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クリーブランド・ブラウンズ

くりーぶらんどぶらうんず

Cleveland Browns(略表記:CLE)は、アメリカンフットボールのプロリーグ「NFL」のチーム。現在のブラウンズは2代目だが、球団の歴史は初代のものと合わせて記録されている。AFC北地区所属。
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概要編集

アメリカオハイオ州クリーヴランドを本拠地としてNFLアメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)北地区に所属するチーム。球団本部や練習場は同州ベリアに置かれている。

チームカラーは名前の通り茶色(と橙色)ジャージ茶色(シールブラウン)、ヘルメット橙色(バーントオレンジ)を使用している。

公式チームロゴと云うものが存在せず、側頭部にデカールの無いヘルメットの絵が代わりに使用されている(1969年まではブラウニー・エルフと云うキャラクターを使用していた)。

チームの歴史および通算成績は初代・2代目を合わせたものが公式に記録されており、1996年から1998年の3シーズンは活動休止期間として扱われている。

古くは優勝争いの常連だったがスーパーボウル導入後のNFLでは優勝から遠ざかっており、21世紀に入ってからは地区優勝すらしていない。


チーム名編集

球団創設時の副会長でゼネラルマネージャー(GM)やヘッドコーチ(HC)を兼任していたポール・ブラウンに由来する。ブラウン自身は別の名称を望んだが、最初のファン投票で選ばれた名前に商標権を主張する者が現れ使用出来なかったため(※1)、仕方なくブラウンズを採用したと言われている。


※1)経営破綻に因り消滅した過去のチームと同じ名前が選ばれたことを嫌って却下したという説もある。


本拠地球場編集

  • クリーヴランド・スタジアム(1946-1995)
  • クリーヴランド・ブラウンズ・スタジアム(1999-現在)

歴史編集

初代編集

1944年に創設され、1946年からオールアメリカ・フットボール・カンファレンス(AAFC)に参加。当時のチームはリーグを4連覇する圧倒的な強さを誇った。なお、AAFCで優勝を経験したチームはブラウンズだけであり、あまりに強過ぎたためか1949年のAAFCオールスターゲームは「ブラウンズ対オールスターチーム」と云う顔合わせになっていた。

1950年、AAFCはNFLに吸収されるような形で消滅し、ブラウンズはNFLのチームとなったが、加盟1年目でいきなりNFLでも優勝。1950年から1955年までの6年連続を含め、1969年までの20年間で11度NFLチャンピオンシップに進出、うち4度を制覇した。

ポール・ブラウンは1963年に戦力補強の失敗と成績不振の責を問われてGM・HCの職を解任され、球団を追われてしまう。皮肉にもこの直後の1964年シーズンが初代ブラウンズにとってチーム最後の優勝となってしまった(スーパーボウルが始まった1966年以降は初代・2代目ともに制覇どころか進出すらしていない)。

1980年代には地区優勝を5回しており、1986年・1987年・1989年の3シーズンでカンファレンスチャンピオンシップゲームまで進んだが、3回ともブロンコスにスーパーボウル進出を阻まれた。

1995年にはオーナーのアート・モデルがメリーランド州ボルティモアへの移転を発表。移転に反対する地元ファンからは100件を超える訴訟が起こされたと言われ、球団やクリーヴランド市、ボルティモア市の話し合いにより「ブラウンズ」の名前と歴史はクリーヴランドに残し、エクスパンション(リーグ拡張)で新設されるチームに継がせることが決まった。そして移転したチームは1996年から新球団「レイヴンズ」となり、ブラウンズは3年間活動休止と云う扱いになった。

2代目編集

初代チームが去ってから3年後の1999年、エクスパンションによりNFL31番目の球団としてチームは復活した。

東・西・南・北の4地区制となった2002年シーズンには復活後初のプレイオフ進出を果たすも、復活後のチームは地区優勝が無いどころか万年最下位と揶揄される長期低迷の中にある。特に2017年はシーズン16戦全敗を喫するなど、2011年から7シーズン連続で地区最下位に沈んだ。

2020年シーズン開幕時点ではNFL最長(北米4大スポーツ全体ではMLBシアトル・マリナーズの19年連続に次ぐ長さ)となる17年連続でポストシーズン進出を逃していたが、このシーズンで地区4チーム中3位ながらAFCのワイルドカードを獲得、スーパーボウルには届かなかったがワイルドカードゲームでスティーラーズに勝利して、26年ぶり(2代目チームでは初)となるポストシーズン白星を挙げた。


2024年時点でのNFLでは、スーパーボウル進出(※2)は勿論、カンファレンスチャンピオンシップゲーム進出(※3)と地区優勝(※4)から最も遠ざかっている。


※2)第1回スーパーボウルが行なわれた1966年シーズン時点から存在しながら進出経験が無いチームはブラウンズとデトロイト・ライオンズの2チームだけである。

※3)カンファレンスチャンピオンシップに進出したことが無いヒューストン・テキサンズの創設(2002年)よりも以前まで遡る。

※4)最後の地区優勝およびカンファレンスチャンピオンシップ進出は初代チームだった1989年。


永久欠番編集

  • 14 オットー・グレアム(クォーターバック
  • 32 ジム・ブラウン(フルバック)
  • 45 アーニー・デイヴィス(ハーフバック)
  • 46 ドン・フレミング(セイフティ)
  • 76 ルー・グローザ(オフェンシブタックル、プレースキッカー)

何れも初代ブラウンズの人物である。


ライバルチーム編集

初代ブラウンズが本拠地を移転したことで誕生したチーム。現ブラウンズと同じAFC北地区に所属する。

同じオハイオ州内に本拠地を置くチーム。ブラウンズを去った後のポール・ブラウンによって創設されており、チームカラーの1つがオレンジ色と云う点が共通している。

球団史上最後のNFL優勝がスーパーボウルの無かった時代まで遡る、レギュラーシーズン16戦全敗を経験していると云った弱小ぶりに共通点がある。

ブラウンズと共にAAFCからNFLへ加入したチーム。スーパーボウル導入後の時代から優勝争いに絡むようになった点がブラウンズとは対照的。


ブラウンズが登場する映画編集

  • ジ・エクスプレス(2008年)

ブラウンズ加入直後に白血病と診断され、NFL公式戦に出場すること叶わず23歳の若さで死去したアーニー・デイヴィスの生涯を描いた映画。

  • ドラフト・デイ(2014年)

低迷を続けるチームのドラフト指名順位を絡めたトレードと、それで引き起こされた混乱を描いた映画。ケビン・コスナー主演。


関連項目編集

クリーブランドを本拠地にしているチーム


オハイオ州(クリーブランド以外)に本拠地を置くチーム


アメリカンフットボール アメフト

NFL 茶色と橙色

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