シグは、かつてテレビ朝日系列で、毎週日曜に放映された特撮テレビドラマ『ブルースワット』(BLUE SWAT)に登場するキャラクター。
演:土門廣
概要
隊員NO.011。戦闘時にはメタリックブルーのアーマーを装着する。
スペースマフィアに壊滅された宇宙のエイリアン迎撃部隊・スペーススワットの生き残りの宇宙人であり、地球年齢で800歳。2年前、単身スペースマフィアを追って地球に降り立ち、国連に在籍後、新たに組織された対エイリアン特殊部隊・ブルースワットに参加。
人間以上の聴力を持ち、テレパシーやサイコキネシス、読心術といった超能力が使える。ただし視覚は人間のそれに準ずる為、インヴェードの探知はできない。血の色は緑色。
また、人間として社会知識に乏しい一方、武芸に精通しており、エイリアンの言語翻訳や地球では未知の技術・機械装置から作戦の推測等ブレーン役を務める。
一人称は「私」と常に丁寧語で話すが、感情的になったり仲間や敵に対しての場合はタメ口になる(鬼塚剛三に対してもはじめは丁寧語で話していたが、彼が本性を表してからはすぐさまタメ口に話し方を変えている)。そういった面から常に冷静沈着に見えるが、お茶目な一面を垣間見せたり、特にジスプとの初戦以降はエイリアンを一刻も早く全滅させたい一心から意固地になったり直情的に走る一面も増え始めた。
スペースマフィアの幹部であるムッシュ・ザジに対して特別な感情を抱いているが、その理由はある一人の地球人の存在があった・・・
広瀬剛
名前の読みは「ひろせ ごう」。
人間型の宇宙人と思われていたシグは、実は地球での活動のために彼の肉体にインヴェードした姿だったのだ。そして一部の有識者達を説得してブルースワットの設立に携わっていたのだ。
詳細なプロフィールは不明だが、フランス人の妻と息子が家族におり、その息子こそが、ジスプにインヴェードされたムッシュ・ザジだった。
そのため、シグがザジの事で感情的になりつつもザジへ攻撃しきれないのは、インヴェードされた剛が息子を守ろうとする意思を持っているため。
なお、その広瀬家は10年前に家族3人が交通事故で妻は死亡し、剛とザジは植物状態となるが、剛は本来2度と目が覚めず、ザジは肉体の臓器移植をすれば目を覚ます可能性がある状態で、剛の臓器を移植させる予定だったが、事故当時の移植技術では無理だったために2人の肉体を保存して、来たる未来の技術の発展の日まで眠り続けるはずだった。
シグは、インヴェードして肉体どころか人生も奪うことに躊躇っていたが、それでも地球で活動するための肉体を得る苦渋の判断が、目覚めない死しているも同然の男、広瀬剛にインヴェードすることだった。
同化
作品後半では地球人相手には無効な攻撃でもダメージを受けることが多くなり、また超能力の効果が薄れたり血の色も緑から赤に変わる現象が起こり、そしてインヴェードする力を強化したジスプがシグの肉体を奪おうという作戦では、奥山莉奈が開発した「インヴェード解除ビーム」を浴び続ける事によってこれを打ち破った。ショウ曰く「シグのガマン勝ち」と思われていたその要因がシグと剛の体が同化しつつあるという事実によるものだった事を知る。
ジスプとの決戦前には「ジスプを倒したら広瀬の体から分離して自分の星に帰れ」とショウに説得され一度は承諾するも、それでもスペースマフィアを放置できず、ようやくジスプが倒された時にはすでにシグと広瀬の同化はほぼ完全なもの(一応シグが強引に分離しようと思えば可能だが、それをやれば広瀬剛の肉体を突き破ってしまう)になっていた。そしてシグは長い間インヴェードしていた剛の精神の影響を受け、ザジを自分の息子のように愛情に抱いており、人間・広瀬剛として、ザジの父親として地球で生きる事を決意した。