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灰根高太郎の編集履歴

2024-03-11 08:29:13 バージョン

灰根高太郎

はいねこうたろう

灰根高太郎とは、ゲーム『逆転裁判』の登場人物である。

概要

演:小日向文世(実写映画版)

声:蓮岳大(アニメ版)


逆転裁判」第4話『逆転、そしてサヨナラ』に登場。年齢37歳。身長173cm。


15年前に発生した「DL6号事件」の容疑者。上記の年齢は事件当時のものである。職業は地方裁判所の法廷係官だった。


裁判では生倉雪夫の弁護によって無罪判決を受けたが、心神喪失を主張して無理矢理、勝ち取ったものである。事件に関連する様々な不祥事や、情報に踊らされた世間から、裁判後は「精神異常者」として扱われる様になり、皮肉にも極秘捜査で「灰根が犯人」だと主張した綾里舞子と同様、激しい誹謗中傷を受けて、社会的に抹殺されてしまった。事件直後には、彼が殺人犯として逮捕されたショックで、婚約者の松下サユリが自殺している。職業や社会的地位も含めて、文字通り全てを失ってしまい、現在は行方不明となっている。


DL6号事件

2001年12月28日に地方裁判所のエレベーターで発生した、御剣信弁護士殺害事件。「DL6号事件」とは通称であり、名前の由来は「警察の事件ファイルの番号」である。この事件を筆頭に、シリーズでは一貫して「主要人物達の因縁に深く関わる事件」の多くは、ファイルナンバーに由来した通称で呼ばれている。


当時、法廷係官だった灰根高太郎は、御剣信とその息子の怜侍と共にエレベーターに乗り合わせたのだが、地震に伴う停電で停止したエレベーターに5時間以上、閉じ込められてしまう。その際に酸素が薄くなって行く事への恐怖から錯乱し、信と揉み合いになってしまう。この時、2人の争いを止めようとした怜侍が「灰根の所持品で、揉み合いの中で床に落ちた拳銃」を彼らに向かって投げつけてしまう。拳銃が暴発して銃声を轟かせた直後、3人は意識を失った。この為に3人は、誰が誰を撃ったのかは目撃していない。


その後、エレベーターからは酸欠で気絶している怜侍と灰根、そして心臓を拳銃で撃ち抜かれて、死亡している信が発見され、警察は拳銃の持ち主だった灰根を容疑者として逮捕した。「灰根が事件当時、拳銃を持っていた理由」は本編で語られていないが、職業からして恐らく「何らかの裁判の証拠品を運んでいる途中」だったと思われる。


だが、灰根が信を殺害した事を裏付ける決定的な証拠は無く、捜査に行き詰まった警察は、極秘で「倉院流霊媒道の家元・綾里舞子に協力を依頼し、被害者の魂を霊媒して貰い、犯人の名前を聞き出すという前代未聞の手段」を取った。霊媒の結果、信は舞子の口を通して灰根を告発し、検察は起訴に踏み切った。


生倉殺害事件での捜査中、成歩堂の協力者となった星影は「実は信は怜侍の投げた拳銃の暴発で落命しており、息子を庇う為に灰根に罪を着せたという説」を可能性の1つとして提唱した。だが事件の真相や『検事2』の過去編で「優秀な頭脳と高潔な精神の持ち主であったと明確化された、信の人物像」からして、単に彼は状況が原因で、勘違いしただけであろう。信の証言を聞いた真犯人も「被害者をも完璧に欺いてやった」と豪語しているのも、その証左と言える。


警察に逮捕された後、灰根は自分の弁護を担当する事になった生倉に無実を訴えるが、生倉は灰根の主張を聞き入れようとはせず、被害者の殺害を認めた上で、灰根の刑事責任能力を疑問視する方針を取り、灰根には心神喪失の芝居を強要した結果、裁判では彼に無罪判決が下されたが、灰根の完全な無実が証明された訳ではなく、彼は裁判後に全てを失ってしまい、その後は行方を眩ました。


