煉獄大帝キング・ロマノフ
きんぐろまのふ
全ての歴史は、邪眼の手の中に納まるべきなのだ!
『エキサイティング・デュエパ・デッキ 不敬なり!真邪眼騎士団』にて登場するクリーチャーで、マッド・ロック・チェスターがディスペクターしたリメイク版…………なのだが、少々特殊なカード(理由は後述)。
ディスペクターとしては零獄接続王ロマノグリラ0世とほぼ同じ要領で出せ、零獄王秘伝ZERO×STRIKEにも対応している。
効果は収録デッキの関係でデュエパーティーを意識しており、運用方法はロマノグリラとは大きく異なる。
コスト10と超大型故に素出しするならディスタス、特に文明も共通する霊宝ヒャクメ-4で軽減したい。
ドラゴン・ゾンビも持っている為、ドラゴン指定の軽減の他、邪龍秘伝ドラゴン・ボーンで墓地から引っ張り出す事も可能なので、工夫すれば出すのはそこまで苦労しない。
肝心の効果はリセット効果。
互いに指定した自分のクリーチャー以外、全てのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。
似たようなリセット効果持ちのシス=魔=シャルと比較すると、事前準備が必要無い点とマナがタップされない点で勝るが、出しやすさはあちらが上。
自分が大量展開する場合は首を絞めかねない一方、光文明のブロッカー持ち故にヘブンズ・ゲートで踏み倒せ、【天門】系なら減ったクリーチャーのリカバーも展開力でカバー可能か。
頂上接続ムザルミ=ブーゴ1stから天獄の正義ヘブンズ・ヘブンに繋げば、ムザルミ=ブーゴはEXライフで生存し、クリーチャーが対象なのでヘブンズ・ヘブンからの後続の展開を阻害しない。
第2の固有効果は、自分のシールドが各ターン初めて離れた時、自分以外のシールドを追加ブレイクする効果。
トリガーを踏むリスクや、そもそも誘発時に自分のシールドが減っている為、任意効果とは言え状況次第では不利になる印象が強い。
逆に言えば、前述のリセット効果を打ちながら効果でブレイクを行える。
またデュエパーティーでは最大3人のシールドをそれぞれブレイクする為、ピンチに陥っているプレイヤーに攻撃が集中する切っ掛けになる。
最後の効果は攻撃の強制。
トリガーを多く採用した構築なら、相手がカウンターを警戒していても打撃を与えられる。
また、ロマノグリラと揃えられれば、あちらの攻撃されない効果によって、相手は自分のクリーチャーしか狙えなくなる。
高パワーのブロッカーで叩き潰す戦略を行え、スレイヤーもEXライフで耐えればブレイク効果の誘発に繋がる。
総じて優秀な種族と効果が詰め込まれたカードであり、デュエパーティーのような多人数プレイなら、場を引っかき回す事が可能だろう。
ロマノグリラ同様ナイト持ちなので、各種魔弾やサポートとの併用も可能。
超獣世界を煉獄から観測していたキング・ロマノフが、龍魂珠を利用して全ての歴史をロマノフの手中に納めようと考え、自らの野望の糧として龍魂珠を自身に合成した姿。
大戦の頃から龍魂珠の可能性に眼を付けており、自身もデュエル・マスターズの歴史の一部である事を利用して、ディスペクター化する形でなら煉獄から出られる事を思い付く。
元より死を克服して超獣世界に思念を送って干渉し、煉獄で時間を掛けて魔銃の呪いすら屈伏させ、呪いが原因で分かたれた肉体を再統合する等、上位存在に匹敵する絶大な力を秘めていた。
そこにディスペクターやディスタスを生み出す能力を獲得した事で、ナイトの各派閥を統一した上で新たなディスペクターやディスタスに改造。
既存のどの合成とも異なる魔法陣で繋ぎ止める合成方法、『魔縛』のディスペクターを開発する等、やりたい放題である。
煉獄に送られた龍魂珠を取り込んだ事で、世界を崩壊させる程の力を得ており、再編成したナイト達、真邪眼騎士団を率いて各地へと侵攻を開始。
レクスターズとの大戦を生き残ったディスタス達や、復活に協力したスノーフェアリーも組み込まれており、直属の七大騎士団を率いる等勢力としてはかなりヤバい規模になっている。
全ての歴史をナイトに取り込む為、フィオナの森を煉獄を引っ張り出す器にする事を画策しており、闇文明なのにフィオナの森を燃やしてない。
更に、クロスギアの暴走の果てにクリーチャー達が移住した禁断の地である『東方血土』や、闇文明の拠点である『魔霊宮』、そして天門にも進軍。
明言された侵攻場所は上位存在やその可能性のあるクリーチャーと関連があり、わりと洒落にならない規模の戦いを仕掛けている。
そして、キング・ロマノフはゼロの力の持つ可能性にも興味を抱き、『仙界』に侵略する計画まで立てている。
ディスペクターに龍魂珠の存在から、新章デュエル・マスターズから続く世界線の出来事と思われ、モモキングが封印された状況で更なる脅威に晒される事になる。
「マッド・ロック・チェスター」と「龍魂珠」の『魔縛』ディスペクター。
ディスペクターなのだがイラストはマッド・ロック・チェスターそのもので、異なるのは一部の体色ぐらい。
キング・ロマノフの体に魔法陣が確認でき、設定から魔縛ディスペクターの王と言える。
本体に他のクリーチャーが直接合成された痕跡が無く、これまでのディスペクターと比べてもかなり異質。
よく見ると、手にした魔銃に龍魂珠が埋め込まれており、これまで散々クリーチャーの歴史を弄んだ龍魂珠が、ロマノフの武器として隷属させられている様にも見え、ディスペクターの創造主へのディスペクトと言える。
実際、魔弾マッド・ゲンド・チェスターのイラストでは、複数の龍魂珠を魔弾の発射口として利用している、衝撃的な姿が描かれている。
元はゴッドだったがディスペクター化するにあたり削除されており、マッド・ロック・チェスターへのディスペクト要素とも言えなくないが、ミロクのせいで分裂した体が元に戻っただけとも言える。
覇王ブラックモナーク:闇文明の上位存在。キング・ロマノフが魔霊宮に侵攻している為、もしも復活したらとんでもない事態に発展する。
アビスベル=ジャシン帝:闇の絶対君主繋がり。こちらは上位存在の可能性が示唆されている。