全ての歴史は、邪眼の手の中に納まるべきなのだ!
効果
煉獄大帝キング・ロマノフ |
SR 光/闇/自然文明 コスト10 |
クリーチャー:ディスペクター/ドラゴン・ゾンビ/ダークロード/ナイト 14000 |
EXライフ |
ブロッカー |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のクリーチャーを1体選び、残りの自身のクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。 |
各ターン、はじめて自分のシールドがシールドゾーンを離れた時、各相手は、それぞれ自身のシールドを1つ選ぶ。これにより選ばれたシールドをすべてブレイクしてもよい。 |
相手のクリーチャーは可能なら攻撃する。 |
概要
『エキサイティング・デュエパ・デッキ 不敬なり!真邪眼騎士団』にて登場するクリーチャーで、マッド・ロック・チェスターがディスペクターしたリメイク版…………なのだが、少々特殊なカード(理由は後述)。
ディスペクターとしては零獄接続王ロマノグリラ0世とほぼ同じ要領で出せ、零獄王秘伝ZERO×STRIKEにも対応している。
効果は収録デッキの関係でデュエパーティーを意識しており、運用方法はロマノグリラとは大きく異なる。
コスト10と超大型故に素出しするならディスタス、特に文明も共通する霊宝ヒャクメ-4で軽減したい。
ドラゴン・ゾンビも持っている為、ドラゴン指定の軽減の他、邪龍秘伝ドラゴン・ボーンで墓地から引っ張り出す事も可能なので、工夫すれば出すのはそこまで苦労しない。
肝心の効果はリセット効果。
互いに指定した自分のクリーチャー以外、全てのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。
似たようなリセット効果持ちのシス=魔=シャルと比較すると、事前準備が必要無い点とマナがタップされない点で勝るが、出しやすさはあちらが上。
自分が大量展開する場合は首を絞めかねない一方、光文明のブロッカー持ち故にヘブンズ・ゲートで踏み倒せ、【天門】系なら減ったクリーチャーのリカバーも展開力でカバー可能か。
頂上接続ムザルミ=ブーゴ1stから天獄の正義ヘブンズ・ヘブンに繋げば、ムザルミ=ブーゴはEXライフで生存し、クリーチャーが対象なのでヘブンズ・ヘブンからの後続の展開を阻害しない。
第2の固有効果は、自分のシールドが各ターン初めて離れた時、自分以外のシールドを追加ブレイクする効果。
トリガーを踏むリスクや、そもそも誘発時に自分のシールドが減っている為、任意効果とは言え状況次第では不利になる印象が強い。
逆に言えば、前述のリセット効果を打ちながら効果でブレイクを行える。
またデュエパーティーでは最大3人のシールドをそれぞれブレイクする為、ピンチに陥っているプレイヤーに攻撃が集中する切っ掛けになる。
最後の効果は攻撃の強制。
トリガーを多く採用した構築なら、相手がカウンターを警戒していても打撃を与えられる。
また、ロマノグリラと揃えられれば、あちらの攻撃されない効果によって、相手は自分のクリーチャーしか狙えなくなる。
高パワーのブロッカーで叩き潰す戦略を行え、スレイヤーもEXライフで耐えればブレイク効果の誘発に繋がる。
総じて優秀な種族と効果が詰め込まれたカードであり、デュエパーティーのような多人数プレイなら、場を引っかき回す事が可能だろう。
ロマノグリラ同様ナイト持ちなので、各種魔弾やサポートとの併用も可能。
余談
マッド・ロック・チェスターと龍魂珠の魔縛ディスペクター。
ディスペクターなのだがイラストはマッド・ロック・チェスターそのもので、異なるのは一部の体色ぐらい。
キング・ロマノフの体に魔法陣が確認でき、下記の設定から魔縛ディスペクターの王と言える。
本体に他のクリーチャーが直接合成された痕跡が無く、これまでのディスペクターと比べてもかなり異質。
よく見ると、手にした魔銃に龍魂珠が埋め込まれており、これまで散々クリーチャーの歴史を弄んだ龍魂珠が、ロマノフの武器として隷属させられている様にも見え、ディスペクターの創造主へのディスペクトと言える。
実際、魔弾マッド・ゲンド・チェスターのイラストでは、複数の龍魂珠を魔弾の発射口として利用している、衝撃的な姿が描かれている。
元はゴッドだったがディスペクター化するにあたり削除されており、マッド・ロック・チェスターへのディスペクト要素とも言えなくないが、ミロクのせいで分裂した体が元に戻っただけとも言える。
後に判明したフレーバーテキストによれば、超獣世界を煉獄から観測していたキング・ロマノフが、龍魂珠を利用して全ての歴史をロマノフの手中に納めようと考え、自らの野望の糧として龍魂珠を自身に合成した姿と判明。
おまけに、ディスペクターやディスタスを生み出す能力を獲得した事で、ナイトの各派閥を統一した上で新たなディスペクターやディスタスに改造。
既存のどの合成とも異なる魔法陣で繋ぎ止める合成方法、『魔縛』のディスペクターを開発する等、やりたい放題である。