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※この記事には鈴木光司のリングシリーズのネタバレが含まれます


『ほんとにあった! 呪いのビデオ』については『ほん呪』の記事を参照。

概要編集

ホラー小説リングに登場する山村貞子の怨念が篭ったVHS


小説版、映画版、TV版と微妙に差異はあるが、基本的に「見たら一週間後に死ぬ」という恐ろしいビデオテープである。映画リング(1998年)ではテレビ画面の映像から貞子が実体化するのが有名である。

センシティブな作品

しかし、このシーンは原作にはない映画のオリジナル演出であるが、その後のシリーズ派生作に多大な影響を与えている。


実際には見ると体内に「リングウイルス」というウイルスが発生して死に至る。


対処法としては、ダビング等して第三者に見せる事で死を免れる事ができるとされているが、根本的解決にはなっておらずその後に死んでしまうケースもある(例えば原作では体内のリングウイルスが無くなるわけではない)


ビデオの正体編集

実際のところ、ビデオまたは映像のみで呪われると思われがちだが、呪いの媒介は何も映像である必要はなく、早い話がメモ、口伝でも呪われるのである。つまり通常の感染症のように人から人へ移り、映像を遮断しても無意味である。

一時期、テレビを破壊すれば貞子から逃れられるというネタがあったがそもそも原作には登場しないし、海外リメイク版の「ザ・リング/リバース」では実際に無駄だった事が描かれている。

そもそも貞子が幻視出来る状態は末期の状態だと解釈され、実体はなく見えた時点で手遅れである。

実態がウイルスで「らせん」の主人公の安藤満男が貞子の呪いによって死亡したと思われる高山竜司を司法解剖し発見する。

天然痘ウイルスによく似た未知の伝染性ウイルスが発見され、一連の「呪い」とはこのウイルスが心臓の冠動脈に肉腫を発生させ、1週間で心臓近くの動脈を閉塞させ死に至らしめるというメカニズムが判明する。

該当物編集

  • 呪いのビデオ

原作から映像作品までリングにて登場するが映像内容はそれぞれ異なる。「リング 最終章」では松崎ナオの「白いよ」のMVビデオが使われている。

また「リング2」においてはビデオを見た沢口香苗のインタビュー映像も呪いのビデオと化す。

  • 手記

「リング」にて浅川がビデオを見て内容を細かく書いたもの。

  • 小説

上記の浅川の手記を小説として出版したもの。「らせん」にて大ヒットし、呪いが多くの人にばらまかれる事になる。

  • 呪いの動画

ウイルスが変異するかの如く、映像の拡散形式も変わっていく。そもそも貞子が死亡した時期はまだビデオなんて普及していなかったのだから。「貞子3D」では拡散の場がニコニコ動画に変わり、突如現れては削除される。それが女子高で噂になったのである。

貞子(2019年)」では主人公の秋川茉優の実弟、秋山一真の録った心霊動画が呪いの動画となり、youtubeで拡散される。


感染後編集

男性が感染すると知らずの内に感染を広げようとし、女性が感染すると体内で貞子のコピーが作られる等の現象が起きるようになる。

またその貞子のコピーも単独で受精し、さらに貞子が殖える事になった。



発生の経緯編集

1966年に長尾城太郎によって古井戸に落とされ死亡した貞子であったが、その怨念は消えること無く渦巻いていた。やがて古井戸の場所にはペンションが建てられるが、この時点では直接人間を呪い殺せるような力では無かったのか、特に何も起こらず時は過ぎていった。

貞子は死の直前に天然痘に感染し、それが変異しリングウイルスとなる。

そして1990年、古井戸の真上の部屋に宿泊していた子どもが、テレビを録画しようとしてチャンネルを間違えた際に、怨念がテープに録画されてしまった。だが子どもはテープを見ること無くビデオデッキ内に忘れて帰ったので、早くも貞子の野望は潰えそうになってしまった。

そして次に同じ部屋に宿泊した若者達がテープを発見し視聴。この時に若者達はビデオの内容を信じず、最後の助かる方法を上書きして消去した上で、ビデオを放置して帰宅してしまう。若者達は呪いで死亡するが、ビデオはペンションの管理人にも全く気にされず、ビデオ棚に放置されて、またもや貞子の野望は潰えそうになる。

そんな中、若者達の死について調べていた浅川和行がペンションを訪れた事で、呪いのビデオによる長い物語が幕を上げたのである。

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