「これより紡がれるは 手前どもの『百物語』」
プロフィール
概要
百鬼夜行連合学院においても謎が多い部活である花鳥風月部に所属する少女。
身体に包帯を巻いた小柄でやや不気味な出立ちが特徴で、行動原理も目的も謎が多い。
今までの生徒の範疇を明らかに超えた不可思議な力を有し、所持した怪書「稲生物怪録」の力で数多の怪異を作り出す他、それらや本人には基本的に銃弾が効かない。
一人称は「手前」、二人称の場合は「手前様」「手前さん」、複数形で「手前ら」「手前さん方」などと敬称を付ける。
他者を煽り言葉で翻弄することに長けた狡猾な計算高さと、それによって不和や絶望に陥り苦しむ他人の姿を史上の美学とする並々ならぬ悪意を持ち合わせた人物。
だがそれ故に沸点も低く、思い通りにならない事が起こると露骨に機嫌を悪くし「手前(てめぇ)」の二人称など口調も粗暴になると、見た目通り子供っぽいところもある。
作中での動向 ※以下ネタバレ注意
[百花繚乱編]
百花繚乱編における黒幕の一人であり、自身を怪談家と称し、花鳥風月部の喜悦である風流のため、百鬼夜行滅亡の百物語を作り上げようとした。
その肝として居場所を失ったユカリに目をつけ、意図的に百花繚乱メンバーとの仲違いを起こさせて心を折る。
そして祭りの開始と共に数多の怪異を呼び寄せて、周囲を阿鼻叫喚の惨事に陥れ、〆にユカリが抱えた絶望から作り出した怪異で全てを終わらせようとした。
が、先生の言葉をきっかけに百花繚乱の面々が希望と勇気を取り戻し団結した事で、その策略は失敗に終わり、自身も絶対の筈な優位性を失い敗走。
その後、百鬼夜行自治区外まで逃亡するや消えるようにいなくなり、アジトらしき廃校に到着した後上司のコクリコに失敗をぐずりながら謝罪した。
ただ、その行動原理や最終的な目的は未だ謎が多く、百花繚乱編次章での深掘りが待たれている。理由は不明だが御稜ナグサには特に辛辣で彼女に執拗に言葉攻めを行い心を傷付けていた。
余談
表情差分
表情差分が他のキャラと比べるとかなり多く、現在、合計で28枚ほどあることが判明している。
これに対してミカの表情差分の数が31枚であることを考えると、百花繚乱編の中心の1つを担うキャラとしてかなり手が込まれている事が分かる。
花言葉
植物のシュロの花言葉は『勝利』 『不変の友情』 『祝賀』 『戦勝』 『殉教』である。
稲生物怪録について
この本は実在しており、江戸時代に現在の広島県三次市にて実在した稲生正令が16歳の頃経験したという妖怪にまつわる怪異をとりまとめた物語である。しかし、成立には謎が多く、成立年代、原作者、原題などわかっていないことが多い。
ネタキャラ?
なお、ネットサーフィンという意外な趣味を持つことが発覚後は一気に「煽りスキルは高いが煽り耐性皆無のクソガキ」「ヤフコメ常駐」「なんJ民」「淫夢語録が使えそう」「洒落怖やネットミームから怪談作ってそう」等々のネタキャラ化が進んでいる。ネットサーフィンというのはオブラートに包んだ表現で、実際は掲示板やSNS荒らしではないか、とも言われたり。
自作小説にしても、「ネット上で痛い内容の小説を書いていた」と、やはりネタ扱いされている。
逆にネット民からは親近感を持たれたらしく、X(Twitter)のトレンドにも入った。