天神地祇の「天神」のほう。天上の世界「高天原」に住まい、日本の国土に降りてきた神々。その主宰神がアマテラス(天照大神)である。記紀神話では天地創造の神々も天津神(別天津神)とされる。
彼らが降りてくる前から国土にいた神々を国津神というが、より古い時代に高天原から降りてきたスサノオとその子孫も国津神とされる。
記紀の記述では、アマテラスの孫ニニギの孫にあたる神武天皇が初代天皇になったと位置づけられる。神代において、アマテラスの要求に応じて国を譲った国津神の描写はヤマト王権の傘下に入っていった地方の豪族の動向が反映されているという。
別天津神のうち、カミムスビとタカミムスビは他の別天津神と同じくいちどは隠れはしたが、神話上では後のシーンでも登場。天照大神と並び指導的な立場で活動している。