プロフィール
概要
『魔都精兵のスレイブ』の登場人物。腰まで伸びた髪と耳飾りが特徴的な凛々しい女性で、本作のヒロイン。魔防隊の七番組組長で「鬼の組長」とも呼ばれる。
生真面目な性格でノリが体育会系に近い所がある。
「力をつけば自信もつく」という逞しい思考で、常に鍛錬を怠らず休みでも筋トレをしている。
(これらの隠し芸は嘗ての上司であった夢路の要求によっていくつか編み出したものである。)
個人的な夢の一つは、世界の霊峰や霊山を訪れること。
実はくすぐったがりだが気合いで我慢出来る。
魔都に迷い込んだ和倉優希を救助したが、醜鬼の大群に囲まれて結界で防いだ時に優希を奴隷にすることを決めて自らの能力で優希に強大な力を与えることに成功。彼を七番組に雇う。
山形県にある故郷で起きた『月山大井沢事件』という魔都災害の唯一の生き残りで、故郷を滅ぼした『一本角』と呼ばれる醜鬼を倒すことに執心している。
重傷を負いながらも生き残った自分は8歳になるまでリハビリに励み、冥加りうの元で修行をし(三年間ほどりうの家で過ごしてた)、青春の全てを鍛錬に費やした。
魔防隊に入隊し当時の七番組の組長であった下村夢路が京香の経歴を気に入り指名したことで、七番組へと配属となった。入隊の記念としての触れ合いツールとしてライターを貰ったり、戦闘後にはご飯を奢ってもらったりなど関係は比較的良好だった。
この頃に家を飛び出し路頭に迷ってる日万凛を拾った。後に朱々、そして寧も加入した。
ところが、隊員が加わるにつれ、七番組の醜鬼討伐数がトップになると更なる地位向上を目指すようになった夢路が無茶な命令を出すようになってしまい、先輩である遙乃は能力の酷使で倒れ寧達も疲弊してしまった。京香が説得しようにも聞く耳を持ってもらえず、「実力勝負で負けた方が魔防隊を去る」という条件を提示され、夢路自身は引き下がるだろうと思ってたが、京香はその勝負を受け、結果として夢路に打ち勝ち、七番組の組長へとなった。
決闘で組長の座をもぎ取ったという異例の組長。
奴隷にした(実質パートナーと言える)優希のプライベートには口出しするつもりはなかったが、優希が出雲天花に言い寄られているのを見てから独占欲が芽生え、少しずつ優希のことを意識していくようになる。
能力
無窮の鎖という能力で強化した優希を使役すると同時に、自身も霊山で修行して完成させた独自の戦闘術と日本刀を武器に戦う。戦闘術の実力は魔防隊で唯一桃の能力なしで醜鬼を倒せる域にあり、桃の力に関係なく醜鬼を倒せる例外性が彼女を組長の座に就かせる一因となった。
奴隷にした生命体の力を引き出して使役する能力。詳細は該当項目で。
- 豪刃十字架(ごうじんじゅうじか)
京香の横に振る「刀」と無窮の鎖(スレイブ)形態の優希の振り落とす「手刀」で敵を十字に斬る合体技。
作中では2度使用しており、1度目は八雷神の紫黒が作った複数の醜鬼を強引に強引に合体させたような外見をした「改造醜鬼」をこの技で倒した。2度目は「桃源郷」で八雷神の雷煉と戦った時に使用したが、圧倒的な実力差からかすり傷1つ付けられなかった。
- 乱れ山桜(みだれやまざくら)
一言で言えば「連続斬り」。故郷を滅ぼした特殊醜鬼「一本角」を倒すために身に着けた剣技で、敵に反撃や回避の隙を与えない。
- リミッター解除(仮称)
八雷神との戦いに備えて開発した技。「雲の峰 幾つ崩て 月の山」という故郷の月山を呼んだ俳句をキーワードで脳のリミッターを外して短時間の間、自身の動きを高めることが可能。無窮の鎖による優希の強化形態、「天進」を発動した時に使用している。脳のリミッターを外した代償や反動は作中では描写されていない。
- 隷刃の太刀(れいじんのたち)
無窮の鎖による優希の強化形態である「天進」時で使用可能となる合体奥義。
鎖を通じて優希を刀に宿らせ、京香必殺の一閃によって優希を飛ばす。
飛ばされた優希はエネルギー体のように相手を突き抜けていくが、ぶつかった時に対象への干渉が可能なようで、空折戦で初めて使用されたときは、空折の中に囚われていた人々を救出して見せた。
余談
京香が優希と出会う前までは、桃の恩恵により得た「無窮の鎖」の能力を外れの能力と謙遜していた。その時の回想シーンでシルエットではあったが組長らしき2人から自身の能力をからかわれたり、「総組長になるのも夢のまた夢」と小馬鹿にされていた。原作第46話で他の組長達が全員登場し、京香の能力を馬鹿にしたその組長2人がいるのでないかと思われたが、どの組長達にも性格的には違っていたので(むしろ能力や優希に興味津々であった)、組長でなく別の人のようである。
アニメ版ではそれが判明されるかと思われたが、組長や組員とかではなく、道場での鍛錬の際にいた他の訓練生に変更され、小馬鹿でなく寧ろ同情的に言われていた。
第104話で、三番組組長の月夜野ベルが総組長の山城恋の指示で七番組で鍛錬することになり、京香はベルの指揮経験不足を解消するのに「限りない力だ!力をつければ自信もつく!」という考えで七番組メンバーと共に鍛錬することになった。が、ベルも全くトレーニングをしてなかったわけではないのだが、七番組でのあまりにもハードなスパルタ訓練であまりついてこれなかった(ランニングで非戦闘員で年下である寧よりも遅れてしまい逆に励まされたり、日万凛からは「いつもより抑え目」と言われたりと、むしろ自信がつくどころか自信喪失になっている…)。
京香としてはこれくらい鍛えるのに当たり前で当然であるのように思っており、本人としては「配慮したつもり」であったのだが、京香が休憩中にベルが訓練についていけず音を上げ三番組から呼び出しがあるという理由で休憩中に逃げようとしていた。
恋もそれを見越してか先回りして連れ戻し、優希にベルの側でサポートしてあげるよう取り計らっている。
このように鍛えれば何とかなるというような極端な考えであるので、「相手が苦しんでいる、やりすぎている」という事にあまり気づいていないところがある。
また第141話では、ベルと恋との2人を「端から見て難しい関係」と評しており(あまり2人とはそれほど関わりはなく2人がプライベートな時間では友好的であるのは知らないので当然だが)、あまりそこまで人を見る目は、観察眼はないと思われる。