概要
魔都精兵のスレイブに登場する異空間「魔都」全域に生息する無条件に人間を襲う異形の怪物。正式名称は「黄泉醜鬼(よもつしゅうき)」だが作中では「醜鬼」と呼ばれている。ほとんどは人型だが、戦闘能力や再生能力が高い特殊個体もいる。醜鬼は通常兵器で倒せないため魔都の桃を食べた女性の「能力」や、能力で力を付与された武器(例東八千穂や月夜野ベルが使用する拳銃)が有効だが、桃を食べた一般の女性でも倒すのは難しいため魔防隊に所属する戦闘に長けた能力者が必須である。また、羽前京香だけは例外で、霊山で完成させた独自の戦闘術(剣術と体術)により桃の恩恵関係なく醜鬼を倒せる。醜鬼のモチーフはおそらく日本神話に登場する黄泉の国に住むという鬼の軍勢、「黄泉軍(よもついくさ)>黄泉軍」である。
醜鬼は魔都に生息するが、現世と魔都を繋ぐ門「クナド」が偶然発生すること醜鬼が一般人を襲う災害「魔都災害」が発生する。魔都災害は一般人が魔都に迷い、魔防隊に保護される前に死亡、行方不明になるケースと、醜鬼が現世に現れて犠牲者が発生するケースがある。前者のケースによる主な犠牲者は和倉優希の姉和倉青羽、後者のケースによる主な犠牲者は羽前京香で、彼女は山形県月山(がっさん)で住民800名が死亡した「月山大井沢(がっさんおおいざわ)事件」の唯一の生き残りである。
醜鬼(通常個体)
作中で1番登場する個体。身長3m以上、全身漆黒の肌、仮面のような顔を持つ人型の怪物。アニメ版だと血液の色は深緑色で、倒されると身体から青白い炎を発生する。基本群れで行動するが、たった1匹でも現世(現実世界)に出現すると数十人の犠牲者が出るほどの戦闘力を持つ。ただし知能は低く、殴る、掴むなどの攻撃しかしないため戦い方が単調。また、地面から出てくることがあるため地中を移動できる可能性がある。
余談
作中では何故醜鬼達が人間を襲う明確な理由が判明していないが力を得るために人間を襲う可能性がある。そう推測する理由は2つある。
1つは原作105話で過去に三番組を襲撃し、醜鬼化した神奉者(しんぼうしゃ、八雷神にに従う「元」人間)の1人に似た外見の超大型醜鬼が現れたからだ。醜鬼達は作中人間や他の醜鬼を食べる描写があるため、超大型醜鬼は神奉者の遺体の肉片を取り込んで強化された可能性がある。
もう1つは醜鬼に襲われた経験を持つ一部の者達には2つの共通点があるからだ。羽前京香、多々良木乃実、和倉優希、和倉青羽、湯野波音の5名は「何かしらの異能を保有する」、「力を得る前に醜鬼に襲われた」という共通点だ。京香と木乃実は過去に現世に現れた醜鬼に襲われて、後に魔防隊組長になった。優希は魔都に迷い、京香の能力で醜鬼や八雷神と戦う力を得た。青羽と波音は魔都に迷い、醜鬼に襲われて生き延びるために桃を食べた結果、人型醜鬼になった。
以上のことから醜鬼は更なる力を得るために潜在能力を持つ人間を喰らう可能性が高い。
関連タグ
虚(BLEACH)…人間に襲い掛かる化け物、という共通点がある。