概要
気怠げな雰囲気を纏った男子高校生。
だが、その実態はあらゆる物に対して回避も防御も無効化も通じない確実に死に至らしめる「即死能力」の保有者。
異世界召喚された時は居眠りをしており、ドラゴンが襲来して壇ノ浦知千佳にたたき起こされるまで寝続けていたが、ドラゴンを「死ね」の一言で即死させると、元の地球に帰る手段を探しに知千佳を連れて行動を開始する。
人物
普段は非常にマイペースで図太く、そのうえ自由奔放で空気が読めない言動が多い。反面、リアリストでシビアな考えもしており、冷静に物事を把握して状況を的確に推察するなどかなり頭も切れる。だが、かなりの面倒くさがりで、あっさり人に丸投げしたり頼られても屁理屈じみた言い分(可能性が限りなく低い懸念材料を危惧したり、決め付けは良くないと反論する等)でのらりくらりと躱すなどとても面倒臭い性格。
一方で、自分で大切な存在と決めた者は絶対に守ろうとし、自分や守るべき者に危害を加えようとする敵対者には一切容赦なく即死能力で片付けている(だが、相手がどんなクズでもこちらに敵意や殺意を向けてなければ基本的に能力を行使しようとしない)。
実は(詳しい時期は不明だが)幼少期の頃からすでにこの即死能力を保有しており、コードネーム「αΩ(アルファオメガ)」と呼ばれてとある極秘施設の地下シェルターに隔離されていた。
無論、その能力を危険視したり欲したりした色んな組織に狙われていたが、悉く壊滅的被害を受けている。
また、善悪の判断がつかない幼少期の頃は目的の為に善人すらも殺してしまうほど見境が無かったが、育て親にして名付け親である高遠朝霞の懸命な教育のおかげで能力を悪用する人間には育たなかった。
能力
即死能力
門を開くイメージをする事で自身の封印を解く事が出来る。能力が暴走しないように自分の決めたルールに従って即死させるべき対象を決めている。
フェーズ1(第一門)
彼自身の身体能力自体は平凡だが、それが問題にならないほど即死能力は最強最悪の力を持っており、対象に対して単に「死ね」と言ったり、心で念じることでその人物、怪物、物体、神、宇宙人までも死に至らしめる。なお、時間差による発動も出来る。物語当初はすぐに相手を即死させるだけだったが、部位ごとの即死(目・耳・鼻は成功)される、監視カメラや洗脳で操っている人や生物を通して対象を即死させる、無数の分身体を持つ敵を本体含めた全てを即死させるなど、能力を向上させている。また、能力を受けた相手は蘇生魔法を使っても蘇生出来ず、即死を受けた部位を切り落として新たに生やしてもその部位が動かないなど、心身ともに完全な死を遂げるため、即死能力を受けた(もっと言うならば、敵と認識された)時点で「詰み」となる。即死の対象は生物に留まらず、氷などの無機物やすでに死んでいるアンデッドや不死の吸血鬼にも効果がある。(曰く「何をもって生きてるか死んでいるかは自分で決められる」とのこと)
フェーズ2(第二門)
落下速度を殺したり、核兵器や殲滅爆弾を無力化したりできる。
彼が見た対象に対して、その対象が見た者も攻撃できる。
次元を殺す可能性があるので普段は使いたがらない。
無意識状態
おかくしさまに意識を乗っ取られた状態で彼を見ただけで即死してしまう。彼を録画したビデオを見た者も例外なく即死しており、そのオリジナルビデオは処分された。資料として加工するなどして資料として残している。
危険察知能力
自分に対する敵意や殺意を確実に認識できる能力。即死能力と組み合わせる事ですぐに自動反撃即死能力を発動している。
害虫駆除人(インセクトハンター)(偽装)
王都で他のクラスメイトと合流した際は、クラスを「害虫駆除人(インセクトハンター)」と偽った。その甲斐があって知らぬ間に彼の命を狙ったクラス生徒の数人が彼の知らぬ間に自動反撃即死の返り討ちに遭った。
弱点
即死能力を発動しすぎると眠くなるリスクがあるようだが、寝ていても自動反撃即死能力は発動するので彼自身の弱点とはいいがたい。壇ノ浦もこもこが寝ている彼に必要以上に近づかないのもその為である。
身体能力は地球人程度に過ぎず、移動に時間が掛かるという弱点もある。
おかくしさま
高遠夜霧が当初呼ばれていた名称。
おかくしさまの器ともいえる高遠夜霧の中にいると思われる『複数の眼』のような存在がおかくしさまの正体である。
最初に心を許した高遠朝霞の前任者真先(マサキ)にその正体を見せた結果嫌われてしまい、一カ月で精神的に病んでαΩの世話を辞退した過去があった為、心を許した高遠朝霞や壇ノ浦知千佳にその実態を見せるつもりはない。