あらすじ
ドラえもんが「タイムテレビ」で過去の日本を見ていると、百姓が捕まるシーンが写し出された。
雉狩りの最中にその百姓が通りかかったせいで獲物が逃げてしまったので、怒った殿様が「手打ちにしろ!」と命令を出した。
かわいそうだと思ったドラえもんはのび太を連れて「タイムマシン」に乗り込み、その時代の城へ向かう。ひみつ道具で、その百姓を助け出し、現代へ帰ろうとするが、2人が牢屋へ向かっている最中、庭を散歩していた殿様がタイムマシンの入り口を見つけ、誤ってタイムマシンに乗ってしまい、のび太の時代にやって来てしまった。
ドラえもんとのび太は「タイム電話」でドラミに連絡を取って、迎えに来てもらい、現代に帰還するが、殿様はママと口論になり、斬りかかろうとした際に刀が照明のコードに当たったことから感電し、家の外に飛び出してしまう。
現代の町を歩く殿様だが、偉そうな態度が災いして、しずかたちからは相手にされず、ラーメン屋では無一文だったから食い逃げで店主に殴られ、雨が降ってきたことから人様の家に勝手に上がりこんだために追い出されてしまう。そんな殿様は1人の少年の親切で彼の家で雨宿りできるようになり、少年の父親と共に工事現場で働き始めた。
殿様が工事現場で働いていることを知ったドラえもんたちは様子を見に行き、殿様が反省していることも知り、元の時代に帰すことにする。
苦労を知った殿様は民思いの殿様として慕われるようになった。
余談
現代で行き倒れになっている殿様を家に上げた親子は、殿様が手打ちにしようとしていた百姓の子孫ではないかとも言われる。
そう考えると、殿様は気に入らない者の命を奪おうとしていたが皮肉にも今度はその子孫に自分が助けられたということになる。
アニメ版
大山版では、しずかもドラえもんたちと共に百姓救出に赴いている。また、殿様のデザインも異なる。
水田わさび版では、放送日の都合からタイトルが「二十一世紀のおとのさま」に変更されており、ラストでは元の時代に帰った殿様が民と一緒に田植えに励むといった描写が追加されている。