概要
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の舞台。東京から夜行列車に乗り、更に車(タクシー)を山奥に走らせ、山中にあるトンネルを抜けた先の湖の畔に存在している。
公開されている情報によると、作中に登場する大企業『龍賀製薬』のトップにして、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配する村とのこと。
人里離れた場所ではあるが、豪族のお膝元というだけあってインフラは整っており、旅館や青果店、洋風の別荘なども存在する(ただし茶屋は無い)。警察や消防も連絡があれば普通に駆けつけてくる。ご飯も普通に美味しそうである。
また、時弥の発言からテレビもあると思われる
しかし、湖に禁域とされる島があったり、一族が代々奇妙な因習を守り続けていたり、怪しい余所者を公権力を通さず平然と私刑にかけようとするなど、何かしらの不穏な秘密が隠されていることが随所で示唆されている。
一方、現代で鬼太郎が訪れた際には既に廃村となり、崩れた建物ばかりの不気味な雰囲気が漂っている。
どうやら目玉おやじが今の姿になる前の、今から約70年前、昭和31年に起きた出来事が関係しているようだが……
類似例
- 鹿羽村(5期に登場した「呪われた村」)
村の実態
※ネタバレ注意!!!
警告はしましたよ。
端的に言うと呪われし悪徳の村。
詳細は血液製剤Mや龍賀一族、長田幻治の記事に譲るが、文字通り「数多の人間と人ならざる者たちの血」を贄として肥え太った醜悪な村である。
物語終盤にて、解放された無数の狂骨によって、家屋は軒並み破壊され、年寄りも女子供も関係なく鬼火に巻かれて死んでいったが、その様相は正しく聖書に描かれる硫黄の降る街そのものであった。
鬼太郎の父(ゲゲ郎)が狂骨たちの依り代となり、被害の拡大はある程度食い止められたため、生き残った村人も少なからずいたと思われるが、経緯が経緯なだけに口をつぐまざるを得ず、村を直接支えていた龍賀一族も断絶してしまったため、元より辺鄙な寒村であったこの村が再建できなかったことは想像に難くない。
現代で山田が取材のために訪れた時は『立ち入り禁止』の看板やフェンスが設置されておらず、規制線も張られていない事から、封鎖されておらず誰でも入れる模様。
ただ、外部の人間は村の実態を知らないのと、資料も焼失している事から、村の存在自体は忘れ去られているものと思われる。
実は映画の序盤で山田が村を訪れた際に一瞬だけ懐中電灯の光に照らされて村の住人の幽霊らしき姿が確認されており、村人達は死後も成仏出来ずに村を彷徨っている可能性があるが、鬼太郎が村に来た時点で全ての霊が成仏させられた可能性も否めないが、鬼太郎が自分の両親や先祖への非道な仕打ちをした村人達に慈悲を掛けるとも考えられない為、実際の真相は闇の中である…
余談
場所のついては「東京から汽車で深夜に出て昼頃につく」「村の向こうの山の向こうには烏天狗がいる」と作中では言われており、6期鬼太郎に登場する烏天狗の所在は鳥取県の大山にある
この事から鳥取県内ないし岡山県の北部と思われるとする考察が見られる。岡山県北部というとよく怪奇村の元ネタにされる場所もあるが、大山からは遠くなる
それ以外にも長野説(ウサギの串刺しや龍神とされるミシャグジ様の存在から)がある