※この先、単行本10巻以降のネタバレを含む為、閲覧注意!
これがアクアが挑む相手…。
概要
『劇団ララライ』のOBで、現在は芸能事務所『神木プロダクション』の代表取締役。
同時に“星野アクア・ルビーの双子の父親”と称され、更に“星野アイ殺害事件の黒幕”と思われる人物でもある。
第六章『プライベート編』中盤の墓参りのシーン、第七章『中堅編』終盤の黒川あかね新人俳優賞授賞式の場にそれぞれ一瞬だけ登場した後、第九章『映画編』より本格的にストーリーに関わってくる。
ちなみにアイの妊娠当時は15歳の中学生の頃だった。
容姿
あかねが一瞬勘違いをしてしまうほど、その姿はアクアと瓜二つ。
更に感情が高ぶるとアイ達親子同様両目に星状のハイライトが入る。(ただし色は黒)
性格
物腰穏やかで常に笑顔を絶やさず、悩んでいる人間にも優しくかつ的確に助言できる、非常によくできた性格の好青年に見える。また、裏の性格を表さないときには黒い星を見せることはなく、糸目である。
実際あかねも「彼との出会いが、アイの破滅的行動を改善させた」と分析している。
が……
「ああ……。価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に重みを感じる。」
その本性は“自らが価値を見出した存在が滅びゆく様”に悦びを感じる生粋の人格破綻者にして連続猟奇殺人鬼。
本格登場早々、彼に酒場(まるちゃんバー)で相談を持ち掛けてきた女優・片寄ゆらを山登り中の事故死に導いた(他に目撃者も居ない状況だったため、ゆらがガチで足を滑らせ致命傷を負ったのか、それとも彼が直接手を下したか全く不明となっている。ただし、後述の通り今際の際で「人殺し」と言っているため、後者の可能性が非常に高い)ばかりか、息も絶え絶えの彼女から「人殺し」と罵倒されても全く動じず、上述のセリフを呟きながら満面の笑みで彼女が力尽きていく様を見届けるというサイコパスぶりを読者に見せつけた。
また、ララライの現団員でアクア・ルビー兄妹の異母兄とされる姫川大輝は彼が11歳の時の子供、というとんでもない計算結果まで導き出されており(もしかして……)、一足先に事実に辿り着いたあかねは「当時の芸能界の暗黒面」に絶句していた。
これに関しては、姫川の(戸籍上の)父である上原清十郎の「女性関係のだらしなさから引き起こされた心中事件」という形で関係者の口が悉く封じられており、表沙汰にはなっていない。
星野アイや片寄ゆらの件も併せ、「自身に疑いが掛からないよう狡猾に立ち回り、時には平気で他人をスケープゴートにして諸共に始末する」恐るべきヴィランとして描写されている。
現在はルビーの成長と動向に注目している(片寄ゆらを始末した際も前日に彼女の口からルビーの名が出た時に何やら反応している描写がある)ように見受けられるが、その真意は不明。
ルビー本人は元々『アイは処女受胎した』と考えている等父親に対する愛情は絶無(それどころか猛烈な殺意すら抱いている)な上、先述の彼の性質を鑑みると、二人が対面した所で碌な事が起きそうにないが……?(※一応二人は一度すれ違ってはいるが、その際ルビーは全く気付かなかった)
情報
- 神木プロダクション代表取締役
- 7月27日生まれ
- 神奈川県出身
- 身長178cm
- プライベートでもスーツを愛着
- 理学部 大学卒業
- 劇団ララライには10~16歳の6年間所属。以降の活動は不明。
余談
第二章序盤(原作十二話、アニメ二話)でアクアがスカウトに変装した際、『神崎光』という彼によく似た偽名を使っている。
予め伏線として張られていたのか否かは不明だが、アニメ放送後は「業を感じる」といった意見も見られた。
二次創作では
- カミキが闇堕ちした理由を考察・想定したストーリーが散見される。
- アイ生存ifストーリーの場合、利用した相手に返り討ちされるか、「金髪の男性」と名前すら上がらずフェードアウトする作品もある。
- 逆に最初から善人として登場する作品もあり、「原作の本人がこうだったら」と言わせる程改善されている。また、彼が道を踏み外さなければあり得た未来とも言える。
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※ここから先は原作最新話のネタバレとなっております。
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アイを超える存在なんて、娘だとしても絶対に許せないですもんね
でしょ?
