概要
かつては、オタクはネトウヨとの距離が近かったこともあり、オタクにとって韓国は嫌悪の対象だった。それでも、表向きは韓国に対して批判的な言葉を発しながら、マビノギやテイルズウィーバー、REDSTONEなどのゲームに人気があったのは事実ではある。しかし、その人気は小さいものではないが国産作品と比べて特段大きいものでもなかった。
2010年代後半の日本のソーシャルゲームの人気に伴い、韓国でも様々なゲームが企画された。それらのゲームは2020年代にリリースされ、日本で顕著な人気を得るようになった。その中には、ブルーアーカイブ、勝利の女神:NIKKE、ラストオリジン、LobotomyCorporationなどが含まれる。これらの作品は、キリスト教や兵役制度を有する韓国特有の事情がゲームに反映されていることもあり、オタクの韓国文化に対する関心の高まりに繋がった。中には、これらのゲームに影響を受けて韓国語に関心を持ったり、清渓川やピョンテなどの韓国の地名や言葉がミーム化するなどの現象が起こった。
従来韓国とは距離を置く属性だと思われていたオタクの中で起こっているこの現象は、2000年代の冬のソナタに代表される韓流や、現代のBTSやBlackPinkなどのK-popに対する人気と相似形にあるといえる。