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田中芳樹小説アルスラーン戦記」の登場人物。

CV: 小杉十郎太OVA版) / 土田大日5アニメ版)

概要

パルス国の武将。初登場時に「二十代後半」とあり、第二部では三十代に入っているものと思われる。

銀貨(ドラフム)のような瞳を持ち、戦士らしい風貌をしている。ナバタイ国に伝わる鉄鎖術の達人でもある。

寡黙だが冷静沈着で、任務を着実に遂行する。武将としても人間としても尊敬され、アルスラーンを初め周囲からの信頼は厚い。

経歴

十歳のころから鉄鎖術を身につけ、以上に習熟する。

アルスラーンのルシタニア追討令に応じるまでは、パルス南方の町ザラの守備隊長を務めていた。

第一部(7巻「王都奪還」以前)

アルスラーンの召集に応じてペシャワールに参陣。功を焦るイスファーンザラーヴァントに比べると遥かに落ち着いた戦術眼を発揮し、周囲の信頼を勝ち得る。

アルスラーンが追放された後は、不満を表に出さずにアンドラゴラス三世に従い続け、王都奪還の戦いに参加する。

第二部(8巻「仮面兵団」以降)

亡き戦友バニパールの娘3人――パトナ、クーラ、ユーリン――を妻に迎え、好色家のクバードをして、むっつりすけべ(ハーチムマイマイ)」とあきれさせる(※)。(アルスラーン曰く「ギーヴにもクバードにも不可能な所業をやってのけた」)

ただし三人の妻たちに対する態度は、ハーチムマイマイというよりはむしろ優しい父親のようである。 → 参考:一夫多妻

デマヴァント山封鎖やペシャワール城防衛など、魔軍との戦いに加わって力を発揮する。ザラーヴァントの後を引き継いで第二代エクバターナ城司となった。

陸では立派な騎士だが、では船酔いを起こして力を発揮できないという一面もある。

(※)普通なら面と向かってそんなことを言われれば大喧嘩になりそうなところだが、本人はいたって鷹揚に「これまでそんなことは思っていなかったが、そう言われればそうかもしれんなあ」と言って、さらにクバードを呆れさせている。