概要
「魔都精兵のスレイブ」に登場する特殊能力。読みは「スレイブ」。
使用者は羽前京香で、首輪を繋いだ相手の生命力を引き出し使役する能力。一度奴隷にされた生命体は、基本的に死ぬまで京香の奴隷の状態になり、この契約は桃の能力を無効化する能力を以てしても解除できない。
京香は一話以前まではこの能力を敵である醜鬼に対して使用していたのだが、操れる醜鬼が一体だけ、その能力も並ということで、自身や周囲の人間はこれを「外れ能力」と解釈していた。使役する醜鬼はほぼ消耗品扱いであり、死ぬたびに即交換していた様子。
しかし、緊急避難的に和倉優希に対して使用したことで能力の真価を発揮、優希は醜鬼を一撃で葬る程の力を持つ異形の姿となった。
奴隷となる者の成長や主と奴隷が主従関係を強く意識することで力を増していく特性、後述する能力の「貸出」による能力の変化など、文字通り『無窮の成長性と拡張性』に満ちた能力である。
代償として、能力解除後は奴隷に対し、働いた分に見合った褒美を与えなければならない。
褒美は奴隷が潜在的に欲しているものになるらしく、醜鬼が奴隷の時は豚肉を与える程度だったが、優希の場合はキスや愛撫といった「性的な意味で」な報酬(通称「ご褒美」)になる。ご褒美の際には京香の意思とは無関係に、自動的に身体が動いてしまう。
京香が傍にいなかった時に、京香のブーツに口付けすることで中途半端ながらも奴隷化を果たしたこともある。巨大な醜鬼を打倒したが時間切れも早く、褒美も痛いマッサージだった。
能力が解除されて人間に戻る時には光や煙が発生する。これを目眩ましに利用した事もあった。
天進
無窮の鎖のさらなる強化形態。初登場は62話。
変身時間は短くなるが、通常形態よりも能力が向上したり、この形態のみで扱える技が出来たりする。
15巻時点で使用したのは、京香と東日万凛。
貸出
変身している優希に装備されている首輪から伸びる鎖を桃の能力者(或いは…?)が握ることで、奴隷=優希の貸出が出来る。
その際には優希の特性が大きく変化する。そして、優希を貸し出して借主が使っていた分のご褒美は借主が行い、貸出をしている間は京香(あるいは日万凛)の力が消耗する。このご褒美も強制解除は不可能。
さらに、貸出による別形態を行うことで、京香が扱う基本形態が強くなる可能性が示唆された。
優希は悩んだ末に「緊急時は別としても基本は京香と組みたい」という意思を示したことで、積極的に貸出をすることはなかった。しかし、八雷神の空折戦後は更なる激戦に備えるべく、貸出を試すようにしている。
形態一覧
物語の登場順に記載。一部能力を除いて詳細は各キャラクターの項目を参照。
- 基本形態
京香によって優希が変化する最初の形態。この状態でも並の醜鬼を薙ぎ倒せる程の強さを持ち、天進による更なる強化も可能。
- 無窮の鎖・旋風(つむじかぜ)
東日万凛がコピーした「無窮の鎖」を優希に使用した形態。
- 無窮の鎖・戦雲(いくさぐも)
京香と日万凛の二人がかりで優希に「無窮の鎖」を発動した形態。アニメではオッドアイとなっていた。
主が二人になったことで力と速度がさらに強化され、口から破壊光線を放つ『咆哮撃』という必殺技を出せる。
この形態は代償の褒美も二人がかりになるが、通常よりも優希の消耗と反動が大きく、長期戦には向かない。
- 無窮の鎖・煌星(きらぼし)
貸出で大川村寧が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・岩融(いわとおし)
貸出で駿河朱々が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・鳳翼(ほうよく)
貸出で蝦夷夜雲が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・殺牙(ころしきば)
貸出で山城恋が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・肉弾(にくはずみ)
日万凛からの貸出で東風舞希が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・爆音(ばくおん)
貸出で上運天美羅が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・覇衣(はごろも)
貸出で多々良木乃実が優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・月隠(つきがくれ)
貸出で月夜野ベルが優希の借主になった時の形態。
- 無窮の鎖・狛犬(こまいぬ)
貸出でワルワラ・ピリペンコが優希の借主になった時の形態。