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赤と白とロイヤルブルーの編集履歴

2023-11-06 22:51:14 バージョン

赤と白とロイヤルブルー

あかとしろとろいやるぶるー

赤と白とロイヤルブルーとは、アメリカの作家ケイシー・マクイストンによって書かれた海外小説である。原題はRed, White& Royal Blue。 本項では、小説を原作とした同名映画についても言及する。

概要

2019年5月に米国で発表されると翌月のニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに掲載され話題を呼ぶ。日本語版は2021年2月に二見書房より出版された。


現代のアメリカイギリスを舞台に、米国初の女性大統領の息子アレックスと英国の第二王子ヘンリーの恋物語を中心に現代のLGBTQ+をめぐる意識や米国大統領選挙をめぐる駆け引きなどが描かれる。


原作出版前から映画化をめぐって複数の映画会社が名乗りを上げていたが、最終的にはアマゾン・スタジオが映画化権を取得。2021年から製作が開始され2022年に撮影完了。2023年8月11日に全世界配信を開始した。


また、2022年にはヘンリー視点の後日談の短編を含むコレクターズ・エディションも発売されている(日本版未発売)。


あらすじ

アメリカ初の女性大統領の息子アレックスとイギリスのヘンリー王子はともに端正なルックスとカリスマ性を兼ね備え国際的な人気を集めていたが、互いのことを軽蔑しあっていた。


ある日、ヘンリーの兄フィリップ王子の結婚披露宴で二人は口論の末ウェディングケーキに倒れこむ醜態をさらしてしまう。この事件は瞬く間にSNS、タブロイド紙で大きく報じられ、米英関係の危機と報じられる中、両国の関係者たちは事件を「友人2人の他愛ない小競り合いから起きたこと」とアピールすることで収束をはかることにし、2人は共同の公務に駆り出されることになる。


当初は反目を続けていた2人だったが、とあるアクシデントから互いの誤解が解け、メールを通じて心の底から打ち解けあい、友情を超えた想いを育んでいく。

だが、2人の関係の進展とともにアレックスの母が再選を目指す米国大統領選挙、ヘンリーの家族、つまり英国王室との関係をめぐる問題などに向き合っていこくとになる....


登場人物

  • アレックス・クレアモント=ディアス

アメリカ合衆国大統領の長男(First Son of the United States)。政治学専攻の大学生。母が大統領、父は上院議員で、自身も政治家を目指している。

メキシコ系の父親譲りの黒髪黒目の端正なルックスの持ち主で姉のジューン、副大統領の孫ノーラとともに「ホワイトハウス3人組」として抜群の人気と知名度を持つ。

一見今風のチャラい若者だが労働者階級からのし上がってきた両親を見て育ったため、母の選挙運動にスタッフとして参加したり、優秀な成績をとるために勉強を怠らない努力家でもある。

大統領の息子として最初の公務でヘンリーにあった時にかけられた言葉がきっかけでヘンリーに対してわだかまりを持っていたが、実は12歳の時に姉の持っていた雑誌に掲載されていたヘンリーの写真に惹かれていた過去がある。

わだかまりが解けた後はヘンリーと毎日メール交換をするうちに距離を縮め、カウントダン・パーティでキスされたことで、自身のヘンリーへの気持ちに気づく。

なお、原作では当初は自身の性向をストレートだと思っていたのがヘンリーのキスをきっかけにバイセクシャルであることに気づいたが、映画では当初からバイセクシャルであることを認識しており、男性との性経験もある。


  • ヘンリー

英国の王子。英国君主の孫。母親が皇太子で父は007を演じたこともある映画俳優で兄と姉がいる。また、デヴィッドというビーグル犬を飼っている。

金髪碧眼の端正な容姿と優雅なたたずまいで理想の王子そのものの佇まいで世界的な人気を誇る。アレックスより2歳上。

実は幼少時から自分がゲイであることを自覚しているが、そのことを隠すように祖母や兄から圧力をかけられている。また、数年前に父が急逝し、母が悲しみから立ち直れず引きこもっていることが心に影を落としている。

アレックスと最初に会った際に、冷たい態度をとったのも心が癒えないまま公務に駆り出されていたことから心身に負担がかかっていたこと、また、対面する前からアレックスに強く惹かれていた為、その気持ちを隠すためでもあった。


