概要
アンブレラ社がアークレイ研究所で開発したB.O.W.の一種。
戦闘訓練を施した軍用のドーベルマンに、人為的にT-ウイルスを投与してゾンビ化させたもの。
元々はウイルスが人間以外にどれだけ作用するかを検証するために行われた実験の一つに過ぎなかったが、生前の犬としての習性が完全には失われず色濃く残ったことで、兵器としての有用性が非常に高い変異を見せたため、正式なB.O.W.として研究が続けられた。
外見上の肉体の腐敗・損傷などは変わらないものの、人間のゾンビとは違って生前の運動能力に全く低下が見られず、犬としての俊敏さは微塵も衰えることなく保持されており、ゾンビ化による生命力の著しい向上も併せ、その戦闘力は生前を大きく凌いでいる。
更に、犬としての性質の変化がほぼ食欲の増進と凶暴化だけに留まっている点も特筆すべきもので、他の個体を仲間と認識して群れを成し、連携して獲物を襲うことが出来る。
通常の犬との違いはとにかく恐れを知らないことで、銃声や威嚇も全く恐れず、仲間の死すら意に介さず、獲物に貪欲かつ果敢に襲い掛かり続け、相手か自分が死ぬまで止まることはない。
極端な話をすると、ケルベロスの完全な制御にさえ成功すれば、どんな犬でも容易に超一流の戦闘犬に仕立て上げることが可能であるということを意味している。
なお、二次感染でゾンビ化した犬はシンプルに「ゾンビ犬」と呼称され、ケルベロスとは発生経緯が異なる別の亜種クリーチャーとして扱われている。
バリエーション
ゾンビ犬
上述の漏出したT-ウイルスに二次感染した自然発生個体。詳細はリンク先を参照。
A-ウイルス追加投与型
バイオハザードヴェンデッタに登場した強化型ケルベロス。
グレン・アリアス一味によって開発され、レオンやクリスの追撃に2頭投入された。
その身体能力はT-ウイルスのみのケルベロスとは比較にならないほど強化されており、町中に放たれたにも関わらず、標的となったレオンとクリスのみを執拗に追い続け、障害の排除も手早く的確であるなど、戦闘兵器としての完成度は飛躍的に高くなっている模様。
そのパワーとウェイトは飛び乗った自動車を破壊して人間の首を意図も容易く噛み千切り、全速力で疾走するバイクに余裕で追いすがるスピードさえも併せ持つ。
ただし、製造には手間が掛かるのか、それだけの性能にも関わらず以降の登場はなかった。
関連タグ
バイオハザード ゾンビ(バイオハザード) B.O.W. ゾンビ犬
コルミロス:ケルベロスと同じくバイオハザードシリーズで出て来る犬。こちらはウイルスを投与された訳ではなく、プラーガに寄生されている。
ただし、ハリウッド実写映画版ではケルベロスに寄生している。
ボチ:死に関する犬繋がり。
アニマルゾンビ:死んだ犬繋がり、ただしこちらは魔王に力で復活してる。