風をさがして

かぜをさがして

「風をさがして」とは、アニメ『ONEPIECE』の第12代目オープニングテーマ。

楽曲情報

アニメ『ONE PIECE』の第12代目オープニングテーマ。

ヘキサゴンIIとワンピースのタイアップ企画としてこのオープニングが2009年から2010年までの約9ヶ月間使われた。

以前からワンピース好きを広言していた矢口真里がメインボーカルであったり、原作を意識したPV内での衣装など、

かなり気合いの入ったタイアップとなっていたが、

これがいざOPとして放送された瞬間、ファン及び視聴者の怒りを買い、大炎上する騒ぎに発展した。

理由としては以下の通り。

この曲がOPとして使われた当時のアニメ版ワンピースは、

原作で言うところのインペルダウン編を放送しており、

「今まさに処刑されようとしているエースを救出せんとルフィらが奮闘する」という、非常にシリアスな場面に差し掛かっていた。

なのにも関わらず、底抜けにとにかく明るい曲調で、

当時の作風と曲の内容が全く合っていなかった。

挙げ句の果てには、OP映像が後半に差し掛かると、「エースが処刑台に連行され、それをルフィが必死に追いかける」という場面に出くわすのだが、よりにもよってそのタイミングで曲中の「イェーイ！」という歓声が上がる始末。

これには、多くのファンから「バカにしてるのか」「処刑シーンでイェーイは駄目だろ」という怒りの声が寄せられた。

島田紳助氏が、あるテレビ番組にて出演した際、ワンピースの主題歌の作詞を担当したときのことで話題になったことがあり、

その際、紳助氏は、「(ワンピースの)資料、もろたんですけど、まぁええやろって思って、見んと作詞したんです。そんで『これどや？』って次女に見せたんです。そしたら『全然ちゃうで！』と言われた」と発言している。

つまり、紳助氏は全く原作漫画を読むことなく作詞しており、その結果生まれたのがこの曲なのだ。

この発言が明らかになると、「アニソンに関わる人間として最低」、「いくらなんでもこれは舐め過ぎ」という声が相次ぎ、

結果としてこの曲にまつわる騒動において火に油を注ぐ形となり、ワンピースの曲を担当している田中公平氏も、

「愛の無いタイアップは辞めてほしい」と苦言を呈していた。

その他にも、そもそもヘキサゴンファミリーにはアンチも一定数存在しており、そういった一部の視聴者から、「ワンピースにまで関わるな！」という否定的な意見も当初から寄せられていた（そもそもこの程度の批判は今回に限らず、アニメの主題歌を人気アイドルが担当した際に必ずと言っていいぐらいに発生しているが）。

とはいえ、曲単体で聞けば、明るく爽やかで、元気を貰えるような歌詞・曲調なのは間違いなく、

現在ではこの曲の評価は、「主題歌として使ったアニメとタイミングが悪かっただけで、曲単体で聞けば普通に良い曲」という形に落ち着いている。