妖怪大魔王「ガイコツ城、浮上!」(第44話)
概要
物語終盤より、妖怪大魔王が本拠とする巨大な移動要塞。
その名の通り、巨大な骸骨を模した外観を持ち、側面部には城の主たる大魔王と同様の意匠が、横に張り出すように備わっている。
数十メートルにも及ぶ巨大な建造物ではあるものの、大魔王の意思に応じて自在に浮上・飛行を可能とする。登場時期の関係もあってか、城内の設備については限定的な描写に留まっているものの、少なくとも大魔王が鎮座する玉座の間が存在し、城の正面に設けられた骸骨の口を模した入口と直結している。そのような構造ゆえに、ビンボーガミ戦ではニンジャレッドに跳ね返されたマルビビームが、玉座の間にいた大魔王を直撃するというハプニングも発生している。
元々、大魔王率いる妖怪軍団の本拠としては、とある山奥に所在する洋館「妖怪屋敷」や、貴公子ジュニアが大魔王復活の祈祷の際に浮上の大地に設けた「妖怪大宮殿」などが存在していたが、後者はジュニアことガシャドクロの死と共に消滅し、前者もダラダラ戦にて囚われの仲間達を救うべくサスケの侵入に遭った上、彼等に応戦すべく大魔王自身が巨大化した際に崩壊しており、それらに代わる本拠としてかねてよりとある山中に潜ませていたガイコツ城へと移ってきた、という経緯がある。
これ以降、最終決戦に至るまで妖怪軍団の本拠として機能したガイコツ城は、ヤマンバが倒された直後に怒りに燃える大魔王によって、地上のカクレンジャー目がけて炎に包まれながら突撃、そのまま破壊されるに至った。
備考
デザインは岡本英郎が担当。先行して篠原保が手掛けていた妖怪大魔王のイメージを踏襲しつつ、表面のディテールにはグエル公園(スペインはバルセロナに所在する公園の一つで、アントニ・ガウディの手掛けた作品の一つとしても知られる)のタイルのイメージも含まれていることを、後年のインタビューに際して明かしている。