・ディヴィジョンの再編成があっても東地区の所属となっている。
AFLでの4シーズンは優勝争いに絡めず、全て負け越しに終わっている。
NFL時代
1970年にNFLとAFLが統合し、ドルフィンズはAFC東地区の所属となった。
この年からチームのヘッドコーチに就いたドン・シュラ指揮の下、チームはワイルドカードで初のプレイオフ進出。
翌1971年からは3年連続でスーパーボウルへ出場し、第6回スーパーボウルには敗れたものの、第7回・第8回のスーパーボウルを連覇した。元AFL勢の優勝は3チーム目、AFC所属チームによるスーパーボウルへの連続出場および連覇はこの時のドルフィンズが初めてであった。なお、1972年シーズンにはNFL史上初(2024年時点で唯一)となる、レギュラーシーズン全勝からスーパーボウルまでも制してパーフェクトシーズン(完全優勝)を達成した。
シュラHC時代の26シーズンは、チームの年間負け越しが僅か2季、ポストシーズンへは通算16季進出、そしてスーパーボウルへ5回出場(うち2回優勝)の常勝軍団だった。
2002年に4地区制が導入されて以降の地区優勝は2008年の1回のみ。2000年のワイルドカードプレーオフ勝利を最後に現時点でポストシーズン6連敗中であり、2024年時点のNFLでは最もプレーオフの勝利から遠ざかっている。
2023年はシーズン終盤まで首位を走り、あと1勝で地区優勝が決まるところまで行ったが連敗。最終戦で同地区のバッファロー・ビルズに負けて地区優勝を逃した(※2)うえ、ワイルドカードプレーオフでもカンザスシティ・チーフスに7対26で大敗して姿を消した。
※2) 11勝6敗で並ばれ、レギュラーシーズンでの直接対決の結果(2戦ともビルズに敗れていた)により逆転された。
スーパーボウルの戦績
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 試合結果 | 通算成績 |
---|---|---|---|---|
1971年(第6回) | 1972年1月16日 | ダラス・カウボーイズ | 敗退(3対24) | 0勝1敗 |
1972年(第7回) | 1973年1月14日 | ワシントン・レッドスキンズ | 優勝(14対7) | 1勝1敗 |
1973年(第8回) | 1974年1月13日 | ミネソタ・ヴァイキングス | 優勝(24対7) | 2勝1敗 |
1982年(第17回) | 1983年1月30日 | ワシントン・レッドスキンズ | 敗退(17対27) | 2勝2敗 |
1984年(第19回) | 1985年1月20日 | サンフランシスコ・49ers | 敗退(16対38) | 2勝3敗 |
永久欠番
- 12 ボブ・グリーシー(クォーターバック)
- 13 ダン・マリーノ(クォーターバック)
- 39 ラリー・ゾンカ(フルバック)
この他、準永久欠番として以下の番号がある。
- 54 ザック・トーマス(ラインバッカー)
- 99 ジェイソン・テイラー(ディフェンシブエンド、ラインバッカー)
関連項目
「ドルフィンズ」を名乗るチーム