正式な名前は原作ではヘンリー・エドワード・ジョージ・ジェームズ・フォックス=マウントクリステン=ウィンザー。


  • ノーラ・ホラーラン

アメリカ副大統領の孫娘でアレックスの親友。 アレックスと共に公務にでることもある。

統計、洞察力に優れておりヘンリーがゲイであることも密かに気づいていた。

原作ではユダヤ系白人だが、映画ではアフリカ系。


  • エレン・クレアモント

アメリカ合衆国初の女性大統領でアレックスの母。白人。

労働者階級出身から27歳で政界に進出、大統領にまで登り詰めた。

突っ走りがちな息子を叱咤しつつ、彼からの選挙戦の提案を受け入れるなど柔軟な思考の持ち主。アレックスのカミングアウト時にも母として極めて実際的なアドバイスをする。


  • オスカー・ディアズ

アレックスの父。連邦議会上院議員。

幼少時にメキシコから移住してきた移民二世でスペイン語も話す。

カトリック信者だが、息子の恋愛に理解を示し、アドバイスを与える。

原作では互いの気の強さからエレンとは離婚しているが、映画では穏やかな性格で夫婦仲は良好。

  • ザハラ・バンクストン

大統領次席補佐官。大統領以前からエレンの側近でアレックスも幼少時からの付き合い。

二人の仲が進む中で一番の被害を被っているが、名言も多い。


  • シャーン・スリヴァスタヴァ

ヘンリー付きの侍従。

インド系イギリス人で隙のない身なりのハンサムな男性。

物語が進む中で意外な人物と付き合っている事が判明する。

  • エイミー

ホワイトハウス付のシークレットサービス。アレックスの警護につくことが多い。

トランスジェンダーで妻と息子がいる。


  • ベアトリス

英国王女。原作ではヘンリーの姉だが、映画では妹。

王室では数少ないヘンリーの理解者。

原作では父の死後、薬物を使用したりした過去があり、タブロイド紙に「パウダー・プリンセス」(パウダーは薬物を示す隠語)と書き立てられた過去がある。


  • フィリップ

英国王子。ヘンリーの兄。

極めて保守的な性格でヘンリーの性的傾向も認めない。

自分の結婚式を弟達にぶち壊されてる当たり同情の余地はあるのだが、、、。


  • パーシー・オコンジョ

ナイジェリア人。イートン校以来のヘンリーの親友で大企業の御曹司だが、現在は人権団体の運営をしている。明るい性格でアレックスとヘンリーの仲も応援している。


  • アーサー・フォックス

ヘンリーの父で故人。名のみの登場。

映画、舞台で活躍していた俳優でシェイクスピア劇の舞台に主演した際、キャサリン王女と出会い、結婚。3人の子供に恵まれるが物語開始の数年前にすい臓がんで急逝する。ヘンリーの心に大きな影響を与えた存在。


以下は原作のみの登場の人物

  • ジューン・クレアモント=ディアズ

アレックスの姉。弟同様黒い巻き毛に黒目の美人。ファースト・ドーター(First Daughter of the United States)として公務の傍らコラムニストとしても活躍している。

突っ張りしがちな弟の身を感じている。


  • ラファエル・ルナ

二大政党に属しない独立系の上院議員。

大統領一家とは旧知の間柄でアレックスは彼の選挙戦にもスタッフとして参加したこともある。

30代半ばのハンサムな外見でカミングアウト済のゲイ。


  • レオ

エレンの再婚相手でアレックス達の義父。

穏やかな性格の元実業家でエレンの大統領就任とともに会社を売却して趣味に生きている。


  • キャサリン

ヘンリーの母。

英国王太子。王族としては初めて博士号(科目は英文学)を取得した才女だが夫の急死後、引きこもるようになる。青い目と上向きの鼻を持ち、分厚い眼鏡をかけている。

映画では引きこもるのではなく自然保護団体を設立し、動物愛護などに力を注ぐなど原作と真逆だが、皮肉なことに公務や家族から逃避している点は一致している。


  • メアリー女王

英国君主でヘンリーの祖母。厳格な性格でヘンリーがゲイであることを、隠すよう圧力をかけている。



以下は映画版のみの登場

  • ミゲル・ラモス

アメリカの政治記者。メキシコ系。アレックスが大統領選の際に酔っ払って性的関係を持った相手(と言ってもジェットバスでいちゃついた程度)。1夜だけの関係だったが、その後もアレックスに執着し機会を設けては口説いている。のちに彼の執着心が思わぬ事態を引き起こすことになる。


  • ジェイムズ3世

英国国王。ヘンリーの祖父。原作の女王同様、王族がホモセクシュアルであることを受け入れない。


  • 英国首相

名前は不明。

アフリカ系イギリス人の女性で、クレアモント政権と通商条約締結を目指している。ロイヤルウェディングの大惨事に対して苦言を呈していた。



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