概要
友情・恋愛・部活・夢など、さまざなテーマで「青春」を描いた映画のジャンル。基本的には実写映画を指す。
「青春」ということで、概ね10代前半~大学生あたりの若者たち(思春期から青年期にかけての年代)が主役となるが、たまに同様のコンセプトで12歳未満の小学生や、既に青年期を過ぎた20代以降が主役となる作品もある。
明確に「○○だから青春映画」という決まりがある訳ではないが、「未熟な若者が主役」「ストーリーを通じて内面的な変化が大なり小なり描かれる」といった部分が特徴と言える。
特に日本の場合、映画としての脚本とは別に原作がある作品(例えば少年・少女漫画やジュブナイル小説・ライトノベルなど)が多いとされる。
冒険、その中で与えられる様々な試練、(精神的な自立を含めた)旅立ちなどがテーマとなっている作品も複数あり、冒険活劇やロードムービー、そしてホラーやパニック映画として分類されることがたびたびある。
青春には当然甘いことも苦いこともある。
例えば恋愛映画の場合だと、想い人と結ばれてハッピーエンドな作品もあれば、失恋で終わるビターエンドな作品もある。
また、大人や制度への反発、反抗、将来を決められずさまようモラトリアム、精神的な不安や思春期の性などの要素が、若さゆえの向こう見ずによる挫折、悲劇的な展開として描かれる。
原作や監督による(政治的・社会的な)メッセージ性が練り込まれることも少なからずある。
基本的には主人公たちと同年代である若者を視聴のメインターゲットとしているため、大半は夏休みや冬休みなど長期休み期間の前後に公開されている。
またデビューから間もない新人やアイドル、モデル、タレント出身の演技経験が浅い人物など、本来なら下積み期間中の若手が主役級で活躍できることから、彼らのファン層からの支持も大きく、青春映画出身のスターも多い。