ロッチ現象
ろっちげんしょう
お笑い賞レースでしばし起こりうる現象を指す。
概要
お笑い芸人が挑戦する賞レース、主にキングオブコントの決勝戦において用いられることがある用語で、「一本目でトップ通過して優勝確実だと思われたユニットが、二本目でドスベリしてしまい優勝を逃すこと」を指す。
キングオブコントの決勝戦では、まず決勝10組による「ファーストステージ」でネタを披露。得点の高いユニットのみが勝ち上がり、そこから再度「ファイナルステージ」でネタを披露し、総合点の最も高い者が優勝者となる。
つまり、優勝するためには勝負ネタを二本披露する必要があるが、二本目がすべって思うように点が伸びなかった場合に使われる。ロッチがこのような状況になったためにこの言葉が生まれた。
M-1グランプリでは決勝戦と最終決戦では投票方法が変わるため捲られることもあるが、キングオブコントでは変わらない相当のことがない限り捲られることはない。本来なら…。
R-1ぐらんぷりでは2020年まで一発勝負または投票制だったためファーストラウンド1位通過という概念がなかった。
実例
余波、影響など
2015年の『ロッチ現象』が影響したらしく、それまで準決勝はネタを一本のみで審査していたのだが、2017年以降の準決勝は日程を二日間に変更し、決勝で披露予定のネタを二本とも審査することになった。
これについて、ハナコの秋山寛貴が見取り図の番組で「ロッチさんの決勝の二本目がスベったから、翌年から準決勝のルールが変わって、二本とも見ておこうと言うことになった。誰も名言はしないけど、どう考えてもそのせい」と話したことがある。(厳密には翌々年からの変更である)
また、ロッチ本人もこれについて把握しているらしく、「ルールが変わったのは自分たちのせいらしい」と自虐気味に語ることがある。