概要
NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)イースタン・カンファレンスのアトランティックディヴィジョンに所属するチーム。愛称はWings(ウィングス)。
本拠地はアメリカのミシガン州デトロイトに在るリトル・シーザーズ・アリーナ。
名前が示す通りチームカラーは赤。
1926年に創設、同年からNHLに加盟している所謂オリジナルシックスに数えられるチームの1つであり、アメリカに本拠地を置くアイスホッケーチームの中では最も多い11回のスタンレーカップ優勝とNHL全32球団中最多となる6度のプレジデンツトロフィー獲得を誇る。
歴史
1926年、前年度限りで解散したWHL(ウェスタン・ホッケー・リーグ)のチーム『ヴィクトリア・クーガーズ』の選手の受け入れ先となるような形で創設され、NHLに参入した。ヴィクトリア・クーガーズが1925年にNHL以外のチームで史上最後となるスタンレーカップ優勝を果たしたことに敬意を表して、チームはその名前も引き継ぎ、創設時の名前を『デトロイト・クーガーズ』とした。
その後『デトロイト・ファルコンズ』(1930年~1932年)への改名を経て、ジェームス・ノリスSr.がオーナーになった1932年に現在のチーム名『デトロイト・レッドウィングス』に改名して現在に至る。
1952年から1955年にかけて、ジェームスSr.の娘であるマルグリット・ノリスが球団会長職に就き、NHL全体でも初となる女性経営者となった。マルグリットの在任中の1954年にチームはスタンレーカップで優勝しており、史上初めてスタンレーカップに名前が刻印された女性にもなっている。
チームは1965-66シーズンからの約20年間で4度しかプレーオフに進出できない、出ても1回戦敗退と云う低迷期を迎えデッドウィングスと呼ばれたが、1980年代中盤からはプレーオフ進出争いの常連となり、1990-91シーズンから(労使間交渉の決裂に因り中止となった2004-05シーズンを挟み)25シーズン連続でプレーオフ進出をしていた。
連続プレーオフ進出の記録が途切れた2016-17シーズンからは逆にプレーオフへ進めないシーズンが続いており、2024年の時点では8年連続でプレーオフ進出を逃している(2017年からホームアリーナとしているリトルシーザーズ・アリーナでは未だプレーオフを戦ったことが無い)。
2024年までの成績は地区優勝19回、プレジデンツトロフィー獲得6回、スタンレーカップ優勝は11回を記録している。
チーム名変遷
- デトロイト・クーガーズ (1926-1930)
- デトロイト・ファルコンズ (1930-1932)
- デトロイト・レッドウィングス (1932-現在)
球団マスコット
アル・ジ・オクトパスと云う名前の蛸であり、NHLでは現在唯一、中に人が入る着ぐるみの形態が無いマスコットになっている。
1952年4月15日の試合で、レッドウィングスファンの魚屋がチームの優勝を願ってリンクに蛸を投げ入れた出来事に因んでおり、蛸の腕の数が当時のスタンレーカッププレーオフで優勝するために必要な勝利数と同じ「8」であったことから験担ぎを込めてマスコットになった。
名前のアルは、2022年までホームアリーナ(ジョー・ルイス・アリーナおよびリトルシーザーズ・アリーナ)で整氷車の運転手をしていたアル・ソボカに由来している。
永久欠番
番号 | 人物名 | ポジション |
---|---|---|
1 | テリー・ソーチャック | ゴールテンダー |
4 | レッド・ケリー | ディフェンスマン |
5 | ニクラス・リンドストロム | ディフェンスマン |
7 | テッド・リンジー | レフトウィンガー |
9 | ゴーディ・ハウ | ライトウィンガー |
10 | アレックス・デルヴェッキオ | センター |
12 | シド・アベル | センター |
19 | スティーヴ・アイザーマン | センター |
99 | ウェイン・グレツキー | NHL全球団共通の永久欠番 |
失効した永久欠番
- 6 ラリー・オーリー
- 背番号6は1938年に一度永久欠番に制定されたが、オーリーの従弟に当たるカミー・バートンによって1955年から1959年まで使用された。バートンが退団した後は再び欠番となったが、1982年にイリッチ家がノリス家から球団を買い取った際に、オーリーがホッケーの殿堂に入っていないことを理由として永久欠番から除外した。但し、レッドウィングスでバートン以降に背番号6を着けた選手は存在せず、準永久欠番扱いとされている。
関連項目
- ミシガン州デトロイトを本拠地にするチーム
- チーム名に「レッド(赤)」を含むチーム
- シンシナティ・レッズ(MLB)
- ボストン・レッドソックス(MLB)
- 浦和レッズ(Jリーグ)
- NECレッドロケッツ(Vリーグ)