概要
『ジョジョの奇妙な冒険』の作中では、「メメタァ」「ガオン」「レロレロ」など、登場人物の仕草等が独特の効果音で表現されることが多く、それが荒木飛呂彦先生作品の魅力を引き出す重要な要素を担っている。
だが各シーンをよく見るとそれらとは別に、謎の地鳴り音(ゴゴゴゴゴ……、ドドドドド……、他)が頻繁に表記されている事にも気付くはずである。
作中の一連の流れや描写とは全く関係ないこれらの効果音だが、読者に対して得体の知れない重厚感を否応なく植えつける効果は抜群であり、ジョジョワールドの魅力をさらに高めている表現技法であることは間違いないだろう。
その証拠として、オールスターバトルにて、ゴゴゴモードなるものが取り入れられている。詳しくは記事を参照されたし。
pixiv内において
主にジョジョ立ちをはじめとするジョジョパロ系イラストに用いられる。
また、なんとも表現しがたい迫力・重厚感を明示したい時にも使用されるようである。
なお、椎橋寛氏のように、荒木氏のアシスタントを勤めていた漫画家が、自身の作品でこの擬音を使用していることもあり、後の漫画の表現技法に与えた影響はかなり大きいと思われる。
ちなみに・・・
現実に暮らしていればわかると思うが、実際には震度5クラスの大地震が起きても、その前後や最中に地鳴りが聞こえるという事は極めて稀である(地震発生時に聞こえる音は、主に建物や家財の振動音である)。
また山崩れや雪崩といった現象においても、小規模なものなら殆ど無音に近い状態で進行する。
もし身近で経験するとしたら、300m以内の近距離で落雷した時ぐらいだろう(但し、これも地鳴りより空振を先に体感するはずである)。
よって、地鳴りが聞こえる状態、というのは天変地異クラスの大災害がごく身近で起こっていると考えて差し支えない。
もし地鳴りが聞こえたなら、一目散に身の安全を確保する事をお勧めする。
余談
アニメ
これらの擬音は、アニメ化される際どのように再現されるのかファンは不安視していた。
そして…なんと「ドドドドド」や「ゴゴゴゴゴ」などはアニメーション内で文字のまま動くと言う形で表現された。本作のアニメ版はスタッフの愛が深く擬音も再現度が高いのだが、その光景は中々シュールである。
羽咋駅
石川県・JR七尾線の羽咋(はくい)駅の駅前周辺には「ゴゴゴゴゴ」や「ジャーン!」、「ドドドドド」といった擬音の石像(オブジェ)が設置されており、俗に「ジョジョ石」などと呼ばれている。
これは羽咋駅前の活性化のために彫刻家の馬渕 洋氏が作成したもので、いずれも石造りゆえの重厚な存在感を醸し出しており、これらの前(「ジャーン!」の石像は上に乗ることも可)に立てば、思わずジョジョ立ちをしたくなる衝動に駆られることだろう。誰だってそーする。俺もそーする。
なお、この「ジョジョ石」は、羽咋駅の所在地である羽咋市の公式ホームページでも紹介されているが、紹介文には「(ダイヤモンドではありませんが、人の体重では砕けません)」だの、「きっと周囲に波紋が起こるはず!」だのと、明らかに「わかってる」記述がなされているのが心憎い。
羽咋市の担当者ッ!きさま!(原作を)見ているなッ!
関連タグ
作品→ジョジョの奇妙な冒険
作者→荒木飛呂彦先生
もう一つの地鳴り→ドドドドド
ジョジョ擬音つながり→メメタァ ガオン レロレロ ズアッ ズキュウウウン オラオラ