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島(ちいかわ)の編集履歴

2023-11-13 14:39:11 バージョン

島(ちいかわ)

ちいかわにとうじょうするしま

島(ちいかわ)とは、漫画「ちいかわ」の島編の舞台となる場所。

概要

ナガノがX(旧Twitter)で連載している漫画作品「ちいかわ」のエピソードの一つで長編エピソード「島編」の舞台となる場所。2023年3月14日より登場した。

島民の格好などから、温暖な地域のいわゆる南国の島であり、最大の特徴として現在のところ鎧さんが存在せず、ちいかわ族だけで集落が形成・運営されている。


登場する場所

  • 船着き場

ちいかわたちが乗ってきた船(白鳥形の遊覧船のようなデザイン)が到着した場所。桟橋の前に「島へようこそ」という看板があり、島民たちが開いた屋台が並ぶ。

  • 宿泊施設

高床式で木造のバンガローのような建物が建ち並んでいる。

  • 住宅街

室内は宿泊施設と同じバンガロー風だが、屋根が茅葺きのようになっている。

  • 海岸

砂浜がある。奥には立入禁止の看板が建てられた洞窟がある。ちいかわトリオはここでキャンプファイヤーを楽しんだ。

  • 浜辺の洞窟

立入禁止の看板が立っていた。奥は水没しており、誰かがボートを置いていた。ちいかわトリオが始めてセイレーンと出会った場所。

洞窟や崖、川などがあるジャングル。川には古びて今にも落ちそうな吊り橋や、柱のような岩場が連なった高く小さい足場があり、それを使って渡る。また、ジャングルの奥には「島二郎」という貝汁が名物の飲食店があるが、客はほとんどいない。

  • 海底洞窟

海底にある洞窟。入り口が水の壁で仕切られていて洞窟内には空気があり、セイレーンと人魚が棲みかにしている。


各キャラクターの動向(※ネタバレを含むので注意)

レギュラーキャラクター

ちいかわトリオ

たたかう3匹ちいかわイラスト

ちいかわハチワレうさぎの主人公トリオ。本エピソードでは、ちいかわの勉強とハチワレの修行の息抜きという事で、「報酬100倍」「島限定のラーメン&スイーツ」の誘い文句が書かれたチラシに釣られて島に行くことになる。


モモンガ&古本屋(カニちゃん)

モモンガ&カニちゃんひまわり畑に行ったモモンガとカニちゃん

本エピソードにおけるトリックスターといえるコンビ。特にモモンガは、その強欲さと奔放さから事態を悪化させる一方で、本エピソードの問題解決のための強力な助っ人でもある。結果的にではあるが、事件の根本的な問題である「セイレーンと人魚」の関係と行動をちいかわたちに教えるきっかけを作り、その後もよくも悪くも本エピソードの核心に関わる存在となる。


シーサー&栗まんじゅう

何にでもカレーを注ぐシーサー先輩

飲酒系コンビ(ゆんたくコンビとも)。シーサーは島限定のラーメンを研究するために、栗まんじゅうはいつも通りに酒に釣られて、島に行く事に。*エピソードの癒し枠。

また、エピソード終盤では総力戦にサポート役で参加するが、その際には栗まんじゅうの意外な特技が明らかになる事に。


ラッコ

ラッコ先生ラッコ師匠

討伐ランキング1位の凄腕。本エピソードではちいかわたちに誘われ島に行く事になる。

ちいかわたちに誘われた当初はチラシの内容に疑惑を抱いたものの、限定スイーツの魅力に抗いきれず、ちいかわたちの保護監督という形で島に同行する。


ゲストキャラクター

セイレーンと人魚

セイレーンちゃんと人魚🧜‍♀️

複数の人魚を連れた怪異。本作のボスキャラクターであると同時に、物語の核を担う存在。

現状ではちいかわに登場した全キャラクターの中でも最強といってもいいほどの戦闘能力を誇る一方で、ある時期までは島民たちと共存しており、単に一方的に島のちいかわ族を苦しめる存在ではなかった。

ある日連れていた3匹の人魚のうち1匹が行方不明になり、島民の誰かに食べられたと考え、その犯人を捜し出して報復するべく島民たちを襲い始めた。


島二郎

島編

作中の中盤で突如登場した助っ人キャラクター。料理店「島二郎」の店主だが、ジャングルの中に店があるせいか店は繁盛しておらず、そのせいで島民たちもその存在を知らなかった。

セイレーンと真っ向から渡り合う実力を持ち、セイレーンと対決するちいかわ達に協力する。


島の住民

島の子たち/島民(島モブ)

島の子達

島に住んでいるちいかわ族。見た目は他のちいかわ族とほぼ同じだが、腰蓑花冠など南国風の装いをしている。また多くが縁日のような屋台を営んでおり、その品目は綿飴・ビール・じゃがバター・たこ焼き・すき焼き・ケバブ・焼きそば・フルーツパフェなど多岐に渡る。

