曖昧さ回避
- アメリカ合衆国オハイオ州の都市。エリー湖の南岸に位置する。
- デンバー級防護巡洋艦の6番艦。
- クリーブランド級軽巡洋艦の1番艦。
- 艦船擬人化スマートフォンゲーム「アズールレーン」のキャラクター。→ クリーブランド(アズールレーン)
クリーブランド市
オハイオ州北東部、エリー湖南岸に位置する都市。人口395,753人(2021年)。都市圏人口は約210万人。
クリーブランド市を中心とする広域都市圏にはアクロン市、カントン市、ロレイン市などが含まれる。20世紀初頭にはアメリカ有数の工業地帯の中心都市として隆盛を極め、同時に犯罪、公害、汚職の町としても知られたが、鉄鋼業などの製造業の衰退と共にその地位は大きく低下し、現在は素材産業などで経済の再生が進められている。
人口も全盛期には90万人ほどだったが、湖畔の過ちとまでいわれたエリー湖、カヤホガ川の汚染や再開発の失敗、治安悪化などによって郊外化が加速した。現在は人口40万人を切っているなど市街地の空洞化は相変わらず大きな問題となっている。2000年代にはデトロイトやセントルイスの陰に隠れていたが、アメリカで最も惨めな大都市というレッテルまで貼られていた(もっともこれは、スポーツチームの弱さなどエンタメ要素も大いに加味されていたものだったが)。
企業本社としては地方銀行のキーコープ、カード大手のアメリカングリーティングス、鉄鋼のクリーブランドクリフや塗料大手のSWPなどがあるが、日本でも知名度のある企業はあまりない。
一方、クリーブランドは医療の街として名高くビッグ3と呼ばれる大病院が市経済や雇用を牽引している。中でもクリーブランドクリニックは世界中から治療に訪れる全米最高レベルの総合病院であり、特に心臓移植など循環器系治療は世界一の技術といわれる。近年は企業連携も行われ、2021年にはIBM、2023年にはキヤノンが技術提携を行うため近郊に子会社を設立している。前述した素材産業もこれらの医療器具や医療機器開発に絡んでいるのも大きく、クリーブランドクリニック以外にもユニバーサルホスピタルクリーブランド、メトロヘルスという大病院がある。
MLBのガーディアンズ、NFLのブラウンズ、NBAのキャヴァリアーズが本拠地としている。なお現在NHLにはクリーヴランドを本拠地としているチームは無いが、1976年から2年だけ、バロンズと云うチームが存在した。
全米屈指のプロオーケストラであるクリーブランド管弦楽団が拠点を置くことでも知られる。また発明王トーマス・エジソンはこの近郊の出身であり、郷土の英雄としても挙げられ、名を肖った研究所が目立つ。その他ロックの殿堂(ロックンロールの殿堂)や石油王といわれたロックフェラー財団の拠点としても知られる。
クリーブランド級軽巡洋艦1番艦「クリーブランド」
艦名はクリーブランド市に由来する。
海軍軍縮明けに計画された。主砲、対空兵装、レーダーが充実した強力な艦で、雷装は無かった。
性能諸元
排水量 | 基準:11,800t、満載:14,131t |
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全長 | 186m |
全幅 | 20.2m |
機関 | B&W式ボイラー×4、GE式蒸気タービン×4 |
最大出力 | 100,000馬力 |
最大速力 | 32.5kt |
航続距離 | 11,000浬(15kt) |
乗員 | 1,335人 |
兵装 |
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艦載機 | SO3C水上機×4 |
GFCS | Mk.34(主砲)×2、Mk.37(両用砲)×2 |
艦歴
1937年、ロンドン海軍軍縮条約とワシントン海軍軍縮条約が失効し、アメリカ海軍の保有制限も解除された。
1940年7月1日、起工。
1941年11月1日、進水。
12月8日、日本が英米に宣戦布告し、太平洋戦争が始まる。
1942年6月15日、就役。
10月10日、北アフリカへ向かう。
12月5日、ソロモン諸島を目指し、太平洋へ向かう。
1943年3月4日、ビラ・スタンモーア夜戦で日本海軍の駆逐艦(峯雲、村雨)を撃沈。
11月1日、ブーゲンビル島沖海戦に参加。
1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。
1945年2月9日、スービック湾に到着。フィリピン近海で作戦行動。
7月16日、中城湾(沖縄県)に到着。東シナ海と黄海の掃海攻撃を行うが、日本軍艦艇はほとんど見当たらなかった。
8月14日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏。
9月9日、沖縄を出航し、占領支援任務、連合軍捕虜輸送支援を行う。
1947年2月7日、退役。
1960年2月18日、スクラップとして売却。