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新房昭之

しんぼうあきゆき

日本のアニメーション監督、演出家。現在はシャフトを主な制作拠点としている。

概要

1961年9月27日生まれ。福島県伊達郡桑折町出身。

日本のアニメーション監督。もともとはアニメーターとしてデビューし、1990年代からは演出家、監督に転向している。

東京デザイナー学院卒業後、スタジオOZ(スタジオとめ)に所属。とめの同期であった山下将仁が関係したスタジオワンパターンに友人の高橋和希と遊びに行っており、そのまま所属となる。

その後、カナメプロダクションに転属して経験を積む。カナメプロ倒産後はスタジオぴえろJ.C.STAFFの作品に参加した。フリー期間を経て、2000年代からはシャフトを主な制作拠点としている。

作風

実写文字だけなどの静止画カットを多用する演出、同一スタッフ(声優含む)での作品作りなどが特徴。また、非常に細かなネタを随所に仕込む(例えば、『ネギま!?』における黒板の落書きなど)ことが多い。ただどれが本人のネタかは詳細不明(例えばぱにぽにだっしゅ!のロボットアニメ黒板ネタはキャラデザの大田和寛の手によるとのこと)。

文字カット・静止画の挿入や画面作りには、市川崑鈴木清順日本映画監督からの影響が色濃く見られる。大正昭和初期の浪漫文学のような難解でレトロな演出も多い。

また、実相寺昭雄の演出に類似する点(斜めの画面、光のハレーション、カメラと人物の間に机などを配置するなど)が見受けられるが、本人は実相寺作品を殆ど観たことが無いという。

中には名義貸し同然という作品もあるらしく、どれが本来のスタイルなのかは分かりにくい。特にOP/EDでは激しい色と尖ったフォントを使用する尾石達也、パステルカラーと丸いフォントと萌えを多用する大沼心とまた違っており、自身が担当したものではキャラクターが動き回るのとアメコミのようなハイコントラストが特徴。

シャフト参加前の作品から強烈な個性を押し出した演出が多い。一方で撮影NGであり、写真はごくわずかしか無い。

キャリアの中でどちらかというとオリジナルを先にやって原作付きを後からやっている逆パターンなことも特徴。原作ファンから時に反発を受けることもあるが、シャフト時代はオリジナル展開については原作者サイドとの入念な打ち合わせのもと、慎重に取り入れているとインタビューなどで語っている。

また、ワンマン体制で作品を作り上げていくというよりは、実際の制作は気心の知れたスタッフに自由にやってもらい、新房本人は絵コンテや修正を中心に、全体を見ながらコントロールしていくという姿勢を重視しているとのことで上記の写真NGもありどこぞの魔法少女よろしく概念に近い存在ともいえる。

シャフ度」と呼ばれる、独特の角度で首を傾げ振り向く特徴的なポーズの演出をよく入れる。本人はこれについて、「男性が現実で『ジョジョの奇妙な冒険』『北斗の拳』等のアクション漫画にある様なポーズをしながら振り向くとあの角度になる。女性は意外と真っ直ぐに物を見ていなくて、頭が傾いていたり相手に目線を合わせていない事が多い。それをリアルに表現したい」「キャラクターが棒立ちになるのが嫌で、普通に立っている画から外したい」とアニメスタイルのインタビューで言及している。

原点、デビルマン

オリジナル作品には、永井豪の作品に似た展開が目立つ。

まんがタイムきらら☆マギカ』のインタビューでは、以下のように述べている

新房「おそらく自分の根底にはデビルマンがあるんです。自分たちの世代は『デビルマン』の世界からなかなか離れられない。不動明飛鳥了の関係に持っていきたくなるんです。

別名・表記揺れ

帆村壮二椎谷太志・・・絵コンテでの別名義

南澤十八・・・アダルトアニメ時代の名前。こっちでも手抜きなしの好演出!

新房昭之の編集履歴2024/03/26 17:37:06 版