概要
お笑い芸人が挑戦する賞レース、主にキングオブコントの決勝戦において用いられることがある用語で、「一本目でトップ通過して優勝確実だと思われたユニットが、二本目でドスベリしてしまい優勝を逃すこと」を指す。
キングオブコントの決勝戦では、まず決勝10組による「ファーストステージ」でネタを披露。得点の高いユニットのみが勝ち上がり、そこから再度「ファイナルステージ」でネタを披露し、総合点の最も高い者が優勝者となる。
つまり、優勝するためには勝負ネタを二本披露する必要があるが、二本目がすべって思うように点が伸びなかった場合に使われる。
M-1グランプリでは決勝戦と最終決戦では投票方法が変わるため捲られることもあるが、キングオブコントでは変わらない相当のことがない限り捲られることはない。本来なら…。
実例
キングオブコント
キングオブコント2015にて、一本目の試着室のネタでファーストステージ1位通過したが、二本目の仮病を使って休もうとするボクサーネタがスベり3位に終わってしまった。
キングオブコント2018にて、デスゲームのネタでファーストステージ1位通過するも、意識高い系大工のネタが「ただ小道具を紹介するだけのネタ」になってしまい3位に終わってしまった。
その他の大会
M-1グランプリ2009にて、一本目に鳥人である審査員から100点を得て爆笑をかっさらいファーストステージ1位通過するも、二本目のチンポジで大ブレーキして0票で2位に終わってしまった。
M-1グランプリ2021にて、一本目を一位通過したものの二本目が全然ウケず錦鯉(SMA)に負けた。
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余波、影響など
2015年の『ロッチ現象』が影響したらしく、それまで準決勝はネタを一本のみで審査していたのだが、2017年以降の準決勝は日程を二日間に変更し、決勝で披露予定のネタを二本とも審査することになった。
これについて、ハナコの秋山寛貴が見取り図の番組で「ロッチさんの決勝の二本目がスベったから、翌年から準決勝のルールが変わって、二本とも見ておこうと言うことになった。誰も名言はしないけど、どう考えてもそのせい」と話したことがある。(厳密には翌々年からの変更である)
また、ロッチ本人もこれについて把握しているらしく、「ルールが変わったのは自分たちのせいらしい」と自虐気味に語ることがある。
余談
ロッチ現象が起きた最大の理由は「二本目のネタ選択を誤ったからだ」とされており、後に中岡創一が「このネタをやろうと言って聞かなかった」ことが原因であると振り返っている。またコカドケンタロウも「一本目があれだけウケたということは二本目のネタの選択が違った。甘かった」とインタビューで語っている。
毎年キングオブコントの時期になると、審査員や出場者のみならずロッチ本人も気にかけるようになっている。