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高山竜司

たかやまりゅうじ

高山竜司とは、鈴木光司の小説『リング』、およびその続編、派生作品に登場するキャラクター。 トップイラストは1998年版映画リングの呪いのビデオの一場面であるが、これは高山竜司だと言われている。
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概要編集

鈴木光司の小説『リング』に登場するキャラクターで、以降の『らせん』『ループ』やその他の一部派生タイトルでその存在に触れられる重要人物。


設定は作品によって大きく異なるが凡そ、シリーズの元凶である「山村貞子」の呪いの正体とその解き方を捜査する「もう一人の主人公」的な立ち位置のキャラクターとなっている。


原作シリーズ編集

一作目『リング』では、「呪いのビデオ」を観てしまった主人公・浅川和行が協力を求めた旧友として登場。K大学文学部の哲学科講師で、浅川の高校時代の同級生。32歳(1991年時点)。


砲丸投げでインターハイ3位に入るほどの運動神経と、哲学の他に医学部の卒業実績を持つほどの明晰な頭脳と推理力を持つが、浅川からは「恐れ知らずの悪党」と称されるほど日頃の言動が下品かつ悪辣で、過去に行った犯罪(強姦など)を自慢気に話したり、将来の夢は「丘の上から人類の滅亡する様子を見物しながら大地に穴を掘り、その中に何度も射精すること」と語るなど、途轍もなくクレイジーな人物。浅川が彼に協力を求めたのも「万が一呪いが本物で巻き込んでしまっても良心が傷まないから」という理由からだった。しかし物語が進むに連れ、絶望感に苛まれる浅川を叱咤激励したり、過去の犯罪自慢も実は虚言であるとも感じさせる部分があり、芯の部分はまともにも感じられる。また、助手の高野舞と恋仲であったがプラトニック・ラブを貫いていたとも。

背が低く(160cm以下)ずんぐりとしているものの砲丸投げの選手らしく肩の筋肉は素晴らしいとの事。

『エス』で安藤孝則が竜司の写真を見た時には角刈りで眉が太く、シャープな顎ががっちりとした肩に乗っている大学講師と言うよりも肉体労働者のような印象の男として描写されている。

(こうした余りにもクセが強すぎるキャラクターだったため、後発の各派生作品では大幅に設定が変更されることになったとも言われている。なにより映像化作品では大半がイケメン俳優である。性格、行動、容姿ともに両津勘吉のようである。竜司も両津もカタカタ表記すると一見して見分けがつかない)


浅川の持ってきたビデオのダビングを観たことで呪いにかかるが、何度か映像を繰り返していく中で少しずつ元となった場所や人物を絞り込んでいき、最終的に呪いの根源が上述の貞子であることを突き止める。しかし、クライマックスでは竜司自身は呪いが解けていないことが判明し、鏡に写る「腐乱した100年後の自分の姿」を幻視した直後に死亡する。


続編『らせん』では、死後に大学時代の友人であった監察医の安藤満男によって司法解剖されることになる。安藤は竜司にとって唯一、自身の考えた暗号を解読できた人物でもあり、死の直前に書き記した新聞紙の数字や血液の擬似天然痘ウイルスの塩基配列を下に暗号を送った。また、後に舞の体を母体に復活した貞子により竜司も復活を遂げる。このとき竜司は既に貞子の考える彼女自身の増殖計画に加担しており、亡き息子をダシに己を復活させた安藤にも「息子のために世界を売った」と嘲笑するような言葉を向けた。


最終章『ループ』では、主人公の二見馨の正体が、人工による仮想現実世界「ループ」から脱しようとした竜司本人であることが判明。しかし、自身が現世に転移したことでループ内の貞子のウイルスを持ち込んでしまい未曾有の事態を生んでいたことを知り、抗体を持つ己の肉体を再びループに戻し、ワクチンを生成してウイルスを完全抹消させた。


更に続編の『エス』ではキーパーソン、『タイド』では主人公として登場している。



劇場版編集

原作の浅川和行が女性の「浅川玲子」に変更され、竜司は彼女の元夫で幻視系の超能力者という設定が付与され、強烈な性格も思慮深く冷静な人物へと改変された。クライマックスでは、突然ひとりでに点いたテレビのモニターから現れた貞子に呪い殺されることとなる。

また幻視の能力は『エス』以降の原作に逆輸入された。


以降の『らせん』とはまた違った展開を見せる作品では、竜司は主人公たち(恋仲の高野舞や実子の浅川陽一など)の守護霊として姿を現し助言や直接的な貞子の制して救援する役どころをいくつか担っている。ただ原作を追っていくと幽霊のようでは無いようだが


演者編集

ドラマ編集

原田芳雄(リング完全版)

長瀬智也(リング最終章)

映画編集

真田広之(リング・らせん1998年版、リング2)

山本裕典(貞子3D・貞子3D2)※1

マーティン・ヘンダーソン(ザ・リング)※


  1. ※柏田清司名義
  2. ※ノア名義

その他編集

2022年には海外(カナダ)の非対称対戦型オンラインホラーゲーム『Dead by Daylight』のDLCにてサバイバー(生存者サイドのPC)となった陽一の背景の中でもその存在に触れられており、成人してから再び貞子の脅威に怖れる息子の前に霊魂として現れ、呪いに立ち向かおうとする息子を激励や手引きでサポートしている…が、映画シリーズで語られた貞子の「呪殺した人間を操る能力」や、結果的に息子をエンティティの作った脱出不可能な閉鎖空間に引き込んでいることなどから、本物の竜司ではないのではないかとも推察されている。


関連タグ編集

リング(鈴木光司) 主人公/もう一人の主人公

浅川和行 高野舞 安藤満男 浅川陽一

貞子/山村貞子

























ネタバレ

※『タイド』の重要なネタバレが含まれます。





















真の正体

実は真の名を『山村哲生』といい、『リング』作中の幼くして亡くなった貞子の弟(異父弟)その人である。

山村志津子は高山瑞穂と名を変え、自殺したと見せかけて哲生とともに貞子の元から逃亡。

(ただし竜司や貞子の年齢設定に矛盾があるので『タイド』で哲生は『195*年生まれ』とぼかされた)

貞子は死亡後、強く怨み竜司が意図して避けようとも怨念で引き寄せるようにしている。確実に酷い死に方をするように。ただ誤算は、貞子の複製たちは厳密にいうと同一の遺伝子記憶を持っているだけで貞子とは独立した人格を持っているので、必ずしも意図して行動を取らないことであった。

ちなみに真砂子として竜司と愛し合ったとされ、その時に竜司はまだ姉だと知らなかったものの貞子は弟だと知っていた可能性が高い。復活させるために自ら竜司を出産しているので、貞子は母兼姉として近親相姦して茜を出産した事となる。

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