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概要

名称は『葬送のフリーレン』の公式『X(旧ツイッター)』のポスターより。

漫画では、第37話から第60話までの内容にあたる(単行本では、第4巻から第7巻にかけて収録)。それ以前に連続した話が描かれた断頭台のアウラ編を超える長編エピソードとなる。テレビアニメでは、2024年冬期の第2クールから描かれる。

このエピソードにおいては、大量の新キャラクターが登場するのが特徴。新キャラクターの中には後のエピソードにも再び登場する重要キャラクターも含まれている(デンケンゼーリエなど)。

あらすじ

一級魔法使い試験が開催される魔法都市オイサーストに着いたフリーレンフェルンシュタルク一行。大魔法使いのゼーリエが創設した大陸魔法協会の北部支部を訪れ、一級魔法使いになるため試験を受験したフリーレンとフェルンの二人は、他の受験者達と協力し、時には敵対もしながら、一次試験、二次試験、三次試験へと臨む。

登場人物

主な受験者一覧

名前階級一次試験の所属パーティー備考
メトーデ不明第1パーティー多彩な魔法を扱う
レンゲ不明第1パーティー
トーン不明第1パーティー
フリーレン無し第2パーティー主人公
ラヴィーネ三級魔法使い第2パーティーカンネの幼馴染
カンネ三級魔法使い第2パーティーラヴィーネの幼馴染
フェルン三級魔法使い第4パーティーフリーレンの弟子
ユーベル三級魔法使い第4パーティー過去の試験で試験官を殺害
ラント二級魔法使い第4パーティー
ヴィアベルニ級魔法使い第8パーティー北部魔法隊隊長
エーレ二級魔法使い第8パーティー魔法学校の首席
シャルフ三級魔法使い第8パーティー
デンケン二級魔法使い第13パーティー宮廷魔法使い
リヒター二級魔法使い第13パーティーオイサーストの店主
ラオフェン三級魔法使い第13パーティー
エーデル二級魔法使い第17パーティー精神魔法の専門家
ドゥンスト不明第17パーティー
ブライ不明第17パーティー

大陸魔法協会

  • ゼーリエ・・・大陸魔法協会の創始者。
  • ゲナウ・・・一級魔法使い。一次試験の試験官。
  • ゼンゼ・・・一級魔法使い。二次試験の試験官。
  • レルネン・・・一級魔法使い。三次試験の試験官。
  • ファルシュ・・・一級魔法使い。
  • ブルグ・・・一級魔法使い。故人。

その他

  • シュタルク・・・自身は試験を受けないため、留守番を務める。
  • フランメ・・・フリーレンの師匠。故人。

一級魔法使い試験

三年に一度、魔法都市オイサーストで開催される試験。受験資格は五級以上の魔法使いの資格があればよく、二級未満からの飛び級も認められる。他、聖杖の証の所持者など腕前が認められた場合、受験を許可されることもある。

試験は一次、二次、三次まであり、合格した者は一級魔法使いとして認められ、難所である北部高原への(同行者含めた)立ち入りが許可される。他、ゼーリエより一つだけ望みの魔法を授けられる特権が与えられる。

試験官を務める一級魔法使いによって開催毎に試験内容は変わるようで、試験次第では合格者が0ということもある。また試験内容によっては試験中に死者が出ることもあるが、大陸魔法協会としてはこの程度で死ぬなら一級魔法使いにはいらない・有望ならこの程度では死なないという判断をしている。

下記は作中にて描写された、勇者ヒンメルの死から29年後に開催された試験の内容。

現在の一級魔法使いには協調性が無いということから、協力型の試験が一次二次では行われた。

第一次試験

受験者は総勢57名で、三人一組のパーティーに分かれて受けるパーティ戦。試験官はゲナウ。

北側諸国グローブ盆地の広い区域にゼーリエによって雨などの水はおろか塵1つ通さない強力な結界が張られ、その内部にて行われる。区域内に生息している隕鉄鳥(シュティレ)という小鳥を捕獲し、「翌日の日没までに各パーティーに配布された籠にシュティレを入れ所持していること」「その時点でメンバー全員が揃っていること」で合格となる。