カミキヒカルさん
原作132話で旧B小町のメンバー、ニノと関わりを持っていた事実が判明。
現時点でどの時期に関係を持ち始めたのは不明だが、一部の読者からは「ニノを通じてアイの住所やスケジュールを把握していたのでは?」と考察されている。
ただし、カミキヒカルさんと「さん」付けで彼を呼称していることから、二人が出会った時期が成年以降と推測されること、(45510のブログの執筆者がニノと仮定した場合、)カミキの目的が芸能における煌めきを集めることで、アイを殺害したのがカミキと認知していない可能性はある(例えば、電話の質問も「僕(カミキヒカル)の娘はアイと似ていたか」ではなく「アイの娘はアイと比べどうだったか?」といったような内容で、それに対して「はい、違いましたよ」「アイを超える存在なんて、(アイの)娘だとしても許せませんよね」と返答したとしても不自然ではない)上、アイの妊娠についても知らない風であった(体調不良と認識していた)。
いずれにせよ、アイの通う病院まで特定できているところから、彼女経由如何によらず彼独自の情報網を獲得していたことは確かである。しかし、アイではなく一介の産婦人科医をリョースケに殺害させ、隠匿した理由は未だ不明である。
また、原作138話では(斜体はカミキヒカル 太字は鏑木)、
まさか君がスポンサーになってくれるとはね 予算もギリギリでやっているもんだからありがたいよ
ええ、鏑木さんにはお世話になりましたから
お世話…… ね
分かってるんだろう? この映画がどういうものなのか
この作品は色んな人の名称使用許可を得てる 訴訟されても困るからね
けれど、君には許可を取っていない
カミキヒカル 君をこの作品では少年Aと呼んでいる この意味が分かるかい?
ええ もちろん
さらに鏑木雅也とも関わりを持っていたという事実が判明。
カミキヒカルが「お世話になった」と話していることから、恐らくカミキが芸能活動を始めた頃から関係を持ち始めたのでは?と推測されている。鏑木はアイともよく接触していたため、事件に関係している可能性が高い。鏑木が実はアクアに対して敵だったという可能性も考えられるようになった。実に意味深な会話である。
続いて139話、『十五年の嘘』に満を持して中学2年生のカミキヒカル(演:星野アクア)が登場。今の、ともすれば不気味なまでのオーラやカリスマ性は存在せず、確かに眉目秀麗なルックスではあるが、その印象は年相応に狼狽える、人畜無害で純朴な少年そのものである。
そして、最後のコマで彼の背中を愛撫する姫川愛梨の姿が映るが、この時点での彼の表情はまさしく恐怖のそれであり、彼が誑かして愛梨の子を孕ませたのではなく、むしろ愛梨の側から誑かし、致した可能性が非常に高い。つまり、姫川愛梨こそ、現在のカミキヒカルの人格形成に深く関わっていると捉えることが出来る。
しかし一方で、あかねが見た過去のララライの稽古の映像には彼の目が黒く輝く瞬間が映し出されている。これの意味するところとは……?
それが明らかになるのは140話。上述の人畜無害で純朴な少年という印象は、周囲に受け入れられるための処世術であった。作中の描写より、彼もまたアイと同じく親の愛を知らずに育ったと考えられる。更に愛梨の、前回の時点で濃厚であった説はより強固なものになり、カミキヒカルはその方面でも傷を負っていたと判明した。
そうして周囲に嘘を吐くことで自分を守ってきたカミキだが、アイとの出会いにより変化が生じる……。
異母姉弟:アイとカミキが、ということである。「そんなバカな!」と思うかもしれないが、彼らの目の星が遺伝的なものであると解釈すればありえない話ではない。アイの父親が蒸発したという点、カミキの家庭環境、後に「15年の嘘」で子供たちが役柄とは言えキスをする場面があるということを考えると、因果上あり得ると解釈出来る。