概要
野球において、どんなに好投を続けても味方の野手が点を取ってくれないこと。
漢字表記は「無援護」。なんJ語「ンゴ」が誕生すると、とって代わって「ムエンゴ」表記が多用されるようになった。
- 先発投手にとっては、勝ち星が伸び悩むために「負け運」と呼ばれることもある。チーム得点数は多いものの、ある特定の投手が先発した時に限って野手が点をとってくれない謎の現象が働くこともある。
- 「味方が点を取ってくれないと勝てないのであれば、投手が自ら点を取って勝てばいい」という発想に至ることもあり、投手が自ら打点を上げるのは「ムエンゴ」からの派生で「ジエンゴ」と呼ばれる。
無援護は何故起きる?
負け運などと言う呼び方もされるが、運という不確定要素で片付けられないほどに無援護が付きまとう投手は、古今東西問わずにいつでもどこでもいる。
では、何故無援護に見舞われるのか。
基本的に無援護の代表として挙げられる選手は、各チームのエース格になりやすい事から信ぴょう性の高い説が上がっている。
例えば日本の場合だが先発投手のローテーションは金曜日スタート6人一周となっており、金土日の3連戦は先発ローテーションのエースを含めた主力格「表ローテ」を充てる事が殆ど。
これは奇策を立てるタイプの監督でなければシーズンを戦うためのセオリーであり、週末三連戦はエースや準エースの投げ合いになる事が多い。
そしてエース格がぶつかり合うと言う事は、試合内容は必然的にわずか一本のヒットや一球の失投を巡る投手戦になりやすくなる。
そして投手戦になりやすいと言う事は、得点ボードにゼロが並びやすくなる(援護に恵まれなくなりやすい)と言う事でもある。
多くのファンの間では、コレが無援護ピッチャーが登場する理由として挙げられている。
関連項目
田中将大、菅野智之、大野雄大、佐々木朗希、黒田博樹、ダルビッシュ有、柳裕也:味方の援護点無しに悩まされていることがあった主な投手達。