「我が未来を食らい顕現せよ、ゼロスドラゴン! アルティメットストライド!」
「世界よ、沈黙せよ。」
概要
ゼロスドラゴンとはカードファイト!!ヴァンガードブースターパック第13弾『究極超越(アルティメットストライド )』から登場した種族である。
惑星クレイ創世記より存在する破壊神「ギーゼ」が創造神「メサイア」との戦いで造り出した兵器にして超越生存体。
ギーゼの一部である『破壊の竜骨』をクレイの各所に打ち込み、周辺の精霊を根刮ぎ吸収して受肉した竜。自我は一部の個体を除いて薄く、ギーゼの破壊衝動に従ってクレイに深刻なダメージを与え、メサイア率いる「光の戦士」達にも多大な犠牲をもたらした。
カード名は「《○○》のゼロスドラゴン ●●」と、○○にメサイア側からの呼称である二つ名、●●にギーゼ側が認識する個体名、の組み合わせで統一されている。
全てのゼロスドラゴンには創造主であるギーゼの紋章が描かれている。
アニメカードファイト!!ヴァンガードGZでは敵である「ギーゼの使徒」が切り札として使用。
更にギーゼを切り札とするデッキにおいて力の源とも言える重要なカード。
特徴
属する6枚全てがGユニットかつ『究極超越』でヴァンガードに登場。対応する国家に属するクランなら使えるが、Gゾーンに戻る際に残っているGゾーンのカードごと除外される究極超越の仕様上、ストライドしたターンに勝利しないと事実上Gユニットが使用不可能に陥るデメリットを有している。
その分ゼロスドラゴンの効果は様々なクランの特徴を合わせた様な強力な物になっており、基本パワーも通常のGユニットの15000よりも高い25000に設定されている。
カード
- 極天のゼロスドラゴン ウルティマ
『極天 eventual pole』
対応する国家:ユナイテッド・サンクチュアリ
※見た目は神聖なゼロスドラゴン。
『獄炎 Inferno』
対応する国家:ドラゴンエンパイア
※このドラゴンを倒した『黙示録の剣』がドラゴニック・オーバーロードが継承した剣という設定。
『星葬 destroy star』
対応する国家:スターゲート
※死に際にクレイの衛星を一つ消滅させた設定。
- 終焉のゼロスドラゴン ダスト
『終焉 End of the World』
対応する国家:ダークゾーン
※6体の内自我が最も濃い設定。アニメで唯一主人公が使用したゼロスドラゴンだが、その結果状況が悪化する事態になる。
『絶海 Distant Sea』
対応する国家:メガラニカ
※唯一擬人化ならぬ「マーメイド化」したゼロスドラゴン。
- 死苑のゼロスドラゴン ゾーア
『死苑 death garden』
対応する国家:ズー
※現代のクレイでも象った像を燃やす風習が残っている「精霊喰い」という設定。
原初竜
プレミアムクランコレクション2019で一斉に収録された、ゼロスドラゴンと似た特徴を持つGユニット。それぞれが国家に対応しているのは同じ。
ゼロスドラゴンと違い通常の超越スキルで登場し、基本パワーも15000とあくまで通常のGユニットの一つである。
また、究極超越ではないためGゾーンには普通に戻る。
さらに、デメリットとしてカード能力で表にできない代わりに、Gゾーンで表になっていれば、それ以降はコストなしで超越できるという破格のメリットを持っている。
単体でのパワーはゼロスドラゴンには及ばないものの、その分特徴的な能力が多く、フィニッシャー性能に特化したあちらに比べて防御力や生存能力、アドバンテージの確保などに長けている。
自身の登場により後続のGユニットを排除するゼロスドラゴンに対し、自身の登場により後続のGユニットを呼びやすくする正反対の特徴を持っている。
背景設定においては、クレイ最初の神格である「始祖創世竜」の眷属たる「最初のドラゴン」だと語られている。
現在存在するドラゴンやその特性を持つ種族は、全てこれら原初竜を起源とする同族に当たる。
- 至純の原初竜 アグノス
ユナイテッドサンクチュアリの原初竜。6枚の翼を広げた白いコスモドラゴン。
登場時にコストを払うことで、手札から可能な限りのユニットをスペリオルコールし、その後3枚ドローする自動能力を持つ。
