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「事件が解決したからといって…失ったものが帰ってくるわけじゃないからね… 虚しいものだよ」


概要編集

本作の主人公。数多くの事件を解決している優秀な名探偵

佇まいはクールで、街の人々の信望も篤い。そしてどれほど名声を得ても決して驕り高ぶらない謙虚な人柄から、警察のスフレ・フランベリ警部からは嫉妬されつつも頼りにされている。

しかし…。


「うっ…ジョディさん… ずっと密かに片思いしていたのに…ッッ 犯人だなんてあんまりだアアアッ!!!」


実は彼の実態は、探偵などより恋愛小説の方が大好きな、豆腐メンタルの小心者であり、自身に恋愛展開(ラブ・ロマンス)が来るのを望んでいるのにいつも名探偵故に事件に巻き込まれてしまうことを嘆いていた


両親が共に名探偵で、その英才教育もあって探偵の才能を早くから開花させていたが、流血や怖い事件が嫌いだったので、探偵になどなりたくなかった。


しかし…古今東西あらゆるミステリーにおいて、名探偵は事件と惹かれ合う運命。

そう、「名探偵」とは職業ではなく「宿命」なのである!


シドもその例外ではなく、子供の頃から、


  • 初恋の女の子の両親が強盗に殺害されて親戚の家に引き取られて離ればなれになる。
  • 学校で一番の親友が家族ぐるみで麻薬の密売人だった。
  • 信頼していた家庭教師が巷を騒がせた連続殺人犯だった。

等々の「名探偵あるある」に遭遇し続け、仕方なく事件を解決していたら、いつの間にか名探偵として祀り上げられてしまっていた。おかげで助手のエリオ・エヴリンの前でもクールなポーズを取り続ける等、名探偵としてのキャラ付けが引き返せない所まで来ている始末。


エリオの前ではミステリー小説を片手にブラックコーヒーを飲んだりしているが、実際の愛読書は恋愛小説『ソフィアの許されざる恋』であり、甘いミルクティースコーンが好き。は全然飲めない。

尚、この『ソフィアの許せざる恋』の著者であるレヴィ・オレインの正体がエリオであることには気づいていない。


女性に関しては非常にウブで惚れっぽい。しかし探偵の宿命により、第1話にして、密かに思いを寄せていた女性が2人とも殺人犯だったという憂き目に遭っている。気付きたくないのに、習性で事件の真相を暴いてしまい、失恋して自己嫌悪に陥る事もしょっちゅう。


上記の初恋の女の子が別れ際に残した「いつか二人で誰もが知るような名探偵になろうね、そしたらまたきっと会えるよね」という言葉が、ささやかな心の支えになっている。もう名前も顔も思い出せないその子との思い出を胸に、シドは今日もやりたくもない名探偵として、自分の首を絞めつつ名推理を披露してゆくのだった。


探偵としてのスペック編集

なお彼の探偵としての技量は文句無く高く、事件はいつもスピード解決、とある怪盗の逃亡ルートを事前にことごとく潰し盗みを阻止するほど。


拳銃を持った防火犯グループ相手に大立ち回りを演じるほど体術も強い。


しかし…


死体とか血とか…何百回事件やっても苦手なんだってばーーっ!!(1話)


…メンタル面の適性は低いのに何百回と事件に巻き込まれているある意味気の毒な名探偵である。


関連タグ編集

シド・クラフトの最終推理 名探偵


エリオ・エヴリン スフレ・フランベリ ルル・シャノワール

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