概要
元々はなんJで使われていたネットスラング(なんJ語)の一種。紆余曲折を経て現在では多様な意味(or無意味)に使われる。
元を辿ると元東北楽天ゴールデンイーグルス所属の投手、ドミンゴ・グスマンの名前に由来する。
誕生の経緯
2008年3月20日のプロ野球開幕戦、ドミンゴは試合を締めるクローザーとして、チームが2点リードした最終回の場面に登板した。
…のだが、たった7球で1アウトも取れず逆転サヨナラ負けを喫するという衝撃的な炎上を披露。この際野球chを筆頭とした実況板は、彼を嘲笑する意味の「ドミンゴwwwww」というレスで埋め尽くされた。
更にこの翌戦、チームメイトの小倉恒がリリーフで登板するがドミンゴ同様に1アウトも取れずに降板すると、今度は「オグンゴwwwww」と小倉を嘲笑するレスで埋め尽くされる。そしてこの時点で「〇〇ンゴ」という独立した定型が誕生した。
ここから長きに渡り、「ンゴ」は「○○者」などと同様に「炎上した投手への嘲笑」いう意味のネットスラングとして定着することとなる。
その後
当初は野球実況スレでのみ使われる言葉であったが、まとめブログの発展などで猛虎弁やなんJ語が2ちゃんねる内外を問わず広くインターネット上で使用されることになっていく。
使われる場所が変わる事で、意味は「炎上」から「やらかし」や「爆死」などの広く互換性のある意味に置き換えられていく。更にはその謎の語感の良さからか特になんの意味も持たない語尾としても使われるようになっていった。
またなんJ発祥の言葉としては珍しく女子高生の間でも謎の流行を見せ、マイナビティーンズによる「2017年ティーンが選ぶトレンドランキング」の「2017年 流行ったコトバ」部門にて堂々の3位ランクインを果たしたりしている。
誕生初期の状況を知っていた人にはにわかには信じ難いかも知れないが、この時点で「ンゴ」はなんJどころかインターネットの枠すらも飛び出して、一種の若者言葉の一角に収まってしまったのである。
2020年にはニコニコ動画で「たべるんごのうた」が大ブレイクし、それに由来して辻野あかりの語尾としても定着を見せている。
なお辻野は「んご」という語尾が「都会で流行している」という勘違いのもと、地元の名産りんごのアピールになると思いながらこの語尾を使用しており、まず間違いなくドミンゴ・グスマン何某の事は認識していないと思われる。
関連タグ
周央サンゴ:にじさんじ所属のバーチャルYouTuber。一人称および語尾として「ンゴ」を積極的に使用しており、愛称の一つにもなっている。
鈴木みのり:愛称「みのりんご」で知られる声優。この渾名が付いたのは自身が小学生の頃、ドミンゴ事件以前のことであると主張している。