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以下、原作ネタバレ注意

ファリン・トーデンキメラ化した姿。

概要

物語冒頭でファリンが炎竜(レッドドラゴン)に食われ、救出のためなんとか竜を倒したライオス一行。だがファリンは消化され骨だけの状態になっていたため、マルシルが研究している古代魔術により竜の血肉から肉体を形成し魂を呼び戻すことで蘇生に成功した。

しかしその肉体にはレッドドラゴンの魂までが入り込んでおり一行が滞在していた迷宮内の民家を脱走。迷宮の支配者にして竜の主である「狂乱の魔術師」ことシスルの術により元の死骸と融合しキメラと化した。

外見はレッドドラゴンの首からファリンの上半身が生えたケンタウロスのような体型。元は無かった要素として竜の背に翼が生え、竜の前半身と人の上半身は白い羽毛に覆われている。

火を吐く能力を失い肉体も元のサイズから幾分小さくなってはいるものの、その膂力は健在。翼を使って飛ぶこともできる。ファリンの魔術を使用できるがファリン自身の意識は希薄。精神の主導権はレッドドラゴンにあり主であるシスルの命令に従い冒険者を襲う。

竜の巨体に対し食物の摂取を行うのはファリンの口であるため満足な量が食べられず常に飢えている、迷宮上層階などの魔力の薄い場所では生きられないなどの弱点がある。

本編での動向

地下第5階層でハーピーの群れを率いてライオス、カブルーシュローの3パーティーを襲撃。6名の死亡者を出すもリンの魔術により手傷を負い退却。

レッドドラゴンがファリゴンとして復活する際にボンレスハムとして加工された肉は吸収されたがライオスたちが食べた分の肉はそのままだったことから、「他の生物に食べられ消化された肉体は蘇生できない」という結論に至り、彼女をファリンとして蘇生できるよう竜の部分を食いつくす計画が立てられる。

迷宮最深部にあるシスルの邸宅へ向かい屋外での待機を命じられる。先んじて到着していたライオスたちが用意した特大カレーライスビールを誘惑に負けて完食し、満腹と酔いで寝入ってしまう。その隙を突いたライオスによって口と鼻を塞がれ窒息死(重要な臓器は全て竜部分にあり攻撃が効かないと判断されたため)。遺体は氷漬けに冷凍保存された。

狂乱の魔術師、そして迷宮の主に力を与えていた翼獅子が倒された後、冒険者、地上のメリニ村の人々、オークなどのダンジョンの住人総出で竜肉を食す宴を開催。ミートパイブラッドソーセージテールスープグラタンステーキ丼などなど様々な料理が振る舞われた。

七日七晩にわたる飲食の末、最後の肉である鍋いっぱいのクリーム煮をライオスが食したことで竜の肉は完食される。

ファリンも今度こそ人間として蘇生された。

余談

名前は「ファリン+ドラゴン」。劇中の人物からは呼ばれていないが料理のレシピのコマでこの名前が出ている。

蘇生術のリスクとして「一つの肉体に複数人の魂が入った状態で蘇生すると人格の混乱が起こる」という例が劇中で説明されており、そのままファリンに同様の事態が起こっている。

蘇生術は迷宮全体に施された霊魂を迷宮内に留め続ける呪いを利用したもので、呪いの対象は人間(コボルトなどの亜人も含む)の魂のみで魔物は含まれないが、ファリンを食べたレッドドラゴンの個体は狂乱の魔術師直属の使い魔だったため例外的に魂が留まっていた。

肉質は元のレッドドラゴンと異なり若鶏のように柔らかく美味。それを表すようにファリンの心象風景に現れたレッドドラゴンの姿は小さな幼竜の姿をしていた。

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