概要
1999年12月3日に発売された、『爆ボンバーマン』の続編。
前作のシステムをある程度引き継ぎつつ、「属性ボム」や「ライフ制」のシステムを導入。
あらすじ
ボンバー星を襲ったアルタイルを撃退したボンバーマンは、温泉惑星Ksa2で戦いの疲れを癒し、シャトルでボンバー星に帰還していた。
その途中、突然巨大なブラックホールの反応を告げる警報がシャトルに鳴り響く。
ブラックホールの発する強力な重力によって操縦不能に陥り、シャトルは瞬く間に飲み込まれてしまう。
そして気を失ったボンバーマンが目を覚ましたのは、見知らぬ独房の中だった。
脱出を試みるも、爆弾が使えなくなっている。
ボンバー星に伝わる宝物――爆弾の源である「炎のエレメンタル」が盗まれたためだった。
その時、彼と共に独房に入れられていた卵が動き出した。ksa2でボンバーマンが発見し、珍しさから持ち帰ってきたものだったが、それが突然割れて、中から可愛らしい生き物が姿を表した。
「ポミュ」と名乗ったその生き物曰く、自分は宇宙を旅しており、卵の中で休んでいただけだったとの事。
ポミュの機転で炎のエレメンタルを取り返し、爆弾で牢屋を破壊して脱出するボンバーマン。
こうして再び戦いが始まった。
その先に、宇宙の創造にまつわる秘密があることも知らずに。
登場人物
メインキャラ
おなじみ主人公。今回は多種多様な爆弾を使い分けることができる。一部の場面以外で科白がないのはいつものシリーズどおり。
実はグッドエンドで少ししゃべる。
使用するボムは後述。
ボンバーマンが持ち帰った卵に入っていた生き物。ゲーム中では不死身で、ボムの爆風や敵の攻撃に対しては何度でも耐えられ、落下などの一撃死判定を受けてもボンバーマンの元へワープして復活する。ボンバーマンの元に戻ってきた際、少し身体が揺れることがある。
戦いではボンバーマンのサポートをするが、臆病な所があり、ボス戦や特定の条件下では怯えてしまって一切戦おうとしない。当然プレイヤーが操作することもできなくなる。また、時空の七騎士の一部相手には強がった台詞を言うこともあるが、やはり戦ってくれない。
また、敵やソフトブロックを破壊すると出現するエサを取ることによって「進化」する性質を持ち、取ったエサの種類(肉系・野菜系・お菓子系)の比率に応じて外見や能力が様々に変化する(変化のタイミングは一度ステージを出てから、再度ステージに入った時)。
ちなみに4番目の進化の際、お菓子系で進化させた場合は全員飛行タイプとなり、宙に浮く。相手の攻撃を受けづらいが、そもそも彼は不死身であり、2Pプレイの際はアイテムが取りづらくなるのが難点。
肉系メインで最終進化させた場合はこれまで通り地に足がついている。
ちなみにプレイヤー操作の場合のみ、一部のものを除いた大抵のアイテムを取ることができる。
退化させる際には、ショップで「若返りの薬」を買うことによって1段階戻すことができる。ただし、特定の進化(天使のようなポミュ・ピクシー、真っ黒の悪魔のようなポミュ・ダーク)の時に使うと、一気に初期に戻ってしまうため注意が必要。好奇心で使ってしまった場合は目も当てられない。
ボンバーマンたちと同じくブラックホールに飲み込まれた女戦士。シリーズでは珍しい普通の人間。エレメンタルを集めて脱出しようとする彼らに協力する。
B.H.B.団
総帥ルキフェルスが率いる本作の敵組織。
宇宙征服をもくろみブラックホールによって惑星を吸い込みながらエレメンタルを探し、吸い込んだ惑星のエネルギーによってブラックホールを維持している。
ちなみにB.H.BとはBlack Hole Bangの略。
暗黒の支配者ルキフェルス
「B.H.B.団」の総帥。時空の七騎士を従え、ブラックホールを作り出した張本人。彼には何か重大な秘密が隠されているとか…?
