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葉桜院あやめの編集履歴

2024-03-05 05:08:12 バージョン

葉桜院あやめ

はざくらいんあやめ

葉桜院あやめとは、ゲーム『逆転裁判3』の登場人物である。

概要

CV:佐藤利奈テレビアニメ版)


『逆転裁判3』第5話『華麗なる逆転』に登場。幼い頃に尼僧の毘忌尼に引き取られた孤児で、山奥にある霊場『葉桜院』の尼僧。毘忌尼とは2人暮らしで、たまに街へ出かける。年齢25歳。身長155cm。成歩堂龍一のかつての恋人、美柳ちなみに瓜二つの容姿を持つ。

『3』の最終話である第5話にて被告人となり、成歩堂および、その代理の御剣怜侍が弁護を担当した。「葉桜院」は「便宜上の姓として、使用しているだけ」であり、本名は本編クリア後も不明である。


男女問わず、色々と癖の強いキャラが多い『逆転裁判』シリーズの中でも、大きくキャラが崩れる描写が無かった、稀少な人物である。


関連タグ

逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧

逆転裁判3

毘忌尼 成歩堂龍一 矢張政志 美柳ちなみ


















ネタバレ





※これ以降は本編の根幹に関わります。閲覧注意。※























その正体は、宝石商の男性との間に生まれた綾里キミ子の実の娘にして、美柳ちなみの双子の妹。彼女と瓜二つなのも当然であった。公でキミ子の娘となっている、綾里春美の異父姉で、綾里千尋綾里真宵の従姉妹に当たる。


姉共々、霊力を持っていなかった為、母キミ子から関心を抱かれずに冷遇され、綾里家の権力目的で妻と結婚した、宝石商の父からも愛される事なく育つ。綾里一族が「DL6号事件」で権威を失墜させた後、「こんな田舎にいる理由はもう無い」と綾里家を見限った父が里を去る時、彼に姉と一緒に連れられて出て行った。その後、父が再婚する際に「子供は少ないに越した事はない」として、あやめだけが綾里一族の分家筋である『葉桜院』に引き取られた。それから冷たい父の元に残った、姉のちなみが荒んでしまったのに対し、あやめは毘忌尼という母同然の存在を得て、彼女の愛情を受けながら、温厚篤実で清廉な心を持つ女性に育った。


作中では名字は不明とされているが、両親の離婚で父親に引き取られた後、ただ『葉桜院』に預けられただけで、毘忌尼とは養子縁組もしていない点から、戸籍上では「本名は美柳あやめ」とされていると思われる。美柳家とは絶縁関係にある為、父方の姓を名乗れないので、便宜上「葉桜院」を名字に使用しているのだろう。


家族の中で唯一、家族愛を捨て切れなかった女性で、ちなみとの別居が開始されてからも、姉妹愛に付け込まれて、影では姉とは連絡を取り合い、協力関係を結んでいた。ちなみの唯一の理解者でもあり続け、孤独な姉への行き過ぎた同情から、後述のペンダントを巡る事件も含めて、彼女の犯行の共犯者となる事もあった。


6年前の狂言誘拐事件も「娘である私達を愛さない、父への復讐が動機だった」と姉妹揃って、成歩堂に語っている。当初は姉に共感し、ちなみに命じられるまま、人質役を担う計画であったが、凶悪犯罪への荷担や、父を脅迫の犠牲者にする事に対し、罪悪感や忌避感を覚えた末に、姉を裏切って逃げ出してしまった。これが原因で、自ら人質役をする羽目になった、ちなみからは今に至るまで「裏切り者の妹」と嫌悪される結果になったが、それでも「当時は姉に対して、申し訳なかった」と、あやめは意識している。


それから数年後。綾里家の動向を見張っていたゴドーから「獄中の母と死刑となった姉による、異父妹の春美を利用しての、真宵の暗殺計画」を知らされ、母と姉の凶行を止める為、真宵の母・綾里舞子と共に、ゴドーに協力する道を選んだ。


実は「成歩堂と付き合っていた、美柳ちなみは、姉と入れ替わっていた、あやめ」である。つまり成歩堂は、ちなみとは初対面時と事件関連の時しか会っていない。実質的に、あやめと交際していた事になる。あやめはこれ以上、ちなみの犯罪での犠牲者を出さない為にも、彼女が成歩堂に渡した証拠品のペンダントを回収する目的で、姉と入れ替わっていたが、いつしか成歩堂に本当に好意を抱く様になった。しかし、中々ペンダントを回収出来ない事に業を煮やしたちなみは「成歩堂を殺害して、証拠品を取り戻すという強硬手段」によって、『3』の第1話の事件へと発展してしまった。


あやめは成歩堂に対して、未だに好意を抱いている描写があり、彼絡みで頬を染める演出が多く、劇中では終始一貫して、成歩堂の身を案じていた。法廷での最後の告白にて、彼への一途な思いを明かした時は「姉が成歩堂の命を奪うのだけは、何としても阻止したかった。それが原因で姉と争い、彼女や私が命を落とす結果となっても」とまで発言している。成歩堂も自分の知っている「美柳ちなみ」が、裁判で最後に会った彼女と余りにも乖離していた為、あやめだった事を知って納得した様である。

これらの意味において、彼女は作中での出番こそ『華麗なる逆転』限りなものの、成歩堂の人生に大きく関与した人物の一人であると言えるだろう。


殺人には直接の関与はしていないものの、死体損壊や死体の移動、現場工作を行っている為、罪に問われており、EDの後日談では、まだ拘留中の身である。あやめの口ぶりから成歩堂達も時折、面会に来ている様だ。少しは情状酌量の余地がある事を祈りたい所である(過去作品で、彼女と同じ事をしたものの罪が軽く済んだ人もいる。)


なお、姉であるちなみに対して、最後まで同情していたのは、あやめだけである。

ただ、ちなみの所業や犠牲者の存在を知りながら、彼女を非難する様な言動はしておらず、「姉が大好きだった。頭が良くて、行動力もあって、決して弱音を吐かない」と成歩堂に語っていた所からして、あやめも尾並田の様に、ちなみによる洗脳から抜け出せていない可能性がある。


テレビアニメ版のEDで、美柳ちなみがセーターを編んでいるカットがあるが、「悪意の感じられない、優しい表情」からして、姉になりきった彼女と思われる。


その後のあやめの動向は『4』以降の作品では一切、語られていない。

成歩堂も真宵を危険な目に遭わせた「元恋人」へトドメを刺しているが、交際していた相手は事実上あやめだったと知るのは、その後であった。

例え後から別人だったと言われたとしても「元恋人への好意」を断ち切った後である一方、全てを知った後はあやめを評して「交際中に自分が思っていた通りの人であり、ちなみの有罪判決後もその思いは変わる事が無かった」との言葉を贈っており、すんなり結ばれるのは難しい状況とも、出所後に交際を再開する余地があるとも取れる、幕引きとなっている。

留置場を訪れた際にあやめが成歩堂に見惚れる等、あやめ側からの好意は継続している描写がある一方、対抗馬となる真宵は恋愛方面に疎く、『6』で再登場した際に名コンビぶりは見せても、恋愛方面で、仲が進展した様子が全く無かった為、現在でも成歩堂とあやめのカップリングを推す声は根強い。

二次制作では、出所後に成歩堂と結婚生活をしているイラスト等も描かれている(中には成歩堂の養女もいる)。

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