戦線を回復しつつ手札を交換できる強力なスキルであるが、コール後のドローは強制であることに注意。また、Pスタンダードにおいてアクセルマーカーを得ているゴールドパラディンから超越した場合、6枚以上コールしなければならないこともある。
- 炎雷の原初竜 ギルガル
ドラゴンエンパイアの原初竜。炎を背負い、雷を纏い、皮膜の張った翼を広げた、山よりも巨大なフレイムドラゴン。
コストを払うことで、そのターンのアタックで相手の全てのユニットにアタックし、さらにパワーを10000上げたうえで、ヒットしたアタック1回につきカウンターチャージを1回行う能力を得る。
かげろうやなるかみと相性がよく、それらのユニットの持つ「相手のリアガードが退却した時」の自動能力を誘発できるほか、弱点となる「相手の能力で選ばれない」リアガードを潰すのにも役立つ。
- 天蓋の原初竜 オリゴレーム
スターゲートの原初竜。異形と化した4枚の翼を纏い、ヒト型に近いスタイルを持った黒いスペースドラゴン。
アタック時にコストを払うことで、相手のユニット全てのパワーをそのターンのみ0にする自動能力を持つ。
相手に要求するシールド値を大幅に引き上げ、ガーディアンを浪費させることが狙えるが、このユニット自体がアタックする必要があるため、リアガードから先にアタックする戦術の場合は有効に機能しない(ダメージチェックで得たトリガーによるパワー増加を帳消しにする用途では使える)。
- 幽暗の原初竜 フォルミード
ダークゾーンの原初竜。極彩色の翼とたてがみを持った、もっともドラゴンらしいフォルムのアビスドラゴン。
登場時にコストを払うことで、相手のリアガードを自分の空いているリアガードサークルの数だけ退却させ、3枚以上の退却に成功したら5枚のソウルチャージと1枚のドローを行う自動能力を持つ。
リアガードが少ないほどに真価を発揮するため、スパイクブラザーズやペイルムーンなどと相性が良いが、山札が高速で減るためライブラリアウトに注意が必要。こちらを気にするのであればダークイレギュラーズを用い、山札を回復する手段を用意しておきたい。
- 溟海の原初竜 バランエレナ
メガラニカの原初竜。青い体躯と金色の刃のようなヒレを持った、クジラのような姿のティアードラゴン。
相手がガーディアンサークルにガーディアンをコールした場合、手札のグレード1以下のカードを捨てることでそれらを退却させる自動能力を持つ。守護者によるヒット回避や、ガーディアンサークルに登場した時の自動能力は防げないが、シールド値の加算による防御は完全に封殺できる。そのためクインテットウォールに対してめっぽう強い。
アクアフォースやバミューダ△はアタック回数の増加に長けているため、それらのアタックが通しやすくなる。
- 降誕の原初竜 メガローマ
ズーの原初竜。大樹そのもののような体と四本の巨大な尾を持ったフォレストドラゴン。
登場時に手札2枚をドロップすることで、次の相手のターンに自分が敗北処理を行う場合、その代わりに手札とダメージゾーンのカードを山札に戻し、シャッフル後に上から5枚のカードを表でダメージゾーンに移動し、そのターンを強制終了する自動能力を持つ。
敗北を1度だけ回避し、ターンを終わらせるという、ヴァンガードどころかTCG全体でも極めて珍しい能力の持ち主だが、適用後は手札が次のターンでドローする1枚になるため、切り返しの手段はあらかじめ考えておく必要がある。ネオネクタールであれば「銃士」やプラント・トークンを用いることで頭数を揃えることは可能。
また、敗北時にそれをかき消してエンドフェイズに移行するため、「ヒットした時」「バトル終了時」の能力はタイミングがなくなって発動されないという利点もある。
ただしルール上必要な処理や、発動済みの自動能力の解決はそのまま行うため、ダメージ5でクリティカル2以上のアタックがヒットした場合、ヒールトリガーがない限り普通に敗北となることに注意。(1点目のダメージを受けた時点で自動能力が適用されエンドフェイズに移行するが、残り1点のダメージ処理が残っているため、そちらの処理によってダメージ6となりやっぱり敗北する)。
関連タグ
ファイブ・オリジン・ドラゴン:強大な力を有する太古のドラゴン繋がり。ただしこちらは善良な存在かつ、最大・最悪・最凶の合成龍として利用されている。