概要
2023年のジャパンカップ。
衝撃的のレコード勝ちが起こった秋天からの秋古馬王道路線2戦目は、「誰が最強の存在に勝てるか?」が注目された。
出馬表
馬番 | 馬名・出身国 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
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レース前の展開
直近のレースからの転戦組では秋天からイクイノックスとドウデュースの2頭が、秋華賞からリバティアイランドが続けて参戦。
特に「現役最強馬」の称号をゆるぎないものとしたイクイノックスとJRA史上7頭目の三冠牝馬リバティアイランドが参戦したことで、11/7時点の出走登録馬は
- リバティアイランド(今年度牝馬三冠)
- イクイノックス(GⅠ5勝、「現役最強」)
- ドウデュース(前年ダービー馬、その際にイクイノックスに勝利)
- タイトルホルダー(GⅠ合計3勝、先代「現役最強」)
- ヴェラアズール(前年ジャパンカップ覇者)
- ディープボンド(GⅠ12戦中2着8回)
- イレジン(フランス調教馬、仏GⅠ2勝)
- コンティニュアス(アイルランド調教馬、英GⅠセントレジャー賞勝利馬)
- ショウナンバシット
の僅か9頭。その顔ぶれも勝ち鞍がリステッド戦のショウナンバシット以外は油断すればイクイノックスも容赦なく狩り取りにいけるだろうと思わせるだけの実績を作っている歴戦の猛者ばかり。
イクイノックスとリバティアイランドが直近であまりにも強い勝ち方をした事に加えてこれらの面々から、生半可な馬は「陣営が勝ちを見込んで出走登録するか?」という門前で撤退を余儀なくさせるのに十分な事態となっていた。
そのまま史上最少頭数としての開催も十分あり得たこの状況はSNSでは「怪獣大決戦」と言われる程であった。
ただ、その後は地方や海外含めて次々と出走登録が行われ、2週間間の時点で海外馬2頭、地方馬3頭を含む21頭まで登録が出走登録。
後発の登録馬ではチャンピオンズカップ出走予定としていた現役賞金王パンサラッサがジャパンカップとの両睨みを表明した事が話題となった。
その後、11/16にアイルランド調教馬コンティヌアスが故障により出走回避を発表した。
展開・結果
着順 | 馬 | タイム | 着差 |
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余談
出走登録が9頭から一気に増えたことについて、その理由にSNSでは「強い実績馬だらけになったことで、10着でも出走手当が1000万円になる事を狙った馬が一気に来たのでは?」という意見が出てきた。
これに対してニシノデイジーやセイウンスカイの馬主として知られる西山氏がX(旧Twitter)にて苦言を呈した。(西山氏のポスト内容はこちら)
そもそも初期に9頭しか集まらなかった時点での顔触れも「イクイノックスを倒せる」と思えるだけのポテンシャルと実績を持った上で準備しているのだから、掲示板入りどころか10着狙いなんていう甘えた目標で挑むような馬が出走しても、待っているのは10着以内になれないどころかタイム差が大きすぎることによるペナルティまでついた惨敗になりかねない程に勝ち目はほぼ無い状態と化していたためであり、そこに挑もうとする陣営に対して失礼な考えだと思えばこの言葉も当然である。
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