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V.Ⅲオキーフ

ゔぇすぱーすりーおきーふ

ゲーム『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場するACパイロットの一人。なお、メイン画像は公式ではなく二次創作のイメージイラスト。

「味気ないレーションを食い 泥水のようなフィーカをすする」

「うんざりするが...それこそが人間だ」

概要

CV:山田浩貴

ゲーム『アーマード・コアVI』に登場するACパイロットの一人。

アーキバス・コーポレーションのAC部隊「ヴェスパー」の第3隊長であり、アーキバス情報部門の特殊情報局員も務めている。

元々は第2世代の強化人間であり、「アイランド・フォーの動乱」なる事変で諜報活動を担ったエージェントの一人だったが、その後にアーキバスへと招聘された際に第9世代強化手術の提供を条件としてこれを呑んだ。

エンブレムは、ヒマワリのような花びらに囲まれた眼球。

人物像

気だるげな口調で話す現実主義者

厭世的な雰囲気を漂わせているが、言葉からは人間という存在に対して強い愛着、あるいは執着を持っていることがうかがえる。

エアはそんな彼を「彼は「今」を必要としている」と評している。

部下には慕われており、客人にフィーカを振る舞っていると考えられるような描写もあるため、敵対していない人物に対しては優しい一面があるのかもしれない。

乗機「バレンフラワー」

彼の乗機は四脚型AC「バレンフラワー」(BARREN FLOWER)。

機体名は「おしべのない花」、すなわち「仇花」を意味する。

軽量級・中量級・重量級のパーツを織り交ぜた、どの量級とも言い難い機体構成。四脚・頭部が低めの位置に付くコアパーツの形状・小さな軽量コアに取り付けられたゴツい重量腕のアンバランスさが相まって、異形感あふれる外見をしている。

四脚のホバリング能力で空中を浮遊し、こちらの上を取って爆撃してくるのが基本戦術。

青や紫、黒といった寒色系の機体が多いヴェスパー隊長の中で、唯一緑色の機体である。

アリーナランクはBランク-12。

ヴェスパー内では上から4番目の中堅どころである。

アセンブル

20-081 MIND ALPHAオールマインド製中量頭。防御面に優れているが、姿勢安定性はやや低い。
コアNACHTREIHER/40Eシュナイダー製軽量コア。軽さとブースター補正から機動戦にぴったり。
VE-46Aアーキバス先進開発局製重量腕。反動制御と積載上限が高く、射撃武器ならどんな武器でも扱える。
VP-424アーキバス製四脚。耐EN・耐爆性能、速度に優れる。
ブースターFLUEGEL/21Zシュナイダー製。高機動を売りとし長所/短所の突出がないバランス型。
FCSFCS-G1/P01ファーロン製。プレイヤー皆がお世話になる初期装備。負荷は低いが性能も低い。
ジェネレータVE-20Cアーキバス先進開発局製。高いEN射撃武器適性を持つ重装機体向けジェネレータ。
コア拡張パルスアーマー機体追従型のパルス防壁を展開、耐久限界か時間限界まで防御力を飛躍的に高める。
右腕武器MA-J-200 RANSETSU-RFBAWS製のバーストライフル。チャージでセミオート射撃とバースト射撃を切り替えることができる。重量や速射性に難ありだがその分威力と射程は優秀。
左腕武器Vvc-760PRVCPL製のプラズマライフル。高威力の範囲攻撃を取り回しよく発射可能な逸品。
右肩武器BML-G1/P29CNTファーロン製のコンテナミサイル。直進するコンテナを前方に発射し、そのコンテナから大量のマイクロミサイルをばらまく制圧兵器。マイクロミサイルは自動で敵を捉えるため、ミサイル系統の中で唯一発射前のロックオンが不要という特徴を持つ。
左肩武器Vvc-70VPMVCPL製の垂直プラズマミサイル。垂直発射による高い命中率、広い攻撃範囲、良好な連続発射数を持つ優秀なプラズマミサイル。

余談

記事冒頭の台詞の「フィーカ」とは、「甘いものと一緒にコーヒーを飲む」ことを意味するスウェーデン語の言葉。

もともとは単に「コーヒー」を意味する言葉であり、現代でも特に高齢層の間でこの意味で使われることがある。文脈を考えるとオキーフはこちらの意味で使っていると考えてよいだろう。

