曖昧さ回避
- シソ科アキギリ属の植物の学名(Salvia)。英名はセージというが、通常、花卉としてはサルビア、ハーブとしてはセージと呼び分けられる。本項で詳述。
- 『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』のゲストキャラクター。→サルビア王女
- 『フラワーナイトガール』の登場人物。→サルビア(花騎士)
- 『愛天使伝説ウェディングピーチ』のキャラクター。→エンジェルサルビア
アキギリ属
シソ科の属の一つ。900種があり、1・2年草または宿根草、一部は低木になる。花はシソ科の植物に多く見られる唇形花で、美しい花を咲かせる種が多くあることで知られる。
日本産のアキギリ属としてはアキギリ、キバナアキギリ、ハルノタムラソウ、ナツノタムラソウ、アキノタムラソウ、ミゾコウジュなどがある。このうちアキギリやアキノタムラソウは苗が販売され、園芸愛好家に栽培される。
草花のサルビア
鑑賞用に栽培されるサルビアには赤い花のサルビア・スプレンデンス(Salvia splendens、和名はヒゴロモソウ)、濃青色のサルビア・ガラニチカ(メドーセージ)、青色の花のサルビア・アズレア(ブルー・サルビア)などがある。「メドーセージ」は本来、ヨーロッパ原産のサルビア・プラテンシスの事だが、日本ではサルビア・ガラニチカがこの名前で流通している。理由は不明。
サルビア・スプレンデンス
和名は緋衣草(ヒゴロモソウ)。日本で単に「サルビア」と呼ぶ場合はこれを指す事が多い。
ブラジル原産の草丈1mほどの多年草だが、日本の気候では屋外で冬越しが難しく一年草扱いされ、夏から秋に多数の赤い花を咲かせる。矮性の園芸品種が花壇に多く植えられ、花の色も赤・紫・白などがある。
サルビア・ガラニチカ
中南米原産。日本ではメドーセージの名で出回っている。夏の盛りから秋にかけ、濃い青から深い紫のシックな花を咲かせる。草丈は1〜1.5mと高く、葉は甘く爽やかな香りを漂わせる。
サルビア・プラテンシス
メドーセージとは本来この種を指す。ヨーロッパ・地中海原産。やや暑さに弱い。初夏から夏にかけて赤紫~青紫、白の花を咲かせ、ミントのような匂いがする。
サルビア・アズレア
アメリカ南東部原産。ブルーセージの名があり、夏から秋にかけて青い花を咲かせる。耐寒性・耐暑性ともに強く、丈夫な植物である。
食用・薬用のセージ
食用・薬用としてはサルビア・オフィシナリス(セージ、薬用サルビア)、サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)などがある。サルビア・エレガンス(パイナップルセージ)などは草花としてもハーブとしても用いられる。