『んじゃ 殺し合いますか』
CV.石塚運昇(TVアニメ第1期)、稲田徹(ゲーム『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』※石塚の死去に伴う代役。)
概要
進化の家最強の生物兵器。文句なしの強さを持つが、あまりに傲慢で品性が欠如していたため、コントロール不可能と見なされてジーナス博士に封印されていた。
サイタマがただならぬ実力者と察知はしたが、自分ほどではないだろうと、その実力の底知れなさまでは見抜けなかった。
災害レベルは文句無しの「竜」。
性能
ジェノスの連打技「マシンガンブロー」でも傷1つつかない装甲に彼を一撃で半壊させる程のパワー、さらに吐息だけでビルをも吹き飛ばす焼却砲を押し返すなど、申し分ない程の実力を持つ。また、巨体に似合わずかなりの速度で動け、さらに危機感知能力もあり、その性能には隙がない。
- 阿修羅モード
彼の強化形態、もとい暴走形態であり、変身することでそのスペックは更に上昇。さらに1週間理性が消え、闘争心が収まる事はないという。そして自分自身でもコントロールできないほどの破壊と殺戮を撒き散らす。
ドラマCD『マジCD』(2)によるシミュレーション上ではS級ヒーローとのシミュレーションが描かれている。
G4/機神ヅシモフのパーツを使った強化後ジェノスには圧倒的勝利(ノーマル状態において二撃)&55回連続勝利。
金属バット相手に3分にて勝利(ダメージを受けて気合を入れる金属バットはそこからが本番と主張)。
超合金クロビカリには15分にて敗北(クロビカリは無傷)。
ゾンビマン相手には、阿修羅モードとなって1週間ゾンビマンをひき肉にし続けたがバンパイア(血統書付き)のように殺し切ることはできず、阿修羅モードがきれて動けなくなったところを再生が終わったゾンビマンがタコ殴りにして阿修羅カブトの敗北。
とのこと。
来歴
封印を解きに来たジーナス博士のクローン達を大量虐殺。そして、本物のジーナス博士に悪態をつくも、彼から「君にしか倒せない」という侵入者に興味を示す。
そして、ジェノスを現代アートにしサイタマの怒りを買い、彼らは実験場へ。
自信満々に殺し合いを始めようとした時、先程撃破したはずのジェノスが現れ、彼の攻撃を受ける。
しかし、ジェノスでは全く歯が立たず、あっという間に返り討ちにする。
そして、お目当てのサイタマとの戦闘に胸を踊らせ挑む。
が、自信に満ち溢れていた表情は一瞬で焦燥へと変わった。
サイタマの実力を感知した阿修羅カブトは、激しく動揺。その強さの根源を問いただす。
しかし、サイタマの強さは筋トレであった。しかも一般人レベルの。
その発言に怒りを覚えた阿修羅カブトは、ジーナス博士の制止を無視し、阿修羅モードへと移行。
おさまらない闘争本能で「来週の土曜まで」殺戮を尽くすと宣言。
動揺を隠せないサイタマに、超絶強化されたパワーとスピード、そして殺戮本能で猛攻猛撃猛突進を仕掛ける。
しかし、サイタマには勝てなかった。
阿修羅モード発動当初こそ圧倒しているかのように思えたが、実際は阿修羅カブトの「来週の土曜まで大量殺戮が止まらない」発言で今日が土曜日という事に気づいたサイタマがショックで止まっていただけで、激しい攻撃もまったくのノーダメージであり、「今日がスーパーの特売日じゃねーか」という叫びと共に放たれたアッパーで胸部から下顎部までが吹き飛び、敢え無く死亡。
それを垣間見たジーナス博士は、凡人でありながらリミッターを破壊したサイタマが自身の研究の集大成を一蹴した事実に「自分が変わるべき」と研究を放棄させ、たこ焼き屋に転職したのであった。
序盤の登場ながらもサイタマの強さに気づく、ジェノスの攻撃を受けてもビクともしないなど他の怪人とは一線を画する強さを持つ。特にサイタマの殺気に気づき距離を取るといった行動は他のワンパンで終わる怪人に見られない回避行動である。のちに発売されたファンブックでは大方の予想通りレベル竜と認定された。
後の原作138話にて同一個体ではないが、新たに製造されたと思われる同型の個体が登場している。
余談
アニメでは相手を挑発するような身振りや仕草が多くなり、品のない性格が強調されている。
通常時のカラーリングは茶色だが、阿修羅モードは深い紫に蛍光色のグリーンとまさかの初号機カラーであった。
アニメでの登場は一回きりだったが、その回の締めくくりとして次回予告のナレーションを担当した。
もっとも、予告らしい予告はほとんどしなかったが。