唯一にして最大の容疑者である、灰根が無罪となった事で事件は迷宮入り。15年の月日が流れ、第4話で時効を迎えようとしていた(ゲーム版が発売された当時、殺人事件には15年の時効が存在した)


なお2012年に公開された実写映画版では、事件が発生した年が1997年に、現場が裁判所内のエレベーターから、地下の証拠品保管庫に変更されている。現場の変更について巧舟は「エレベーターで窒息死する筈が無いという指摘を受けた」とDVDのオーディオコメンタリーで語っている。この映画での灰根は、閉所恐怖症である事が窺える。


関連タグ

逆転裁判

逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧

御剣信 御剣怜侍 生倉雪夫


















ネタバレ





この先、重大なネタバレがあります!























第4話で生倉雪夫を殺害した真犯人であり、その正体は『ひょうたん湖公園』にある、貸しボート小屋の管理人である

異議アリ!!

(イラスト左側の初老の男性)

DL6号事件から15年後、灰根は『ひょうたん湖公園』にある、貸しボート小屋の管理人になっており、自殺した婚約者・松下サユリと同じ名前を付けた、オウムのサユリさんと共にひっそりと暮らしていた。現在の年齢は52歳。


DL6号事件が時効を迎えようとしていたある日、彼の元に一通の手紙と、一丁の拳銃が届き、その手紙には「自分を破滅に追いやったとされる、2人の男への復讐を唆す内容と、犯行の計画」が書かれていた。これによって灰根は「自分を見捨てた生倉と、現場に居合わせていた、もう1人の容疑者の御剣怜侍への復讐」を決意する。灰根は手紙に書かれていた計画に従って、生倉を貸しボート小屋に呼び出して拳銃で殺害し、その罪を御剣に着せようとする。


捜査にやって来た、警察や成歩堂龍一の前では記憶喪失を装い、事件の目撃者として御剣が有罪になる様、虚偽の証言を行うが、自分の正体を突き止めた成歩堂に法廷で暴露されると、正体を明かした上で生倉の殺害を認めた。15年間にも及ぶ心神喪失の芝居から解放され、本来の姿を取り戻した彼は、今まで演じていた、とぼけた老人の姿から激変。生真面目で毅然とした態度を取る、法廷係官という職務に相応しい、威厳ある姿を見せつけた。


その後、DL6号事件の真犯人にして、灰根に復讐を決意させた黒幕の正体が明らかとなり、DL6号事件は時効寸前で解決を見る事になる。最終局面で、やっと潔さを見せた黒幕とは違い、灰根は正体を暴かれて、すぐに自分の罪を認め、償いの覚悟があると示した。ただし彼の立場からして、最も憎悪していたと思われる相手、生倉に対する復讐殺人に関しては「後悔はしていない」と語っていた。


実写映画版ではサユリと結婚しており、事件も証拠保管室に変わった事から、証拠に疑問を持った御剣信が、人知れず侵入して漁っていた場面に遭遇し、取り押さえるべく乱闘した内容となり、留置所での生倉との面会の様子や「裁判後に彼の身に起きた悲劇」が詳細に描かれている。結果として原作に比べて、彼の落ち度が薄まった事も相まって同情が強まった。またDL6号事件の解決後、成歩堂が灰根の弁護を行う事を決意している。原作よりも、悲惨な状況に置かれてしまったが、それに見合うだけの救済措置が与えられたので、救いのある幕引きとなっている。


正体や犯行を暴かれると、発狂して醜態をさらしたり、悪辣な本性を露わにする犯人が多い中、灰根は本性の方が真っ当であり、真犯人であると立証されても、冷静に事実を受け止めていた、稀少な人物である。


名前の由来は、詩人として有名な「ハインリヒ・ハイネ」と「高村高太郎」。初期設定では「詩人の様に、詩を詠みながら話すという設定」だったが、脚本家が台詞作りに難航してしまい、名前だけに詩人設定が残る結果となった。

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