概要
片目を隠す青い長髪に、黒を基調とする格好に身を包む男性。本作で敵対することになる組織「B.H.B団(Black Hole Bang)」を率いる闇の総帥。肩書きは「暗黒の救世主」。
エレメンタルを守護する時空の七騎士を従え、巨大戦艦ノアを中心に巨大な人工ブラックホールを作り出し、星々を吸い込みながら宇宙を渡航している。
その目的は宇宙に散らばる七つのエレメンタル全てを手に入れる事であり、物語開始時点で七つのうち六つを手中に納め、時空の七騎士に守護させていた。最後の一つ『炎のエレメンタル』がブラックホールに偶然吸い込まれたボンバーマンから見つかり、回収に向かった時空の七騎士の一人、紅蓮の炎ベルフェルがボンバーマンに敗れた事で彼を認知した。時空の七騎士に、ボンバーマンを倒し『炎のエレメンタル』を奪い取るよう命じつつ、自身は「女神ミハール」の動きに気をかけるのだった。
もともとはリリーとコンビを組んで義賊活動をしていた普通の人間だったのだが、宝探しの為に惑星カオスを訪れた際、安置されていた『聖邪のエレメンタル』に触れた事で、封印されていた魔神サートゥスに意識を乗っ取られる。以後、魔神としての肉体を取り戻し、宇宙を暗黒に染め上げる為に行動。復活の鍵であるエレメンタルを集めさせる為にBHB団を結成した。
ボンバーマンが次々と時空の七騎士を倒し、集めたエレメンタルが奪われていく中でも彼は常に泰然とした態度を取り続けていた。それはボンバーマンの目的があくまでブラックホールからの脱出である事を理解しており、やがては『炎のエレメンタル』を含め全てのエレメンタルを持って自分のいる所まで来る事を確信していた為である。すなわち、時空の七騎士が全て倒されてもエレメンタルはどの道自分の元にたどり着くという事であり、彼にとってボンバーマンとの戦いは“復活前の余興”に過ぎなかったのである。ボンバーマンとの戦いに敗れてなお冷笑する彼は、ボンバーマンの持つエレメンタルに呼応し始めた『聖邪のエレメンタル』を呼び寄せ、取り込む事で魔神サートゥスの肉体を復活させる。ただしこの時点の魔神サートゥスはまだ不完全体であり、ゲームの進め方次第で、真の姿である混沌の魔神サートゥスが出現する。
青い瞳をしているが、魔神に憑依されている演出の為か、しばしば瞳が赤く染まる。
また性格は基本的に沈着冷静だが、しょっちゅう高笑いをしており、時空の七騎士との会議が終わった後で一人高笑いをして締めるシーンが頻繁にある。エンディングでは「一人で喋って一人で笑って結構虚しい」と己を省みながら結局高笑いするというシュールな一場面がある。更には元に戻った後でもリリーをからかうつもりで高笑いをするシーンまである。
グッドエンディングルートではラスボスを倒した後で彼とリリーの本当の関係性が明らかになる。
戦闘
武器は剣であり、戦う際は接近しての斬撃や、相手の頭上や足元から剣を現出させる攻撃方法を取る。一つ一つが威力の高いものであり、特に斬撃はダメージ3と即死技以外では全ボス中でも最も強力。ただし、彼との戦いの場である中央司令室が広い事もあって絶えず動いていれば殆ど当たらないという弱点がある(尤も、これは彼との戦闘がラスボス戦の前哨戦に過ぎない為のバランス調整とも考えられる)。一応、作中の扱いは非常に強いとされており、時空の七騎士で最強とされる闇の吐息ベルゼバルを返り討ちにするというシーンもある。
技
- カオティックブレード
ボンバーマンの居場所めがけて巨大な剣を落としてくる。予備動作がわかりやすいので、見てからでも避けられるが、見てから避けようとは思わないほうがよい。とりあえず動きながら戦えば問題ない。
- ソードオブブラッド
ボンバーマンの足元の位置を巨大な剣で串刺しにする。予備動作がほぼないのが特徴で、上記の技を見てから避けようとは思わないほうがよい最大の理由。これも動きながら戦えば軽く避けられる。
- ソウルクラッシュ
突進技。彼の剣は基本的にダメージが大きいが、これは特にダメージ3とボスの通常技では最大の威力。
- フォーリングダウン(即死)
「塵となれ!!」
突進型の即死技。部屋が広いので、エレベータの手すりに引っかかりでもしない限りは、まず大丈夫だろう。