概要
『逆転裁判5』のダウンロードコンテンツ「特別編 逆転の帰還」に登場する人物。(↑画像の青い帽子をかぶった男)
荒船水族館の新入りの飼育員。21歳
ラッパーであり「~ッス。」というのが口癖。仲の良い人物をブラザーと呼ぶなど気さくな性格である。
羽美野翔子を意識しているような描写が多々見られる。
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※ここから先は重大なネタバレが含まれます!
シャチのエール殺害未遂事件の真犯人であり、夏風涼海の元恋人である。
痩せ型の姿は仮の姿で本当は↑のようなムキムキで粗暴な口調の男であり、法廷で成歩堂に追求された際本性を表している。
とは言え本質的にも決して悪人ではなく、荒船良治の転落事件は事故でありむしろ育也本人は良治が転落した際に助けようとしていた。この時は、良治が共倒れ回避のために育也を死なせないために敢えて救助を拒んで転落していった。
翔子のことを気にしていたのも意識していたというよりは涼海が亡くなった分、自分が側で見てやらなくてはいけないという彼なりの責任感によるものである。
彼がエールをターゲットにしていた理由は涼海がショーの最中エールに殺されたと考え恨んでいたからであり、良治がエールに殺されたように偽装したり、
翔子にも容疑がかかるように細工してエールと天秤にかけて成歩堂が翔子を助けるためにエールを見殺しにせざるを得ないように仕向けたのもこれが原因。この様な事を行なったのは本人は『死んだ涼海と同じようにエールを信じる翔子』を涼海の分までエールから守る(涼海と同じ目に合わせない)のが自分の使命だと思ったからである。
実際は涼海が亡くなった原因は彼女の持病の心臓病により心臓発作を起こした(彼女はこの事実をひた隠しにしており、恋人の育也にも知らせていなかった)からであり、
更にシャチが本当は二頭いて涼海の事故死と関係があったのはエールとは違う個体であった(のちにそちらは良治と学が殺処分したように見せかけて別の水族館に疎開させている)。それを知った際、船長の事故死を招いたことへの罪悪感もあって激しく後悔している。そのため真相が発覚した当初は自分が良治を揉み合いの末に転落死させ殺したと主張し、エールを殺処分にするために良治の死体を利用したこともあって、自分は死刑になるべき人間だと主張していたが、良治の死体の右手に残ったアザが育也の手のアトだと知った際に成歩堂が感じたアザの違和感の正体に辿り着き、ハシゴの左側に残っていた育也の不自然な右手の指紋と良治の右手に残った育也の手のアトから、成歩堂が本当は育也は良治を殺したのでは無くて、良治を助けようとしていたと言う真実に辿り着いた。
「逆転の帰還」自体が逆転裁判2の「逆転サーカス」と展開がよく似ており、本人の性格はともかく役割的にはアクロに通じるものがある。
良治の事故死後の行動が非常に悪質なのは確かであり、裁判長にも罪は軽くない旨を明言されたが、自分に心臓病を頑なに隠していた涼海と、止むを得ない理由があったとはいえ真相を厳重に隠匿した上に育也と涼海の関係及び彼がエールを憎悪していることも知っていながら(育也の回想を見る限り、明らかに知っていたとしか思えない)、
それを問題視しなかった良治の対応不備(良治も死の間際にそれを悟り、育也の深い哀しみに気づいてやる事が出来なかったと謝罪している)がそもそもの原因であることも事実である。
また、育也当人も犯行をしっかりと反省・後悔しただけでなく贖罪の宣誓までしており、更に動機が動機なのでそこまで重い罪に問われることもなく最終的に荒船水族館に復帰出来たことなど、アクロに比べれば救いようはあったか。
なお、数か月で復帰できたので、短い刑期で出所できた可能性もあるため「やったことに対して量刑が軽すぎる」との指摘が多いが、
上記のように裁判長も軽い罪にはならない旨を説明しているため、犯行に至った背景と動機、そして犯行を認めた後の贖罪を誓った態度なども考慮されて情状酌量されて執行猶予がついた可能性も十分有り得る。