NFLのラムズは1980年から本拠地をMLBのカリフォルニア・エンゼルスと共用していたが、1990年代に入ると新たなスタジアムを求めてロサンゼルスに働きかけると共に、エクスパンションチームのフランチャイズ獲得争いに敗れたメリーランド州ボルティモアやミズーリ州セントルイスへの移転も視野に入れていた。その結果、当時のオーナーだったジョージア・フロンティアの故郷であることが決め手となりセントルイスへの移転を決意。「移転を認めないならば訴訟も辞さない」とする強硬な姿勢もあり移転は承認され、1995年シーズンからセントルイス・ラムズになった。なお、当時同じくロサンゼルスを本拠地にしていたレイダーズも1995年シーズンからのオークランド移転が決まっており、ラムズが戻るまでロサンゼルスはNFLの空白地となった。
在セントルイス時代の1999年シーズンにラムズは球団史上初となるスーパーボウル制覇を達成した(23対16でテネシー・タイタンズに勝利)。
ジョージア・フロンティアは2008年シーズン終了後に逝去。球団の所有権は息子に移ったが、2010年にスタン・クロエンキー(NBAデンバー・ナゲッツやNHLコロラド・アバランチなどの所有権も持つ大富豪)が買収し、ラムズの新たなオーナーとなった。但し、NFLでは他にスポーツチームを所有している者がNFLのチームを所有することを禁じている為、名義上は個人では無く一族で経営するスポーツエンターテイメント事業の法人となっている。
チームは2004年シーズン以降は成績が低迷しプレイオフに出られず、客足が離れたこともあり、2015年シーズン終了後、チームをカリフォルニア州ロサンゼルスへ戻すことを表明。オーナー会議で承認され、22年ぶりにロサンゼルス・ラムズが復活した。