シュティレは極めて頑丈な上最大飛行速度は音速を超え、並の拘束魔術や攻撃魔術も効かない。魔力に敏感なため魔力を抑えただけでは20mほどに近づいた時点で察知し、更に近づけば逃げてしまう。その上魔力をほとんど持っていないので魔力探知で居場所がわからず、更に魔力が込められた物(水場など)にも寄っていかないため、捕らえるにはそれらを覆す拘束魔術や魔力を消すほど抑える技術の他、運も必要になる。

また区域内には大型の肉食の魔物である屍誘鳥(ガイゼル)も多数いるため、実力不足で魔力探知が甘く接近に気づかない場合餌食になる。

試験中は基本的に区域内での行動は自由とされているため、シュティレを捕まえたパーティーに戦闘を仕掛け奪うことも認められている。その上パーティーの誰かが欠けてしまっても失格になるため、争奪戦に見せかけた対人戦となっている。

ちなみに組み分けは試験開始前にゲナウによって配布された、魔力を込めることで仲間の位置が判る腕輪に書かれた数字によって分けられた。しかし第2パーティーに幼馴染で高い連携を持つラヴィーネとカンネが一緒に入っていたり、第8パーティや第17パーティはパーティ全員がそれぞれ知り合いだったりするなど、公正に組み分けされていたとは少し言いにくい。

第二次試験

一次試験合格者の6パーティー、18名が受験。北側諸国の迷宮である零落の王墓の攻略。試験官はゼンゼ。

未踏破の迷宮の最深部にまで辿り着いた者は全員合格となる。なお、ゼンゼも受験生に手は貸さないが一緒に潜るため最深部にたどり着いた証明の代わりとなる。

またレルネンが開発した脱出用ゴーレムが入った瓶が配布され、負傷などで試験継続が不可能と判断した場合瓶を割れば不合格になるものの、ゴーレムが現れ使用者の身を守りつつ、迷宮の外にまで運び出してくれる。翌日の夜明けには自動で瓶は割れるようになっており、これが試験の期限にもなっている。

迷宮は統一王朝期の物で入り口は複数あるがどれも最深部には通じている。内部には罠やミミック、ガーゴイルといった魔物が生息している他、ちゃんとメダルなど宝が入った宝箱なども複数存在している。

最も厄介なのは水銀の悪魔(シュピーゲル)という、最深部の宝物庫の内部にいる魔物(宝石のような外観をしておりそういった装置かもしれない)。それ自体には攻撃手段を持たない脆弱な魔物だが、迷宮に入った人物の記憶を読み取り、実力も魔力も技術も模倣した実態を持った完璧な複製体(実際には心が無く心の働きを精密に模倣しているだけのため、精神操作魔法は効かない)を作り出す。

そのため迷宮に入った者の実力が高いほど厄介となり、さらに迷宮内部に入った者全員の複製体を作り出す上に時間と共に最深部に集まってくる習性があるため悠長にもしていられない。その上一度複製体を倒してもシュピーゲルを倒さない限り複製体は復活する。作中ではフリーレンの複製体が宝物庫の守護を担ったうえで「命懸けで宝物庫の扉を閉じる魔法」をかけたためにより厄介になった。

攻略には複数名が協力し合い、複製体に相性のいい魔法使いが対処することが必要となる。

第三次試験

二次試験の合格者12名が受験。フリーレンが今回試験を受けていたため二次試験の合格者が異例の数となり、従来通りの三次試験では犠牲者が多くなるとの理由で、異例だがゼーリエ自身試験官となり、彼女との面接によって合否が判定される。

一級魔法使いになった自分のイメージが無い者(実力不足の者)は一目で不合格判定をされた。

一方でゼーリエの魔力の揺らぎを見破った者や、ゼーリエに臆せず戦うイメージを持てた者、それ以外に度胸などが認められた者は合格となった。

PV

関連タグ

葬送のフリーレン 晴る

神覚者候補選抜試験編同時期に放送されるアニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期のサブタイトル。「試験編」繋がり。→マッシュタルク