「なんか懐いてる鳥」を使い、「報酬100倍の討伐」「限定の島ラーメンやスイーツ」など魅力的な内容のチラシを撒いてちいかわ族を島に招待してもてなしたが、実態は島民がたびたび行方不明になる事件の原因であるセイレーンを討伐してもらうためであり、報酬も始めから用意していなかった為その代わりに「島の特産品詰め合わせを報酬にする」と告げた。

棒状の持ち手の先端にコイルバネと顔の描かれた小さな球体がついたような島独特の武器(擬音からファンの間では「びんよよ」と呼ばれている)を所有している。

セイレーンには怯えているが、(危害を加えてくる前は)歌声で作物の育ちがよくなるなど恩恵を受けていた模様。


一枚葉と二枚葉(仮称)

一つ葉、二つ葉

上記の島モブたちの中でちいかわたちと行動を共にしている2人。頭に花冠の代わりに葉っぱを乗せているのが特徴。また、腰蓑の位置が他の島民より高く、胸の上まで覆っている。

ハチワレに頼まれて炭酸飲料を差し入れたり(ただし「炭酸」という言葉を知らなかったようで、炭酸飲料を頼まれた際は最初に戸惑うような仕草を見せ、その後「シュワッとするさっぱりするような飲み物」と言われてようやく理解した)、宿泊場所(バンガロー)を案内したことがきっかけで交流が生まれ、椰子の実のジュースを振る舞ったり島の遊びを教えてあげたり、一緒にUNOに興じるなど親しくなった。

セイレーンにラッコと島民2人が拐われたときは、セイレーンがいそうな場所をちいかわトリオに案内したり、ちいかわが捕まりそうになった時は、武器(びんよよ)を使って助けたりしている。


考察

島外と島の最大の違いとして、島には鎧さんが存在せず、ちいかわ族だけで島が運営されているという点が挙げられる。

島外のちいかわ族たちは、主に鎧さんが発注する討伐の依頼を受けることででかつよの討伐を行なっているが、島には鎧さんが存在せず、島民たちは島外に怪しげなチラシをバラ撒き、島に来たちいかわ族を騙す形で討伐の依頼を出している。


鎧さんは単に依頼の発注やちいかわ族と生活を共にしている訳ではなく、ちいかぶを始めとする擬態型と呼ばれる怪異からちいかわ族を守っている様子もあり、もしもセイレーンが島に来た当初に鎧さんが居れば、ここまで話が拗れなかった可能性もある。


余談


島編の「歌」

セイレーンが登場するためか「歌」がキーワードになっており、ボスキャラクターであるセイレーンの能力だけでなく、島民やハチワレなども歌を歌う場面がある。セイレーンとの決戦も「歌を封じる」点を重点に作戦を練った。


以下は、「島編」で登場した実在する曲である。

  • 私のお気に入り:島民がちいかわたちを歓迎する際に歌った。歌詞がオリジナルの内容(「島編」に合わせた内容)の替え歌になっている(参照)。一部ファンが「歌詞の後半に登場する食べ物(たこやき、すき焼き、ケバブに、てりてりソースの焼きそば)の頭文字が、並べると『た・す・ケ・て』になる」とセイレーン討伐の伏線説を唱えているが、真相は不明である。また、セイレーンも初登場時に歌っている他、島民がセイレーン討伐をほぼ強引に依頼する際にイントロが流れているようである。
  • 今日の日はさようなら:日没後の海岸でキャンプファイヤーをする際にハチワレが歌っていた。元々別れがテーマの曲な上、とある人気アニメ映画主要キャラの生死が不明になるシーンで使用されたことが有名なため、「誰かが退場するのではないか?」と不安な声をあげるファンも少なくなかった。

「ちいかわ」最長の長編

「ちいかわ」は1~2日に1ページずつ投稿される形式の漫画だが、長編エピソードで100ページを越えたのはこれが初。途中で作者のナガノの入院による休止期間があったり、時折り季節イベントの単発漫画を挟んだりもしているが、それを除いても半年以上に渡り連載が続いている。


人魚伝説との関連性

愛知県春日井市に、八尾比丘尼伝説という「人魚肉を食べた少女が不老不死になる」伝説がある。

島編に登場する「濃い味付けの料理」「貝(汁)」「味噌漬け」「しるこサンド」は全て、愛知県に関連する品々(※貝は日本で2番目の漁獲量)である他、セイレーンの顔が犬張子に似ている。

このため、「島」は愛知県がモチーフで、八尾比丘尼伝説を参考にしたのではないかと、ファンに考察され話題になった。


関連タグ

ちいかわ

ちいかわ族

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