ヴェスパー部隊を描いたものと思しきSTVの画稿には「いい人もいる フィーカを一杯もらった」という文章が添えられている。

作中で「フィーカ」という言葉を使っているのはこの画稿以外ではオキーフだけであるため、STVにフィーカを振る舞ったのはオキーフなのではないか? と考察されている。

以下『ACVI』の重大なネタバレ注意

かつてアーキバス内部に潜伏するオールマインドの賛同者だった過去を持っており、コーラルリリース計画にも携わっていた模様。

本来は旧世代型の強化人間だったこともあり、コーラルリリース計画の「候補者」のひとりだったのではないかとエアは推測している。

しかし、理由は定かではないがオールマインドから離反してアーキバスへ鞍替えしており、裏切り者としてオールマインドに命を狙われている。

  • 「ヴェスパー3排除」

チャプター4-4(3周目以降限定)。

オールマインドからの依頼で、ウォッチポイント・アルファ深度3の調査に赴いたオキーフを襲撃することになる。

アリーナ以外で彼が登場する機会はこのミッションのみであり、他の場面では名前を呼ばれることすらない。

襲撃を仕掛けてきた621に気づくと「なるほど いよいよ贅沢な人選だ」と呟く。

621が依頼を受けるよりも前からオールマインドの刺客を退けてきたことがうかがえ、エアも注意を促してくる。

オキーフと戦うウォッチポイント・アルファ深度3は、上下に広大な空間の中に狭い足場が点在する地形であり、四脚のホバリングを活かした戦法を得意とするオキーフにとってはまさにホームグラウンド。

セオリー通りに上空から撃ち下ろしてくるだけでなく、足場の裏側に潜り込んで射線を切ってくるなど、地の利を存分に活かして迎撃してくる。

空戦が苦手な機体で正面からやりあおうとすると手こずるのは必至。

こちらも空戦が得意な機体で挑むのが楽だが、地面があるマップ最下部まで落ちてもエリアオーバーにはならないので、そこまで誘い込むのも手。

いずれにせよオキーフはホバリングしていることが多いので、グレネードやプラズマライフルのような爆風を当てる武器は当てにくい。直撃させられる武器を持っていこう。

戦闘を続けていると、オキーフはこちらに呼び掛けてくる。

「お前は自分が何をしようとしているのか分かっているのか?」

「オールマインドと関わるのは...止めておけ」

「リリースに夢を見るのも...止めておけ」

これらの忠告のあとに続くのが記事冒頭の台詞である。

また、621を返り討ちにすると「人のまま死ね それが救いだ」と吐き捨てて去っていく。

これらの言葉から鑑みるに、オキーフはコーラルリリースが実行された場合、人間が人間ではなくなってしまうことを知っていたと思われる。

オールマインドから離反した理由も、おそらくはここにあるのだろう。

しかしオキーフの忠告が621に届くことはなく、オキーフは621によって排除される。

事の顛末はオールマインドの手で事故として処理され、隠蔽された。

散り際には「先に行くぞ...ラスティ...」と言い残す。

どうやらV.Ⅳラスティとは親密な関係にあったようだ。

ラスティとの関係性が作中で語られるのはこのセリフのみであり、ラスティの側からオキーフについて語られることもないため、ふたりの関係性が具体的にどのようなものだったのかは一切不明である。オキーフがラスティの正体を知っていたかどうかももちろん定かではないが、他組織からの潜伏者どうし惹かれ合うものがあったのかもしれない。

このミッションをクリアすることで、本作の3つめのルート「賽は投げられた」への進行が確定する。

オキーフが忠告していたものがなんだったのかは、エンディングを迎えれば理解できることだろう。

  • 「失踪」

チャプター5-1(「賽は投げられた」ルート)。

この時点で既に死亡しているため本人の登場はないものの、V.Ⅲの称号を継いだペイターがオキーフについて言及している。

ペイター曰く「あの方は常に私の成長を見守ってくださった」とのことで、ペイターを可愛がっていたことがうかがえる。

当のペイターは例によって称号が自分の物になったことを悲しみながら喜びだすのだが……

ちなみに、先述した通りオキーフの死は事故死として処理されたはずなのだが、ペイターには621に殺害されたことが完全にバレていた

  • さらなる余談

第9世代強化手術の内容は「脳内コーラルの焼き付きを中和する」というもの。

プレイヤーの間では「かつてコーラルを用いた旧世代強化人間で起こりがちだった人格変質・感情希薄化を根治させるものなのでは?」「コーラルリリースの「候補者」の条件から外れてオールマインドの支配から逃れるためだったのでは?」などと考察されている