ちなみに攻略本でもはっきりと雑魚認定(こんなヤツ呼ばわり)されてしまっている不憫なボス。攻撃力は高いので一応油断は禁物。ここまで来た人にとっては特徴の無い技ばかりなので、HPを削られるとしたらその原因はまさに、十中八九プレイヤーの油断である。
- 技:
- カオティックブレード:ボンバーマンの居場所めがけて巨大な剣を落としてくる。予備動作がわかりやすいので、見てからでも避けられるが、見てから避けようとは思わないほうがよい。とりあえず動きながら戦えば問題ない。
- ソードオブブラッド:ボンバーマンの足元の位置を巨大な剣で串刺しにする。予備動作がほぼないのが特徴で、上記の技を見てから避けようとは思わないほうがよい最大の理由。これも動きながら戦えば軽く避けられる。
- ソウルクラッシュ:突進技。彼の剣は基本的にダメージが大きいが、これは特にダメージ3とボスの通常技では最大の威力。
- フォーリングダウン(即死):突進型の即死技。部屋が広いので、エレベータの手すりに引っかかりでもしない限りは、まず大丈夫だろう。
時空の七騎士(セブンエレメンタルナイツ)
「B.H.B.団」に所属する7人の幹部達。
彼らとの戦闘ではポミュは怯えて操作できなくなり、リモコン能力も封じられてしまうため、苦戦を強いられることになる。戦闘ではそれぞれ即死技を含めた4つの技を使ってくる。即死技はベフィモスのものを除き、全員が突進技を使う。
メンバーについてはリンク先を参照。
その他
分裂した片割れ魔神サートゥスを封印するため活動する女神。とあるシーンでは戦闘へ突入することもある。
- 技:
- フレアストライク:発射直前まで緻密に狙いを定め、ナイフを1本投げつける。ダメージは大きいが、ボムで相殺可能で、狙いを定め過ぎるがゆえ逆に避けやすい。
- ポイゾンキス:ナイフを3本同時に投げてくる。こちらはダメージこそ小さいが、狙いの定め方がわかりにくいうえ、ボムを貫通して飛んで来るうえ、気絶の追加効果がある。連発されてハメ殺される・後述のトゥルージャスティスに繋げられるなどの被害が頻発し、この素早いデスコンボが彼女を強敵たらしめている。
- トゥルージャスティス:突進。ダメージが大きく、予備動作がなく、スピードも早く、直前の攻撃から流れるように繋げてくることが多い。目標点にボムをおいて逃げ、確実に反撃したい。
- ジェノサイドガッディス(即死):突進型の即死技。ただしこの技には、ある重要な秘密がある。
魔神サートゥス
封印されていた全てを破壊する悪魔。鍛え上げた肉体から繰り出される突進や、大きな体躯を活用したジャンプ攻撃などを得意とする。これは最終ボス戦への前哨戦であり、倒されるとこの戦いからやり直しになる。そのため、多くのソフトブロックが出現し、彼の攻撃を活用するなどしてアイテムを掘り出し、十分にパワーアップすることが必要である。
そのため、攻撃の一つ一つは必ず確実に避ける方法がシンプルに存在し、反撃のタイミングも割と掴みやすいものになっている。最終ボスの攻撃スピードに慣れろということだろう。
混沌の魔神サートゥス
真の力を持ったサートゥス。全てのエレメンタルの力を持つようになり、素早い動きや肉体を活用した力技は使わないが、エレメンタルの力を使った属性攻撃を得手とする。知れば楽勝だが知らなければ最も苦戦する相手であり、勝つためには「竜巻は風ボムで相殺」「後半戦のレーザー乱射は操作を一切せず放置」「こちらからは炎ボムの投げか土ボム仕掛けで戦う」を覚えておく必要がある。
この宇宙を作ったとされる天使。女神ミハールと魔神サートゥスに分裂してしまい、かつて女神と魔神による戦いが繰り広げられたことがある。
裏ボスということもあってか紅蓮の炎ベルフェルをも凌ぐ凄まじい強さを持つ。
用語
エレメンタルと多彩なボム
- ファイアーボム / 炎のエレメンタル
従来のボンバーマンシリーズのように十字に広がる炎ボム。単純に設置するだけでは範囲が狭く当たりづらい。しかし爆発時間が短いため連続攻撃に向くほか、数少ない障害物を貫通しないボム。溜めボムにするとかなりの破壊力が出る。設置最大個数は4。
「炎のエレメンタル」はボンバーマン星に伝わる宝石のため、ボンバーマンは初めからこれを所持していた。
- アイスボム / 水のエレメンタル
広範囲の冷気の爆風を放つ水(または氷)ボム。マグマや水などに落として一定時間の間氷の足場を作ることも可能。設置最大個数は3。
- ハリケーンボム / 風のエレメンタル
風属性のボム。唯一自爆ダメージがなく、爆風の方向へ飛んで移動できる。即死地形のある場所では使うのを控えた方がいいが、即死地形でも使わなければならない時もある。設置最大個数は3。
- ライトニングボム / 雷のエレメンタル
貫通する電気の爆風を起こす雷属性のボム。機械系のギミックを扱ったり紫の柱を壊す際に使用するとよい。設置最大個数は4。
- ナパームボム / 土のエレメンタル
巨大な十字の爆風を起こす強力なボム。土ボムと呼ばれているらしいが、どう見ても炎(一応はマグマのイメージか)。茶色の大きな柱などを強引に焼くことができる。設置最大個数は1。
- ミュートボム / 光のエレメンタル
球形の光の爆風で当たった敵の動きを止める。動きの激しいエスカレーターや上下するギミックの動きを一定時間止める効果を持つ。設置最大個数は1。
- グラビティボム / 闇のエレメンタル
球形のブラックホール型の爆風で、一部の敵やボス以外は全て巻き込んで消滅させる。凶悪な性能を持つが、アイテムだけでなく、ボンバーマンすら即死させるほどの威力を誇る。ブラックホールのような壁も消滅させることもできる。また、ある凶悪ボスの光の玉を打ち消す際に使う必要がある。設置最大個数は1。
- 聖邪のエレメンタル(該当ボムなし)