概要
ワイルドアームズシリーズにおける様々な隠しボスの頂点として君臨する最強の怪獣モンスターである。
別名「百魔獣の王」
全シリーズを通じて登場し、その全てがラスボスを超える戦闘力を発揮する。
ただし、ストーリーに直接関わらない隠しボス――いわゆるやりこみ要素の一つであり、倒さずともゲームのクリアは可能。
奇数ナンバリングタイトルでは「ABYSS」と呼ばれる隠しダンジョンの最奥に封印され、そこへ到達する事で戦う事ができ、偶数ナンバリングタイトルでは過去に訪れたダンジョンのどこかに封印されている。
またファンの間では「ワイルドアームズはトニーに始まりラギュ・オ・ラギュラに終わる」と言われており、実際やりこみ要素の最後の壁として登場する。
特に代表技である「1000000000000℃」(1兆度)もゼットンの火球が特撮怪獣ネタであり、制作スタッフが如何に特撮好きであるかを語っている存在でもある。
正攻法ではまず勝てないステータス設定、「1000000000000℃の炎」に代表される強力無比な攻撃は全シリーズに共通している。一部作品ではバランスブレイカーとなるキャラクターの存在故に最強のモンスターという立場を危ぶまれる事もあるが、バランスブレイカーの所以たる能力を封印して戦えば苦戦は必至。
容姿
二足歩行の巨躯巨腕の怪物であり
背中には四本の手のようなものが生えており、背後からの攻撃を受け付けさせない。
顔の部分は十字のような結晶体に覆われていて中を見ることは出来ない。むしろ、それがこの怪物の眼だとも言われているが真偽は不明。1兆度の炎もここから光線として出るようである。
元ネタはウルトラマンに登場した怪獣ゼットンと似た姿をしているとも言われている(初代WAのみエレキングが混ざっているという意見もある)
出現場所や攻略方法
WA1では【エルゥのほこら】の故障を介して【百魔獣の牢獄】という隠しダンジョンの最奥にて出現する。
【百魔獣の牢獄】の内部は基本真っ暗闇であり、窓や出入口などは一切ない。エルゥ曰く、誰も入ることも出ることも出来ないように厳重に封印してあるそうだ。
だが、先ほど述べた【エルゥのほこら】の故障により偶然に入ることが可能である。
その他にも内部には簡単に辿り着けないようにギミック、またはトラップやデュプリケイターで開けなければいけない扉が存在するため、簡単に奥まで行くことは難しい。
そして、最奥の部屋に行き円形の中心でザックのグッズ【オールドギター】を弾けば出現する。
WA2では、アグエル坑道にある封印柱からマリアベルのグッズ【マイマイク】を使えば出現する。
こちらのラギュ・オ・ラギュラはターンによって、ある程度決まった攻撃をしてくると言われている。おなじみの1兆度の炎も出すが、『ブラックノヴァ』という闇属性の攻撃もしてくるので、単に『ほのおリング』で対策していれば全滅は必至である。
確率によるが『スリープ』が効くらしく、それを駆使して攻略できる。
登場サブネームは【始まりと終わりを司る】
WA3になると、いよいよ隠しダンジョン【ABYSS】にて出現する。
全階層は100になり、最下層の封印柱にて挑戦者を待っている。
おの封印柱は、今までと同じくギャロウズのグッズ【クレイマードールズ】を使うと目覚める。
そして、お馴染みの『1兆度の炎』を使うので炎対策とクライヴにギア『ヴァイオレイター』の《ファイネストアーツ》をプラグインさせておけば楽々倒せるようになっている。
しかし、これで終わりではない。
実は今作から2回戦目が用意されている。
1戦目に勝利し、いざ外へ出ようとすると1層目の出入口にて再び封印柱が登場。
2戦目では、炎だけではなく全属性の範囲攻撃もしてくるという厄介なものまでついてくる。
だが、一重に言えばギア『虹の額冠』《全属性耐性》を全員にプラグインしておけば楽々倒せることが出来る。
ただし、ギア『虹の額冠』はレアアイテムなので入手するのは難しい。
こちらも同じく【ABYSS】にて登場。
初代と同じように【エルゥのほこら】の転送事故で行けるようになる。
全100層まであり、『魔獣のメダル』を100枚入手すれば出現する。そして喜ばしいことに前作と違い、ある程度100層まで近道が出来ている。(その分、内部は迷路状になっている)
100層にてラギュ・オ・ラギュラ(幼生体)と戦うことになる。
パーソナルスキルで炎耐性とファイネストアーツをロディに装着させておけば、楽々倒せるようになっている。ただし反撃『アゴニーアフェクト』もあるので注意。
さらに前作と同じ1層にてラギュ・オ・ラギュラ(完全体)も登場。
幼体は任意エンカウントだが、こちらは100枚の『魔獣のメダル』を集めないと現れない。
幼体とほぼ戦い方は変わらないが『パラダイムポリューション』だけ何故か連発してくることがあるので、それだけ注意が必要。
現在執筆中…………。
しばらくお待ちください。
WA5でも隠しダンジョン【ABYSS】で出現。
ファルガイアマップに散らばる4つの遺物『十戒の碧柱』『柊の額冠』『黒尖槍』『聖骸布』を集めなければいけない。フロア24にて4つの遺物を置けばフロア30への道が開かれ、そこにある封印柱にディーンの『デュエルサイン』を撃てばラギュ・オ・ラギュラが出てくる。
1戦のみとなっているが、お馴染みの『1兆度の炎』はあるが、対となる『マイナス1兆度の氷結』も使ってくる上、ステータス値もかなり高めに設定されている。
パーティのHPがかなり高めでないと即死全滅もあるので気を付けて挑んで欲しい。
どうしても勝てなければ裏技として『オレンジ300』(全攻撃被ダメが100、回復しない)というバッジを合成で造り、一人がそれを装備してひたすら『リヴァイヴ』で仲間を生き返らせながら敵のHPを削っていく戦法がある。
報酬
『こんな強いやつを倒して何か得があるのか?』
――と言われれば無くも無い。
『シェリフスター』(全ステータスアップ&特定スキル会得)や作品によっては『EXファイルキー(WA3、WA:F)』や『オールオーバー(WA5)』といった強い装備やオマケ要素が手に入るようになっている。
勿論、これらが無くても本編をクリアすることは出来る。
ただ、これはワイルドアームズをここまで楽しんでくれたスタッフからの『御礼』でもあり、プレイヤーにとって『勲章』でもある。
もし良ければ一度は彼に挑戦をしてみて欲しい。
そして、新たなる可能性と視野をもって楽しんで貰いたい。
『ファルガイアの荒野(明日)を飛び立つ【渡り鳥】である君たちに栄光あれッ!』
余談
その1
ワイルドアームズ2では同じく隠しボスの顔である『魔王アンゴルモア』の方が強いという意見もあるが、これは発売時期的に「ノストラダムスの大予言」が近かった為であり、それが過ぎ去った後に発売されたワイルドアームズ3においてアンゴルモアは(以降の作品で復権するものの)序盤のボスモンスターという扱いを受けている。
その2
ワイルドアームズシリーズの産みの親・金子彰史氏が脚本を務めた戦姫絶唱シンフォギアシリーズにおいても、過去のシリーズのセルフパロディが登場したことから、往年のファンからは、ラギュ・オ・ラギュラの登場が期待されていた。
もちろんラギュ・オ・ラギュラそのものが登場することはなかったが、第2作「G」に登場した完全聖遺物・ネフィリムは、同じゼットンをモチーフにしたモンスターとなっている。